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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
暗い燈台
アンドリュウ・ガーヴ 出版月: 1965年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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早川書房
1965年01月

No.1 5点 ことは 2022/02/13 11:04
コンパクトで(ポケミスで170ページ)、楽しいサスペンスではあるので、つまらなくはない。
でも、なんともサスペンスが盛り上がらない。
読み終わって考察してみると、下記2点が原因かな。
1つめは、視点が3人称他視点であること。これだと全体を俯瞰する形になるため、ハラハラしないのだと思う。
2つめは、心理描写があっさりしていること。やっぱりサスペンスは、登場人物によりそうことが重要だと実感。
あとは、「罠」の感想にも書いたが、「ガーブの味がなく、個性が薄いといえる」のは、本作にもあてはまる気がした。
ひとつひとつ要素を取り出してみると、「舞台が特徴的(本作は燈台)」「冒険風味あり(本作でも海をわたるシーンあり)」「ラストがあっさり」と、ガーヴ印なのだが、ガーブの味がない気がするのはどうしてだろう? ひとつひとつの要素が薄味だからか?
いずれにしろ、これがポケミス最後(ポケミス914)のガーヴとなってしまった。


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アンドリュウ・ガーヴ
2014年07月
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