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ミステリの祭典

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viviさんの登録情報
平均点:6.50点 書評数:327件

プロフィール| 書評

No.307 5点 なみだ研究所へようこそ!
鯨統一郎
(2009/11/27 02:59登録)
ミステリとしてはゆるゆるで・・・というか脱力で、
本格ものを読みたいと思って読む作品ではありません。
洒落の分かる人だけに、オススメします(^^;

ちょっとだけ、心理学などの知識が増えます。


No.306 6点 月曜日の水玉模様
加納朋子
(2009/11/24 01:42登録)
働く女性という立場での共感が非常にあって、
ミステリよりもキャラクター重視で読みました。
日常の謎系という割りには犯罪も関わったりしてて、
シビアな一面もあったり。

軽い読み物をちょこっと読むという分には、
ぴったりの作品だと思います。


No.305 5点 依頼人の娘
東野圭吾
(2009/11/10 01:36登録)
ピンとこなかった作品です。
私は探偵でもキャラクターのはっきりしているものに惹かれるので、
あの機械じみた探偵役には、馴染めませんでした。

軽いけれど、読後感の悪い作品が多い、というだけで、
あんまり印象に残ってないです(^^;


No.304 6点 死神の精度
伊坂幸太郎
(2009/11/05 02:48登録)
映画を先に見たのですが、
そこに使われていない作品が、新鮮で楽しめました。
とくに「吹雪」の話は、真相解明で「!」と思う瞬間があったので、
というか、作者の上手さを感じたので、気に入ってます。

映画は原作に忠実でしたが、
原作に無いものを持ってる一方で、
原作もまた、映画にはない味を持ってると思いました。


No.303 7点 秋の花
北村薫
(2009/10/21 02:58登録)
いわゆる謎解きミステリとしての迫力は、
確かに弱い気がするのですが、
物語としての厚みが非常に魅力的な作品です。

密室状態だった、殺人なのか?
WHO,HOW,WHY・・・そんなことを考えるのに、
罪悪感を覚えるような感じにもなりました。

ミステリ界には、こういう作品があってもいいと思いました。


No.302 6点 天帝のはしたなき果実
古野まほろ
(2009/10/14 02:56登録)
推理合戦からの展開、結末。
論理からなし崩れていく、カタストロフ。
そこまでひっくるめてのエンターテインメントでした。

この推理合戦を読んで、
推理を披瀝する探偵の立ち位置の危うさというものを実感しました。
「え、ちがう? ごめんね~」では済まないもの。
だから探偵は、孤独なのだろう・・・そう思いました。


No.301 6点 虹の家のアリス
加納朋子
(2009/09/26 17:56登録)
大きな衝撃のあるトリックなんかは無いので、
ミステリとしては薄味な感じではあるのですが、
安梨沙や、仁木の家族など、
キャラクタの成長や時間の流れが気になります。

本物の探偵事務所はもっとシビアなのだと思うけど、
こんな童話のような探偵物語も悪くないと思いました☆


No.300 6点 螺旋階段のアリス
加納朋子
(2009/09/20 16:45登録)
こういうほのぼの系というか、
「女の子」系のミステリも、たまにはいいかな~と思いました。
本当の探偵事務所て、もっとドロドロなのだと思うけど(偏見?w)
アリスが独特の磁場を作ってる感じですね。

もっとダークなハードボイルドに憧れてる(?)仁木の、
心のボヤキが面白いです(笑)


No.299 6点 脳男
首藤瓜於
(2009/09/13 01:50登録)
このタイトルは一体なんだ?と思い、読んでみました。
謎に対して向かっていく展開は結構スピーディーで、
途中、そんなにだれることもなく読み進めました。

「脳男」のキャラはなかなかすごいですね!
これは、ある意味最強でしょう。
この際限の無い記憶力、私も欲しいです・・・


No.298 6点 軽井沢マジック
二階堂黎人
(2009/09/03 00:35登録)
このほのぼのした時の流れがいいですね~。
奇天烈なサトルのキャラも、かなり気に入りましたし、
由加理の視点が、温かくて、微笑ましくて、
殺伐とした事件像を和ませています。

トリックは・・・地味ですけど(笑)
というか、結構予想のつくものでしたけど、
屋根の上に乗ってるのは、「暗闇坂」かと思いました(笑)


No.297 7点 猫丸先輩の推測
倉知淳
(2009/08/30 00:32登録)
なんかね~、大好きです、キャラたち。
猫丸先輩はもちろんなんですけど、
サブキャラたちがユニークで、
キャラ読みとして、一気にハマってしまいました。
倉知氏、キャラ作りが上手いな~(^^)

ほんわかムードの日常の謎系ですけど、
非常に論理的な詰めが、私好みでした♪


No.296 7点 放浪探偵と七つの殺人
歌野晶午
(2009/08/25 18:59登録)
好きです、こういう短編(^^)
ひとつひとつに、読者との勝負という気概があって。
論理的に答えをしぼっていくものや、
伏線からの連想や飛躍的思考を要するものや、
「本格」の感じが、楽しめました♪

キャラとしては、実は結構気になっている信濃。
また書いてほしいな~と、ちょっと思いますけど・・・


No.295 7点 御手洗潔対シャーロック・ホームズ
柄刀一
(2009/08/25 01:58登録)
ミステリとしては、特筆すべき作品では無いかもしれないけれど、
御手洗やホームズのキャラクターを愛する人にとっては、
(それは私も含めてですけれどw)
とても楽しめる作品集でした。

島田氏の御手洗シリーズはもちろん読んでおいた方がいいし、
「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」も読んでおいた方が楽しめます。
ホームズものの原作も読んでおくべきでしょうね☆


No.294 7点 夜の蝉
北村薫
(2009/08/19 22:07登録)
キャラ背景は前作で分かっていたので、
す~っと物語世界に入っていくことができました。
ミステリとしては日常の謎なんですけど、
非常にロジカルな展開が私ごのみでした。

血みどろの殺人事件がない分、話は平淡に進みがちですが、
それを補って余りある「物語力」を感じる作品です☆


No.293 8点 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
泡坂妻夫
(2009/08/19 22:02登録)
この仕掛けには、参りました!
何の予備知識もないままに読み始めたので、
あの結末というか、種明かしにはビックリしました。
こういう遊び心、ミステリ作家には必要なものかもしれませんね。

確かに、ミステリの本筋はいたってノーマルですけど、
あのガンジーたちのキャラがいい感じです☆


No.292 6点 凍える島
近藤史恵
(2009/08/13 00:19登録)
孤島もの、クローズドサークルということで、
期待して読み始めたのですが、
ちょっと思い描いていたのと違う展開だったです。
揺らいだ結末は、論理が通ったもので終わってよかった。

登場人物たちの希薄さは、少年期特有のものかもしれませんが、
25にもなってそれは・・・と、ちょっと引きました(笑)
生活感が無い、モラトリアムな群像自体が、
ミスリードなのだとは思いましたけど。


No.291 5点 デカルトの密室
瀬名秀明
(2009/08/13 00:12登録)
これは、難しすぎるの一言。
哲学をベースにした話ですので、
少なくともそっち方面に興味がある人でないと、
読みきるのがしんどいかもしれません。

殺人事件の犯人は自明なので、
HOWが中心になるのですけど、
次第に観念的になってくるのが、きつかったです(^^;


No.290 6点 天霧家事件
太田忠司
(2009/07/26 01:26登録)
狩野俊介シリーズだけど、俊介の推理は無いという、
ちょっと番外編っぽい、なんちゃってハードボイルドですね。
個人的には野上探偵は好きなので、
こういう番外編で大人の貫禄が見られて良かったです☆

このシリーズは、少年探偵主人公にしては、
かなりコテコテの黒いドロドロ背景も多かったりしますが、
この作品は特に「大人って汚いな~」という設定ですね。
それから、人間って弱いな・・・というのも身にしみました。


No.289 7点 ら抜き言葉殺人事件
島田荘司
(2009/07/26 01:21登録)
大掛かりなトリックは無いのですが、
作家と読者の距離感とか、色々想像できて、
楽しみながら読むことが出来ました。

また、最後に可愛らしいどんでん返しもあり、
サービス精神ぽい演出もあって、
エンターテインメントとして、いい出来なんじゃないかな。


No.288 8点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2009/07/12 17:33登録)
評価の高さに期待していて、
この作品を読みたいがために吉敷シリーズを読み始めた感じですけど、
思ったよりは普通だったかな、という感想。
やはり、あんまり期待値を高くしてはいけませんね(^^;

社会派的要素は、かなり熱心に書き込まれていますが、
あまりにもそこへ持っていこうという姿勢が強すぎて、
作中の吉敷ほどは心を動かされませんでした。
むしろ、普通の犯人像だった方が、作品のキレは増したかもしれないな~。

と、マイナスな書き方をしてしまいましたが、
それは単に私の好みによるものでして、
トリックなんかは、久しぶりの豪腕ぶりを楽しみました♪
(でも、あの路線図は・・・ちょっとアンフェア?)

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