ギザじゅうさんの登録情報 | |
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平均点:6.99点 | 書評数:238件 |
No.118 | 7点 | 歴史街道殺人事件 芦辺拓 |
(2003/10/26 11:47登録) 一見トラベルミステリー(実際トラベルミステリーだけど) しかし、大胆にして悪魔的なトリックのあるまさに本格! バラバラ事件と他の事件が混ざってよく分からなくなってしまいがちなので、じっくり読む必要があるかも。 探偵としての個性も少なくエゴ丸出しでないのは、それはそれで気にならないし、そこが森江春策だと思った。 |
No.117 | 7点 | 人喰いの時代 山田正紀 |
(2003/10/19 01:43登録) 探偵小説としても見事ながら、それを盧溝橋事件などの暗い時代背景と結びつけた見事な連作。 最後の「人喰い博覧会」ではそれに現代をからませ、現代ミステリーとしての面白さも十二分に発揮されている。 ただしホワイダニット色が強いので、トリックなどを期待すると失敗するかも・・・。 |
No.116 | 8点 | 死のある風景 鮎川哲也 |
(2003/10/09 00:44登録) 鮎川作品の中でもっとも丁寧に推理のプロセスを書き込んである。 些細なところから論理をどんどん組み立てる鬼貫警部は見事・・・なのだが鬼貫警部が捜査を始めてあっという間に終わってしまうのが残念。 |
No.115 | 8点 | 七回死んだ男 西澤保彦 |
(2003/10/04 00:29登録) SFの設定でありながらもロジックを重視した、まさに本格ミステリ! その設定を使ったどんでん返しの連続など技のさえた一品 |
No.114 | 6点 | 準急ながら 鮎川哲也 |
(2003/08/25 18:40登録) 写真にアリバイトリックがあったせいか、丹那刑事とのディスカッションが少なく感じた。 けれど、鬼貫警部の推理の過程は面白いし、コンパクトにまとまっていてよく出来ていると思う。 |
No.113 | 8点 | 過ぎ行く風はみどり色 倉知淳 |
(2003/08/10 23:34登録) うまいなぁ。 あの不可解な密室をあっち方面から紐解くとは・・・。 非常に倉知らしい作品。 |
No.112 | 7点 | 3000年の密室 柄刀一 |
(2003/08/08 23:10登録) 歴史ミステリ・・・という感じは少なかった。現実の事件との結びつきがいまいち理解できなかったが、いったいのミイラに始まる謎の討論は楽しめた。 ただし密室トリックについては、あまりに分かりやすすぎはしないか? |
No.111 | 8点 | 富豪刑事 筒井康隆 |
(2003/07/17 16:04登録) 探偵役が大富豪の息子の刑事という変わった設定。 しかし犯人を捕まえたりする際の、富豪という設定の使い方がうまい。さすが! |
No.110 | 8点 | ロートレック荘事件 筒井康隆 |
(2003/07/14 00:16登録) トリックもなかなか見事だが、一番の見どころは真相が明かされた後だろう。 動機の痛さというものをこのように書けるのは凄い。 |
No.109 | 5点 | クール・キャンデー 若竹七海 |
(2003/06/30 00:06登録) 150ページという難しい分量にうまい具合に収まっていた。 内容は良くも悪くも・・・。 キャラクターにも感情移入できなかった。 |
No.108 | 7点 | どんどん橋、落ちた 綾辻行人 |
(2003/06/26 00:41登録) 見事な騙しのテクニックのフーダニットの数々。四連敗。 (最後の『意外な犯人』は普通にわかってしまったが・・・) どんどん橋とぼうぼう森が出色の出来ばえ。 伊園家のブラックなパロディもおもしろい。 |
No.107 | 8点 | 奇想、天を動かす 島田荘司 |
(2003/06/19 01:17登録) 予想していた大技トリックではないが、本格として良く出来ている。社会派もうまい具合に融合している。 読み終わってタイトルにしびれたのは本当に久しぶりだ。 まさに『昭和』という時代を代表する傑作! |
No.106 | 7点 | 幻惑の死と使途 森博嗣 |
(2003/06/15 02:00登録) トリックはシンプルながらも見事にやられた。 (トリックがアンフェアかどうかは微妙だが、論理的に推理 すれば真相を看破するのも出来そうだが) 美しさも際立ったなかなかの佳作。 |
No.105 | 6点 | puzzle 恩田陸 |
(2003/06/11 00:02登録) 荒廃した島で発見された餓死、感電死、墜落死の三人の死体の真相は?というなかなか面白い謎が出てくる。 が、解決はちょっときびしいなぁ。 島の雰囲気もあって一種の幻想譚のようになっている。 長編だったらもっと良かったろうに。 |
No.104 | 8点 | 名探偵の掟 東野圭吾 |
(2003/06/08 16:30登録) 大爆笑!でもただの爆笑に終わらないのがこれの凄いところ!? 密室、アリバイ、叙述・・・そして名探偵と多くのコードに言及して、それの安直な使い方を批判している。 でもやっぱり作者は本格が好きなんだろうなぁ。 |
No.103 | 7点 | 魔術はささやく 宮部みゆき |
(2003/06/07 12:39登録) うまいなぁ! 展開のしかたやラストの主人公が「裁く」側にまわる反転など非常に良く出来ている。 (これに催眠術はないだろうとか、本格がどうとか言うのは 見当違いな気もするのだが) |
No.102 | 6点 | 学生街の殺人 東野圭吾 |
(2003/05/28 23:07登録) 密室については無理もないけど、すぐにわかってしまう。 が、そんな事はどうでもいい。広美の謎、光平の迷いや呼吸を失った旧学生街など小説としてよく出来ている。 |
No.101 | 7点 | 吸血の家 二階堂黎人 |
(2003/05/25 14:54登録) 雪の足跡トリックはなかなか面白い。しかも足跡トリックが二つもあるのでますます嬉しい。 『地獄の奇術師』のようなドロドロよりも、しっとりした感じが強いが、これはこれでよかった。 |
No.100 | 6点 | 慟哭 貫井徳郎 |
(2003/05/17 22:22登録) 『読み終えてみれば仰天』しなかったなぁ。 トリックが完全といってもいいくらいにわかったのはこれがはじめて。 でもおもしろかった。 |
No.99 | 6点 | 凶笑面 北森鴻 |
(2003/05/15 22:56登録) 民俗学というのもなかなか面白い。 が、わかりづらいのも難点という気が・・・。 個人的ベストは『不帰屋』 |