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ミステリの祭典

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殺戮にいたる病

作家 我孫子武丸
出版日1992年09月
平均点7.55点
書評数197人

No.197 7点 hsiyehmeipo
(2024/05/05 01:24登録)
叙述トリックだとわかって読み始めたし、展開も叙述トリックぽかったので身構えて読んだけど、それでも解決編まで答えがわからず、最後すごくすっきりした

No.196 5点 みりん
(2022/12/17 21:44登録)
執拗なまでの性描写・残酷描写をなんとか切り抜けると、最後に騙されたなあと少量のカタルシスがあった。

No.195 8点 虫暮部
(2022/04/26 13:20登録)
 気持悪い! グッジョブ!
 些細なことだが、途中から協力する記者に特別な動機付けが無く、作者にとっての作劇上便利な手駒に過ぎない点はバランスが悪い。いつの間にか消えちゃってるし。実はこの本が彼の書いたルポって設定? それは無いか。

No.194 6点 人並由真
(2020/11/27 05:38登録)
(ネタバレなし)
 旧版の(初版が96年の)講談社文庫版、その状態が良い古書(帯付き)を購入して読了。
 あろうことか(?)これが初読で(汗)、しかも幸いネタは最後まで知らないで読めた。これは本当にラッキーであった。
(というか、最近になって「ああ、そろそろこの作品はネタバレされないうちにさっさと読んでしまおう」と思いたち、web経由で安く古書を購入したのだが。)

 でもって、その旧・文庫版の帯にも「衝撃のラストシーンが語り継がれる傑作ミステリー」とかある。だから、やはりこれは(中略)なのだろうと予見。
 最初の3分の1くらいまではスナオに読んでいたが、途中で、ならばこれしかないだろう、と大ネタを予想。結果、完全に正解でした。

 そもそもこの作品での残虐&変態描写、グロ趣味の<用法>は、70年代後半に翻訳紹介された某・海外ミステリでの猥雑な小説のまとめかたと、まんま同様だよね?

 まあもう30年近くも前の作品なのだから、(中略)がアタリマエに氾濫した国産ミステリの現状のなかでは、さほど価値がなくなってしまった大技……というのが、現時点での妥当な評価じゃないでしょうか。
 最後のページを閉じて気がつけば、評者自身も、この仕掛けのバリエーションみたいなものをすでにいくつか読んでしまっているような思いも生じる。

 ただし、あえて正直に、あからさまな伏線を随所に張っておいたフェアプレイぶりには好感は抱いた。
 とはいえそれだけ正々堂々と勝負した分、くだんのキモとなる仕掛けが、途中で見え見えになったんだけれど(汗)。

No.193 6点 じきる
(2020/08/23 20:22登録)
トリックは素晴らしいんだけど、小説として楽しめたかというと微妙なところ。

No.192 3点 SU
(2020/08/02 18:51登録)
気持ち悪い。エログロ描写に耐性のない人には、とてもオススメ出来ない。叙述トリックとして優れていることは認めます。しかし、もっとやり方あっただろう。

No.191 9点 まつまつ
(2020/05/05 23:13登録)
ミステリを愛する者にとって、この作品は日本のミステリ界の金字塔である。好き嫌いはあるだろうが、避けては通れない作品。エログロなど、どうでもいい。日本のミステリベスト10には、欠かせないクオリティーだと思う。

No.190 6点 Gorgonzola
(2020/05/05 12:56登録)
読んでる最中は苦痛だったが、ラストは衝撃的だった

No.189 8点 雪の日
(2020/04/14 16:11登録)
お手本のような叙述トリックでした。
作品全体としては、過激な描写が多すぎるので減点しました。

No.188 10点 ボナンザ
(2020/01/14 20:01登録)
15年ぶりに新装版で再読。
当時小学生だった私にとって十角館と並んで叙述トリックのすばらしさを教えてくれた作品。
あれから色々と読んだが、叙述トリックを使いさえすればいいと思っているような駄作が乱立する中、この作品の価値は全く衰えていないと再認識。
伏線の張り方、隠した真相のおぞましさ、ラスト一本勝負の潔さとやはり神がかっている。

例の曲の使い方は時計仕掛けのオレンジとかの影響ですかね・・・?

No.187 3点 mediocrity
(2019/10/18 03:20登録)
<ネタバレあり>
ミステリであるからには、どこかに読者には見えていない「落とし穴」があります。99%読み終わった時点で、それがまだ出てきていません。このまま終わるはずがないので、最後に落とし穴が仕掛けてあるのは間違いありません。となると、残りページもないし、一気にひっくり返すとなると、十中八九、人物誤認の叙述トリックだろうな。

というのが私の思考回路でしたので、オチはあまりにも予定調和すぎました。しつこく出てくるブリーフに違和感がありすぎて、稔は絶対大学生じゃないだろと思っていたので余計にそう感じました。1992年は大学生がブリーフでもおかしくなかったのかな?

<追記>
このジャンルの本をこの作品の後も何冊か読みましたが、この作品がなんというか一番一発狙い感が強く、ホームランと感じる人もいれば私のように三振に感じる人も多いのでしょう。発売当時に読んでいれば印象は違ったのかもしれませんが、時代の流れに耐えられない作品のような気がします。

No.186 8点 sophia
(2019/07/21 23:35登録)
十数年ぶりの再読です。タネが分かっていると再読にはあまり堪えないですかねえ。点数は初読時の衝撃に対する点数です。娘の名前は軽いミスディレクションですよね?しかし岡村孝子はこんな内容の作品に散々引用されて迷惑じゃなかったんでしょうか(笑)

No.185 8点 レッドキング
(2018/05/20 19:43登録)
ミステリたるものは密室・不可能犯罪の表現とその種明かしの驚きがなくとも 読者を驚かせばそれで良いのだ と初めて思い知らされた作品 その後はそうした物にはほとんど出会えないが

No.184 8点 ねここねこ男爵
(2017/10/04 22:03登録)
どういったタイミングで出会うかで評価が分かれるであろう本作。

『叙述トリックって最近満ち溢れてるからソレだけだとディスられるし色々てんこ盛りしたろ!!』
『叙述トリックで得られる衝撃はサイコーゆえそれに全振りしたろ!!』

お手軽に衝撃を与えられる叙述トリックが氾濫し、それに伴って前者のスタンスの作品が支配的ですが、後者を楽しめるうちに本作に出会えるかどうか。

No.183 9点 邪魅
(2017/02/26 15:35登録)
初めて叙述トリックに触れたのはこの作品でした
だから凄く思い入れがあります

一言で言って上手いなあ、という感想
あとから読み返すと分かりますが、いやこれは上手い

いくつになっても息子は息子なんだなって

No.182 9点 mixtra
(2016/08/30 23:06登録)

 結構前に読んだ作品ですが・・・
 この話の内容に近い、自己都合で偏執的な殺人事件がある度、未だにこの作品を思い出します。
 しかも人形シリーズ読んだ直後コレいったせいで、キツかった。

 それでも我孫子作品1位、という評価はミステリもさる事ながら、内容の強烈さが優先されたのでしょうか。

 確かに、作品内容に関して面白いか、と問われたら
 面白い。
 お勧めするか、と問われたら
 勧めたくない。

 出来ればこんな作品は(世の中にとって)流行って欲しくはない、と思うのですが、無理・・でしょうね。

 

No.181 9点 ミステリーオタク
(2016/03/23 17:24登録)
こいつぁぶったまげた
ミステリーなんて所詮ヒマツブシにすぎないが、極稀に出会える衝撃を喰らったとき、何の役にも立たないミステリーの読者でいてよかったなぁと思う
殺イタはそんな一冊

No.180 3点 パメル
(2016/01/21 12:53登録)
叙述トリックに特化した作品で物語自体に面白味は感じられない
仕掛けられた罠に嵌った感はあるがそのために最後までグロテスクな描写を
我慢して読み続けなくていけないのは苦痛
●●を切り取るとか死体と●●●するとか気持ち悪すぎる

No.179 8点 ニックネーム
(2015/12/20 17:09登録)
変態好きにはたまりませんね。

No.178 7点 風桜青紫
(2015/12/19 21:17登録)
ラストは確かに驚くんだが、だからと言って、「だまされたー」と痛快な気分に浸れたわけでもなかった。真相が明らかになったところで、頭で描いていた絵の全体図が変わらなかったせいかも。どちらかといえば、違和感がすーっと解消されるので、「そっかぁ……」というような読後感。あと、蒲生稔による殺人模様が面白かった。わりと読んでいてゾクゾクする。描写が上手いというよりは、作者の楽しげな筆運びが伝わってくる感じ。我孫子らしい作品かと問われれば微妙だけど、まあ、完成度は随一だと思う。

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