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ミステリの祭典

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馨子さんの登録情報
平均点:6.85点 書評数:60件

プロフィール| 書評

No.40 2点 盤上の敵
北村薫
(2001/10/23 05:01登録)
みなさん高評価ですが、私には読んだのを後悔するくらい嫌な話だった。
「過去」の話が重過ぎるのと、北村氏独特のほのぼのとした文章のせいで「現在」の事件に臨場感やスリルを感じられませんでした。アイデアは面白いのに。チェスに喩えているのでもっと心理戦が楽しめるのかと思った。ラストは一応ハッピーエンドなのかもしれないけど釈然としません。
読み始めてすぐ宮部みゆきの「スナーク狩り」を思い出しました。あちらはサスペンスとして上手く出来ているので物語として読めたのですが。


No.39 6点 二の悲劇
法月綸太郎
(2001/10/08 11:03登録)
春先のちょっと情緒不安定気味なときなんかに読めばハマるかもしれないけど、生憎そういう気分ではなかった。女の子の日記の文章をあんな風に書ける法月氏って結構スゴイかもとは思った。


No.38 8点 一の悲劇
法月綸太郎
(2001/10/08 11:00登録)
「名探偵はいらない」という意味がわかった。事件解決してないじゃん・・・。
でもすごくドキドキしながら一気に読めました。


No.37 9点 仔羊たちの聖夜
西澤保彦
(2001/10/08 10:56登録)
こんな重いテーマを、軽妙に後味悪くなく描けるのって西澤氏くらいでしょう!どんな話か知らずに読んで、すごく感動した。
ミステリとしてはどうかなって気もする(特に3つ目の飛び降りは動機等バレバレ)けど、小説として面白かったので私は満足!


No.36 7点 奇跡島の不思議
二階堂黎人
(2001/10/08 10:51登録)
角川文庫での我孫子武丸氏の解説では、「十角館」「夏と冬の奏鳴曲」が引き合いに出されていましたが、私は「りら荘」も連想しました。美大生の話だし。
建物はなかなか楽しいと思う。キャラクターはちょっと漫画っぽい。事件はそこそこ。
(この作品の場合、シリーズ名は入れない方がいいのかな。)


No.35 6点 ジュリエットの悲鳴
有栖川有栖
(2001/09/12 17:26登録)
普通に楽しめましたよ。ミステリっぽくない作品も多いけど。表題作はけっこう好き。
有栖川氏の作品はなんか安心して読める感じがする。(初期のは別として)


No.34 6点 瞬間移動死体
西澤保彦
(2001/08/14 16:01登録)
事件も人間関係も、途中まではどうなるか楽しみだったのに、この展開はガッカリ。終わり方も好きじゃない。まぁこういうこともあるよね。


No.33 9点 ふたたび赤い悪夢
法月綸太郎
(2001/08/08 09:38登録)
「頼子のために」の事件の後、法月綸太郎も悩んでいたんですね!(作中人物と作者、ともになのかな?)
分厚い割に展開が早くてグイグイ読めました。トリック等はたいした事ないけど、人物の心理描写に引き込まれるので面白かった。


No.32 8点 りら荘事件
鮎川哲也
(2001/08/05 21:51登録)
たくさんの謎と伏線と謎解きは、さすが名作だと思った。
文章やセリフの言い回しの古さは(女性蔑視的な表現も含めて)、昔の作品ならではの雰囲気を味わえたのでOK。
警察が間抜けすぎるのと、動機が、特に最後の殺人に関しては全く納得いかないのが減点。(それも「古さ」故なのかもしれませんね)


No.31 5点 封印再度
森博嗣
(2001/08/02 18:07登録)
シリーズも5作目なので、キャラクターに好意的な読者以外は読まないと思って書かれたんじゃないでしょうか。
「ミステリ」が読みたい人には不向きな作品。(というか、森作品全部そうかな)特に「本格」が好きな人は読まない方がいいです。


No.30 6点 46番目の密室
有栖川有栖
(2001/07/29 22:26登録)
火村を「臨床犯罪学者」という設定にしたのはうまいですよね。現代の名探偵はみんな警察から情報をいただくのに苦労してますから。ただ、名探偵のデビュー作にしてはトリックは地味かな。動機はいただけないし。


No.29 3点 海のある奈良に死す
有栖川有栖
(2001/07/28 11:18登録)
これは誉めるところがないなぁ。人魚の話も異常に若い女社長も魅力が足りない。
元々たいした作品ではないので、「サブリミナル」が嘘でもあんまり影響ないんじゃないでしょうか。


No.28 10点 占星術殺人事件
島田荘司
(2001/07/23 17:04登録)
やっぱりトリックが秀逸でしょう!細かいアラも「40年前だから出来た」ってことにして、それを事件の壮大さに活かしているのが巧いなぁと思った。
石岡くんの行動する部分は確かに無駄かもしれないけど、退屈ではなかったです。


No.27 10点 生ける屍の死
山口雅也
(2001/07/18 17:02登録)
とにかく設定が新鮮でした。(西澤氏のSF本格を先に読んじゃってると地味に感じるかもしれませんが)
擬似翻訳風の文体も、パンクなキャラも、ちょっと切ないラストも全部お気に入り。完成度高いです。


No.26 7点 数奇にして模型
森博嗣
(2001/07/18 17:00登録)
萌絵が犯人に捕まって、犀川センセが助けに行くってのはお約束なの?そのパターンちょっと飽きたよ。
会話は楽しいし、キャラも好きですが(特に国枝桃子)、事件は可もなく不可もなくという感じ。


No.25 7点 ルー=ガルー 忌避すべき狼
京極夏彦
(2001/07/12 21:16登録)
これはジュヴナイルなのでしょう。それもアニメージュ読者を意識した。
そう思えば、蘊蓄や理屈が少ないのも納得。14歳の少女が強すぎるのもね(笑)


No.24 6点 月光ゲーム
有栖川有栖
(2001/07/04 19:15登録)
確かに読みにくかったけど、後発の作家のデビュー作と比べるとけっこう頑張ってると思う。意気込みが感じられるし。


No.23 3点 星降り山荘の殺人
倉知淳
(2001/07/04 19:12登録)
謎解きを楽しむ以前に、小説として稚拙すぎてダメでした。


No.22 10点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2001/05/22 10:21登録)
かなり以前に読みましたが、これほど気持ちよくだましてくれた作品には未だに出会えていないので、満点。


No.21 7点 百器徒然袋 雨
京極夏彦
(2001/05/22 10:15登録)
ドタバタ喜劇っぽい印象。なんか、まんがの「有閑倶楽部」を思い出した。榎さん好きだけど、主役じゃなくていいや。長すぎても長編の方が楽しい。

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