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ミステリの祭典

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デカルトの密室

作家 瀬名秀明
出版日2005年08月
平均点5.50点
書評数4人

No.4 6点 ぷちレコード
(2025/02/18 22:01登録)
ここで扱われるのはフレーム問題。無限の可能性を持つ現実の事象をふるいにかけ、有限解として収束させることは可能かという問題であり、これは我々がいかにして世界を認識するか、意識とは何かという謎に直結する。
ロボットに意識を持たせるためには、意識自体の定義が必要となる。そしてロボットと開発者の関係は、登場人物と作者の構図と相似である。「探偵が論理的に辿り着いた真相が真実か否かは作中からは判断できない」という後期クイーン問題はそのままフレーム問題へと繋がっていく。難易度は高いが、ロボットミステリを語る上で外せない一冊。

No.3 6点 ROM大臣
(2024/09/03 13:36登録)
「私を思考する私」を人間の究極の条件とした哲学者に倣って、自己意識を閉じ込める脳をデカルトの密室と呼ぶ。意識はこの密室を出ることができるのか。これが本書の根本のテーマである。
物語は、あるロボットが天才女性科学者を殺した事件から始まる。高度化されたロボットが、プログラムによらず自分の意志で人間を殺したとしたら、それこそ意識がデカルトの密室を脱出するチャンスではないか。真犯人は誰かという謎とともに、人間とは何か、機械に意識はありうるかという問題に踏み込んでいく。
ロボット工学の実践的最前線と、意識をめぐる抽象的な思弁がダイレクトに結びついた刺激的な作品。

No.2 5点 シレン
(2011/05/01 15:59登録)
ロボットと人間の境界は何か、ということについて、抽象的な表現が多い。
その方面に関心ある人なら読み進められると思いますが・・・。
犯人当てやトリック等もなく、ミステリーとしては気軽に楽しめる作品ではないですね。

No.1 5点 vivi
(2009/08/13 00:12登録)
これは、難しすぎるの一言。
哲学をベースにした話ですので、
少なくともそっち方面に興味がある人でないと、
読みきるのがしんどいかもしれません。

殺人事件の犯人は自明なので、
HOWが中心になるのですけど、
次第に観念的になってくるのが、きつかったです(^^;

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