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ミステリの祭典

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瞬間移動死体

作家 西澤保彦
出版日1997年04月
平均点6.08点
書評数12人

No.12 6点 E-BANKER
(2012/11/03 23:05登録)
1997年発表。作者初期のSF風特殊設定ミステリーの一作。
今回は最近出版された新装版にて読了。

~作家である妻の殺害をたくらむヒモも同然の婿養子。妻はLAの別荘、夫は東京の自宅。夫が「ある能力」を使えば、完璧なアリバイが成立するはずだった。しかし、計画を実行しようとしたその時、事態は予想外の展開に・・・。やがて別荘で見知らぬ男の死体が発見される。その驚愕の真相とは? 緻密なロジックが織り成す本格長編パズラー~

うーん。分かりにくい!
っていうか、こんなこと真面目に考える作者って・・・やっぱり変わってる!
こういう特殊設定ミステリーは作者の十八番だし、どんな驚くべき真相が待ち受けてるかと思ってたけど・・・
それ程でもなかったかなぁ。
前半は主人公の超能力の詳細やそれを生かすための舞台設定の説明でかなり回りくどくなっている印象なのもやや割引材料だろう。

本作の「肝」はタイトルどおり瞬間的に移動した「死体」の謎。
ただ、無関係と思われた登場人物の相関関係が後出し的に判明するので、この真相はちょっと予想がつかなかった。
簡単に言えば、「超特殊なアリバイトリック」と思えばいいわけだ。
でもまぁ、嫌いじゃない。
こんな変なミステリーがあってもいいんじゃない。

「七回死んだ男」や「人格転移の殺人」と比べるとちょっと落ちるという評価だが、一読する価値は有りだろう。
(全然関係ないけど、主人公の劣等感はなんか分かるなぁ・・・)

No.11 6点 E
(2010/05/06 00:07登録)
自分にとっては予想外の展開が続き、驚きました。
超能力者も色々大変なんだなぁ・・・とお気楽な感想が強い。

No.10 5点 ぷねうま
(2009/03/14 07:41登録)
ちょっと肩透かし。
もっともっと面白くなりそうな設定だったんだけどなあ。

No.9 7点 kkk
(2007/11/22 23:03登録)
あいかわらず軽く楽しませてくれます。息抜きにぴったりです。

No.8 9点 dei
(2007/07/23 20:12登録)
この平均点の中普通に楽しめた俺はいったい・・・
確かに穴があると思うけど、設定と登場人物も好き。
西澤氏のSF設定が好きな人にはオススメ。
西澤氏のマイベストです。

あと玉椿さん同様、主人公に共感を抱いてしまった。

No.7 4点 なの
(2004/09/05 20:42登録)
前半はいいんですよ、前半は。
奥さん・景子さんが魅力たっぷりで。
もっと彼女の活躍が見たい・・・そんな感想。

No.6 8点 玉椿
(2003/03/28 05:35登録)
ヘンテコ本格シリーズの中でも、この話しは好きです。軽いけど軽く無い感じ(意味不明)
主人公に共感できる私はダメ人間なのであろうか?(笑)

No.5 5点 KANNO
(2002/04/14 22:45登録)
う〜ん…。ドロドロしてたなぁ、人間関係が。妹、純愛だと思ってたのに〜(怒)でした。

No.4 6点 テツロー
(2002/04/06 23:44登録)
 今回のSF的趣向の説明は、少しくどかったように思う。ミステリとしても、今回のは穴があったような。犯人を断定する辺りの手がかりが表示されてない(僕が読み落としてたらすまん)。
 一応ハッピーエンドになっているが、登場人物の関係も生臭い気がして、何だかなと感じた。
 主人公が下戸なので、西澤氏も調子がでなかったとか?(笑)

No.3 5点 jyungin
(2001/10/16 22:30登録)
軽く読ませてくれるところはやはり好き。ミステリとしては不満。時間をつぶすのに良い。

No.2 6点 もよもよ
(2001/08/23 08:07登録)
死体の謎は解けたものの、その他の問題が全然片付いていないのでスッキリしない。いつもながらSF風の設定や人物造形は凝っていて楽しかっただけに残念。

No.1 6点 馨子
(2001/08/14 16:01登録)
事件も人間関係も、途中まではどうなるか楽しみだったのに、この展開はガッカリ。終わり方も好きじゃない。まぁこういうこともあるよね。

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