皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ SF/ファンタジー ] かがみの孤城 |
|||
---|---|---|---|
辻村深月 | 出版月: 2017年05月 | 平均: 7.62点 | 書評数: 13件 |
ポプラ社 2017年05月 |
ポプラ社 2017年05月 |
ポプラ社 2021年03月 |
ポプラ社 2021年12月 |
No.13 | 7点 | 蟷螂の斧 | 2024/02/17 19:49 |
---|---|---|---|
先日、TV放映されました。映画、小説、それぞれ利点はあるけれど、どうしても小説に軍配を上げざるを得ないかな・・・と思う次第。素直に感動。 |
No.12 | 6点 | みりん | 2023/05/05 18:10 |
---|---|---|---|
タイトルから勝手にハイなのを想像していたが意外にもローファンタジー
映画を見るのが楽しみです。 |
No.11 | 6点 | レッドキング | 2023/01/01 09:29 |
---|---|---|---|
不覚にも感動した・・もちろん本格物でなくファンタジーだが、「この世界設定や、如何?」「狼覆面少女の正体、誰?」「第七の封印、何処?」をミステリ要素として・・
( 漫画「ぼくらの」ではなく、アニメ映画「君の名は」「エヴァンゲリオン」風味の救済エンドで、まあ、良かったかな) |
No.10 | 8点 | take5 | 2022/10/26 02:56 |
---|---|---|---|
ミステリーとして
登場人物の幾人かのWho みんなの集まったWhy、When など、 分かりやすいものもありますが、 小説としての力が強いので このサイトを備忘録としても使わせて頂いている私には これ以上低い点数はつけられないです。 自戒の念を込めて記すのですが、 子をもつ者として子に関わる者として、 これを読んで伏線の回収にカタルシスを得る だけではいけないと思うのです。 自戒の念なので声高に訴える気はないですが、 誤解を恐れずに、 中高生にお勧めの書評をよく見ますが、 むしろ大人にお勧めします。 辻村さんは子どもの心を素直に書ける 稀有な作家さんと思っております。 因みに後から調べたらマンガ(ジャンプ系)も、 今冬映画も!あるようですが、 小説として読めてよかったと 辻村深月さんの文章にふれて思うのです。 |
No.9 | 7点 | suzuka | 2022/10/14 23:10 |
---|---|---|---|
一応この作品はミステリということになるのでしょうか。
たしかにトリック的なものは見受けられますが、この手の作品では使い古されたトリックで特に目新しさはありませんでした。 この作品の見どころは、辻村先生の筆致で描かれる子供たちの精神描写と成長の物語にあるのかな、と思いました。 |
No.8 | 10点 | okutetsu | 2022/10/09 22:17 |
---|---|---|---|
素晴らしい傑作。
ミステリというよりSFファンタジーではあるが、ちゃんと謎もあって伏線も丁寧にはられている。 上巻は読んでてしんどかったけど、下巻からの怒涛と展開は読み進める手が止まらなかった。 いろんな人にオススメできる名作だと思う。 |
No.7 | 9点 | 鷹 | 2022/07/30 18:43 |
---|---|---|---|
はじめての辻村作品です。
SFファンタジーといわれて敬遠していましたが、ちりばめられた伏線が最後に回収されて爽快感と感動を覚えました。 他の作品も読もうと思います。 |
No.6 | 7点 | 雪の日 | 2022/04/01 19:46 |
---|---|---|---|
辻村さんらしい作品です。万人受けする作品だと感じました。
途中で謎が解けてしまいましたが、話が面白いので問題なしです。 読後感が良いのもいいですね。 |
No.5 | 7点 | 猫サーカス | 2021/12/24 19:01 |
---|---|---|---|
中学一年のこころは、入学早々いじめられて不登校になる。ある日、こころの部屋の鏡が光り、手を触れると異世界に立つ城へと導かれる。そこには、こころと似た境遇の中学生の少年少女6人が集められていた。城を一種の避難所と見なして通うようになった7人が、すれ違ったり対立しながらも次第に心を通わせ、自分の秘密を話すようになる前半は、切ない青春小説となっている。終盤には、ファンタジー的なスペクタルも満載。わずかな手掛かりから鍵を探したり、周到な伏線がどんでん返しを連続させたりするミステリの仕掛けもプラスされ、加速する展開に圧倒された。そして、全ての謎が解き明かされると、生きづらさを感じている人へのエールが浮かび上がってくる。意外な真相が読者の心を揺さぶるだけに、より大きな感動が味わえるのではないか。本書は著者の原点回帰といえるが、それだけではない。こころを守る母親、子供の話を真剣に聞くフリースクールの喜多島を登場させ、子供を救うために大人は何をすべきかを問う新たな視点もあるのだ。その意味で本書は、主人公の同世代も、その親の世代も共感できる物語なのである。 |
No.4 | 8点 | Kingscorss | 2020/09/30 00:09 |
---|---|---|---|
あんまりミステリーっぽくないとは聞いていたが、面白いということで読了しました。
いや、面白かったです。完全に中高生&女性向け小説ですが、いい年した大人(男)が読んでも面白いと思いますし、涙腺が脆い人なら最後号泣すると思います。 前半が典型的なただのジュブナイルなので読むのが(個人的にジュブナイル苦手なので)辛かったですが、後半は引き込まれてグイグイ最後まで読めました。割と途中で最後までの展開が予想でき、まさにその予想通りの展開でベタのまま終わるんですが、まぁそれはそれで良い読後感でよかったです。 それにしても辻村さんのはどれも超読みやすいが、今回もリーダビリティーが高い。しかも細かいところまでかなりキチンと構成されていて歪がなく、最後まで整合性がとれててすばらしかったです。 ただ、聞いていた通りミステリー要素は薄いので、そこを期待してるとそこまでは面白くはないかもしれません。また、前半は全然展開が進まず、ただの中学生の愚痴とかトラウマを読んでるだけ(もちろん隠れた伏線はたくさんあるのだが)で心が締め付けられて辛くキツイですが、とにかく前半は我慢です。自分も後半に行くまではコレ本当に面白いのか?と自問自答しながら読んでました。ジュブナイル物は苦手なので。(;´∀`) しかし、ファンタジージュブナイルものとしてまごうことなく一級品です。ミステリーに疲れた時読んでみるのはどうでしょうか?同作者のスロウハイツの神様が好きなら超オススメです。雰囲気や話の持ってき方とか全体的に感じが似てますので。前半ただただ心が締め付けられ続ける分、最後は開放されます。 |
No.3 | 10点 | sophia | 2018/10/07 00:28 |
---|---|---|---|
期待以上の感動作。第三部から一気に面白くなりました。「閉城」で終わっても十分傑作でしたが「エピローグ」にやられました。ちなみにこの作者の作品を読むのはこれが初めてですが、リーダビリティの高さに驚きました。制服による気付き、街並みの食い違いを家に籠っているせいだと思わせておいてからのひっくり返しなどストーリー運びも上手い。本屋大賞のみならずこのミスでも上位に入っているのも納得です。 |
No.2 | 6点 | パメル | 2018/07/09 14:07 |
---|---|---|---|
2018年本屋大賞受賞作。
ミステリ要素は多少あるが、これはファンタジーの世界。ミステリとして期待して読むと、肩透かしを食らうかもしれません。 それぞれが事情を抱え、学校にいけない少年少女たちが、謎めいた城で不思議な体験をする。会話が多くのんびりした感じで進行する点は好みでは無いし、ある真相のヒントは、会話の中にあからさまに出てきて(違和感ありすぎ)、想像できてしまうし、全くその通りだったため、がっかりした。 しかし、それだけでは終わらないのが、この作品の良いところ。残り20ページでもう一つの真相が明らかになり、涙が溢れ止まらない。(久しぶりに本を読んで泣いた) リーダビリティが高く、万人向けといえる。特に中高生には読んでいただきたい。 |
No.1 | 8点 | メルカトル | 2017/06/15 22:22 |
---|---|---|---|
中学一年のこころは、自分の部屋である日突然輝きだした鏡に取り込まれ、辿り着いた先は城の中だった。そこには彼女を含め七人の中学生男女がいた。彼らは不登校やそれに近い境遇の少年少女ばかりだった。そして門番?の狼面の少女に鍵を探すように指令を受けるのだが・・・。
いや、参りました。中盤あたりまではどこか間延びした感が否めない、どちらかというとテンポの悪い青春小説かなという感じで、正直あまり感心しませんでした。しかし、やはり只では終わりません。終盤に驚きと感動が待っています。泣けます。 約束しましょう、あなたは必ず心動かされ、癒しと救いを受けます。 あくまでファンタジーで終わると思いきや、最後は完全にミステリです。しかもなんとなくのんびりとしたストーリーの中に、いくつもの伏線が張られているのです。さすがにこの作者は只者ではありませんね。 かがみの中と外が均等に描かれ、子供から見た大人、大人から見た子供という両面からのアプローチもきちんと成功していると思います。肝心の鍵探しはいつ始まるのだろうなどの懸念もありましたが、結局それも杞憂に終わりました。辻村女史は最後の最後まで計算し尽された見事な構成でもって、大仕事を成し遂げたのだと心から賛辞を送りたい気持ちでいっぱいです。 一つだけ、ケチをつけるわけではありませんが、目線という言葉が多用されていますが、視線に差し替えるべきところが何か所かあると思います。 |