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ミステリの祭典

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天霧家事件
狩野俊介シリーズ

作家 太田忠司
出版日1995年06月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 makomako
(2013/09/04 16:15登録)
 このシリーズの主探偵の俊介君はでてこない。いつも脇役の野上探偵が今回の名探偵となって活躍する。このシリーズは太田氏にとって本格志向が強い霞田兄妹シリーズとジュブナイル志向のの新宿少年探偵団の間にあるものと思います。トリックはちゃんと入っており読みやすいのですが、探偵が子供と猫では子供向け風といった雰囲気は否めません。
 その点本作品は大人のみの登場で子供向きのところが少ないかもしれませんが、俊介君が出てこないとちょっと寂しい気もします。
 このシリーズは結構深刻な話もあるのですが読んで気分が悪いということはないので気軽に読めます。長さもちょうど良い。
 ところが軽すぎるため読んでいる間は楽しいのですが、読み終わるとほとんど何も残らない。時間つぶしには最適なのだが。

No.2 6点 E
(2010/08/21 10:38登録)
珍しく(?)野上英太郎が事件を解くハードボイルド的な話。
最後は「うわぁ・・」と呻くシーンが・・大人って嫌ですねー。こういう大人は子供を叱る資格もないっつーか・・
親だったらこんな大人に触れさせたくないです。
野上さんの事じゃないですよ?別の大人です(爆)

No.1 6点 vivi
(2009/07/26 01:26登録)
狩野俊介シリーズだけど、俊介の推理は無いという、
ちょっと番外編っぽい、なんちゃってハードボイルドですね。
個人的には野上探偵は好きなので、
こういう番外編で大人の貫禄が見られて良かったです☆

このシリーズは、少年探偵主人公にしては、
かなりコテコテの黒いドロドロ背景も多かったりしますが、
この作品は特に「大人って汚いな~」という設定ですね。
それから、人間って弱いな・・・というのも身にしみました。

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