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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] 諜報作戦/D13峰登頂 |
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アンドリュウ・ガーヴ | 出版月: 1991年10月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元社 1991年10月 |
No.1 | 5点 | クリスティ再読 | 2020/03/10 22:15 |
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ガーヴでも1969年の作で創元推理文庫から出た唯一の作品。評者ブックオフで拾った。こんなの転がってるんだ...欲しがる人の顔が見たいような本だから、重版なら100円で転がっていても不思議はないか。
NATOの実験機がソ連のスパイにハイジャックされて、トルコ/アルメニア国境の山岳地帯に墜落した。NATOは著名な登山家ロイスに、実験機に搭載された軍事機密のカメラの破壊を依頼する。墜落地点は未踏峰のD13峰の尾根。垂直に切り立った岩壁とクレバスだらけの危険な氷河に守られた、未知の山である。ロイスはアメリカの軍人登山家ブローガン大尉と共に出発する。未踏峰の危険にさらに加えて、山上ではソ連側も同様なパーティを組織してカメラを回収しようと狙っているだろう.... とまあ早い話、山岳小説である。ミステリ色は極めて薄くて、 ここではほかのクライマーたちじゃなしに、山がわれわれの敵なのだ という冒険小説。ややバレだけど、ソ連側の登山隊に女性がいて、著名な登山家ロイスのファンだったりして....うん、ロマンス色あり。下山後に東西冷戦を絡めて、乙女のピンチとかベタに展開するけど、とってつけたみたい。山での自然の脅威の部分は、登山用語は評者全然わからないけど、わからないなりに読ませる。 評者もガーヴだから読んだんだけど、どうでもいい部類の本。 |