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ミステリの祭典

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モトキングさんの登録情報
平均点:6.06点 書評数:78件

プロフィール| 書評

No.78 7点 星降り山荘の殺人
倉知淳
(2008/10/08 17:44登録)
「読者への挑戦状」ってやっぱりワクワクしますね。
それだけでも+3点だな(笑)

個人的には、本作にアンフェアさなどは全く感じない。
例の探偵がどうのこうの、という記述も。
それ以外の物語中のロジックにも。

欠点を強いていうなら、ストーリーが平凡かつ謎が簡単過ぎた。
一回しか使えない叙述(?)なのだから、それとは別にもう少し劇中の人物達に炸裂する大技物理トリックとかを用意した方がよかった。

でも面白いと思う。
ミステリ好きなら、是非ご一読を。


No.77 2点 探偵ガリレオ
東野圭吾
(2008/10/08 17:28登録)
まいった。困った。
色々な角度から見れば、色々な良さ悪さが見えてくる。本とはそういうものだ、とは思う。
しかし、
この作品に関しては、どの角度から見ても、高評価を入れる理由がよくわからない。

タイトルも。内容も。

これはあの東野圭吾が書いた本です。
本当にそうなんですか?


No.76 6点 黒い仏
殊能将之
(2008/10/07 15:11登録)
問題作。
こう世間で定義づけられている作品というのは、私の知る限り間違いなくアンチ、メタなミステリである。
まあ、だから今作も、もちろんその類だという確信…いわゆる先入観があった。
あったのだが、果たして…、

…いや、でもこれ、その先入観すら超えたね。
アンチとかメタとか。ミステリを軸に据えて考えると、もちろんそういうことなのだけど。
その軸を一旦忘れてしまうと…、
何か凄く楽しそうな歴史ファンタジーのプロローグを読んでいるみたいでした。
でも、本編がないから、ファンタジーとしても最悪ですが。

そんなこんなで、
個人的には、ムカつくっていうより、笑えました。
凄いですよ。これを作品にするのは。
思いついても出来ない。
いやむしろ思いつくだろうけど、…そこからどんだけ大きい壁を越えれば、こんな厚顔無恥の境地にまで辿り着けるのだろう。
凄いですよ。これは。


No.75 8点 マークスの山
高村薫
(2004/06/01 17:20登録)
傑作。
どこが、とか、どんな風に、といった言葉の必要のない。何か訳のわからない達成感がある。
それは、まだ頭頂部に残雪が積もっている春山の頂上に立っているかのような感覚。
この作品には2つの物語と2人の主人公がいる。
一方は、警察内部の、少し過剰なほどに人間性を剥き出しにし合った警察官の群れの中で、日々能動的に生き続ける人間性を失いつつある一人の刑事。その中で擦り切れ鈍化していく己の自我を自覚しつつも、これまでの生き方を方向転換する気力も、その必要性も見いだせない男の、しかし反射的な行動の連続を積み重ねて捜査を続けていく様が描かれている。
一方は、過去の某かに伴い、人格が明と暗の2極に分かれ、社会的な底辺を彷徨うことを余儀なくされた、刹那な人間的感情の積み重ねで生きる一人の犯罪者。恐らくは、自身の中の2極が、短い人生の中で立ち止まることなく変化し、融合していき、いずれは息絶えてしまうしまうシステムを無意識に認識している男の、最後の花火のような圧倒的人間性の発露が描かれている。
結局、事件発生後、生きて二人が対面することは無く、そして、表面上、2つの精神構造は、全くリンクせず、影響し合う機会すらなかったが、最後、雪山の頂上で、死者と生者という立場で2者が遭遇したとき、我々は言いようのない感覚を抱かざるを得ない。
この瞬間が、このほんの意味。
そう感じた。


No.74 6点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2004/04/27 19:07登録)
 ドグラマグラと雰囲気・構成がよく似ている。特に、冒頭の京極堂が唱える「心と脳」に関する仮説、そしてそれが単にサイドストーリーで終わらず、密接に本筋に関わってくるところなんかは、そっくりである。ただ、ドグラマグラほどぶっ飛んでいないので、まあ4大奇書に入れるほど「ヘン」ではない。
 また、皆のコメントほど、トリックはアンフェアではない、と感じた。アンフェアとは、やはり著者から提示されるヒントだけでは、読者には真相が全くと言っていいほどわからない状況を指すのだと思う。しかし、今作に至っては、真相を説くために必要な、この世界のルール、手掛かりが、これでもかと言うほどの分量で語られているので、真相の看破は容易である。
 トリックに関して、常識的でない、とか、現実的でない、というのは、あくまで皆が同じルールの上に生きている(と思っている)現実世界の事件に限ってのみ、投げかけるべき言葉だ。しかしながら、一度、その小説という世界に入り込んだならば、その小説世界のルールに従うべきである。それでもあくまで、そのルールに従わず、どの小説にも自分の生きている世界と同じようなルールを押しつけるのであれば、それを読書とは恐らく言えないだろう。
 但し、一方で、そのルールがあまりに我々の思う現実からかけ離れている場合、そのルールの説明が曖昧だと、これはアンフェアとの評価を避け得ないだろう。
 結論として、本作はアンフェアではない、と思う。

 それと、個人的な感想として、これは「新本格」ではないと思う。所謂「旧本格」の類だろう。
 構成するパーツ、その一つ一つは、あくまで古き良き本格をそのままの形で受け継ぐモノであり、単に時代背景だけではなく、謎、登場人物のその相関は完全に「旧本格」のプロットそのままだ。
 それが悪いとは、勿論思わない。時代は巡り、人の記憶が一巡する頃、かつて使い古された流行も、少し形を変えて、全く新しい流行として、我々の目の前に現れるのは時代の常だ。
 なので、純粋に作品として考えることになるが、歴史的にはそれほど斬新ではなく、単に、「今だから」新しかったいのだろうと思う。キャラ的な魅力も、本作一つではいかにも判断しがたい。
 よって、こんな点数。
 ただ、この蘊蓄・理論(特に「心と脳」)は凄い。一人の成長過程の作家として、凄い新人が現れたと思った。


No.73 9点 白夜行
東野圭吾
(2004/03/31 15:53登録)
やはり一言目は「面白い」だろう。
読後の、この言いようのない感覚。自分の心の中に、この本を読んだことにより生じた何かがある。そんな感覚。知らず深呼吸をして、大きなため息がでた。
これは間違いなく、本作に深くのめり込んだ証拠だろう。このような読者に訴えかける某かの存在が、小説の出来不出来を示す定義ならば、本作は作品の良し悪しなどという些末な論議を待たない、完全なる傑作であることに間違いはないと思う。
確かに、色々気になる点はある。
最後の方で、刑事の視点により補完されていく二人の関係。これは個人的にはいらなかった。ここで明らかになる全ては、ここまで彼ら二人の生い立ちを全てを読んできた読者にとっては、全く持って新しいパーツではなく、単に読み解こうとしない読者に対する親切設計だったに過ぎないと思う。
あるいは、作中にも読者的視点を持つ人物を登場させたかったのかも知れないが、「人知れず」というのが、この「白夜行」において決定的に悲哀を誘う要素だったのではないだろうか。
しかし、あの刑事の登場無くしては、あのラストは無かっただろう。だから私はあのラストでなくても良かった。
もちろん、この人知れず歩き続ける「白夜行」には、その道程の危うさ故の破綻は必要だと思う。しかし、それは決して道徳的なもので無くても良いと思う。
警察に追われて死を選ぶというシーンは、男の死への潔さとその死の事実を知ったときの女のリアクションから、見えざる二人の、圧倒的な、そして両人以外の誰一人として理解出来ないだろう、深い、深すぎる「絆」の存在が強調される。
しかし、やや厳しい言い方をすれば、それだけだ。警察の登場、介入以外にも、より「白夜行」に相応しい「破綻」が演出出来たはずだ。と、そう感じてしまう。
それと、この一対の男女、いや女と男。このダイヤモンドより硬い絆について、それが何故に形成されたのか、非常にわかりにくくても不親切でも良いから、もう一つだけ解き明かす何かのキーが欲しかった。いや、匂わし、想像のきっかけを与えてくれるだけでも良かった。
色々、注文を付けたが、この注文には、自ら提案出来るような具体的な代替案は無い。正直、これを微修正した、より良い作品など想像も付かない。
無論、それは本作がそれほどまでに素晴らしいからだ。
もちろん、以上の注文は、完全なる的はずれかも知れない。この注文を満たすことにより、この奇跡の結晶のような本作を構成する何かが欠如してしまうかも知れない。
それでも、本作が素晴らしいからこそ、何か湧き出る想い。ただそれだけだ。


No.72 6点 赤緑黒白
森博嗣
(2004/03/30 16:47登録)
Vシリーズは常に、凡々とした事件・トリックを舞台に、非常に個性的なマンガ的キャラが絡んでいくことで、魅力を発している。
シリーズ最終作となる今作でもこの法則は破られることなく、結局、最後まで肩の凝らないエンターテイメントとして平均点をキープした。
ただ個人的には、同シリーズの書評で何度も書いているが、もっとミステリに重きを置いた作品作りを望む。S&Mでは、高次元のミステリとキャラが生み出すドラマがあった。本シリーズは、トリック、キャラの双方で、薄いと言わざるを得ない。やはり、登場するキャラに合ったストーリーが、キャラ達の手で創られていくのだろう。つまり、森氏は自然体だったはずなのに、キャラ作りの段階でやや重厚性に欠けたということか。その証拠に本作のラストで例の天才が現れたことで、一気に文書が緊迫感を増した。本当にそのシーンだけ、スピード感とスリル感が突然に現れた。
あと、「林」には度肝を抜かされた。初出のときはいくらか気になったが、そのうち慣れてしまい疑問を全く持たなくなったトコでアレとは! きっとネタとしては完全なる確信犯だろうが、このネタを材料にした真相には、恐らく幾らかの振れ幅があっただろう。若しくは別にネタに使わず、そのまま流しても良いというような。
この他にも色々なネタを仕込んでる森氏の遊び心は、非常に素晴らしい。読者の興味という需要に見事にマッチした供給をする才能があるのだろう。
点数は、本シリーズ総括として。


No.71 8点 四季
森博嗣
(2004/03/25 18:20登録)
S&MとVシリーズの大同窓会。ファン以外は楽しめません。
というのも、この小説の面白みは、今までところどころに匂わせてきた両シリーズの関連性を、隅から隅まで明かしちゃうことにあるからです。
多分、まだ明かされていない謎もあると思いますが、それでもメインの人間関係が繋がっていく描写はファンには最高。
読み進むに連れ、「まさか」が「本当」になる感じが楽しいです。
ただ巻毎にメリハリがありすぎで、「春、夏」までは真賀田四季の生い立ちを追うような感じだけど、「秋」では他人の記憶若しくはフォログラフ以外では真賀田四季が一切登場せず、一転して「冬」では真賀田四季の天才的思考がそのまま文章の羅列となってランダムに綴られています。はっきりって「冬」は深い、が、つまらん。
一言で例えるなら、両シリーズまとめてのエピローグという感じ。つまり、前シリーズ読まなきゃ意味不明です。
で、点数は…単独ミステリの価値はゼロだけど、ファンチックにこれ↑


No.70 5点 完全無欠の名探偵
西澤保彦
(2004/01/06 16:17登録)
世間の評判ほど傑作だとは思わなかった。
まあ、気楽にサクサク読める作品。
もの凄い入り組んだ人間関係はあまりに非常識すぎて、かつ登場人物の雰囲気も相まって、コメディとしてまあ面白い。
ただ、いわゆる本筋の間に交互に挟まれる鳩のエピソードを見る限り、作者は完全にコメディタッチを狙ったのでもないようだが、結果としては完全なるコメディ。不思議な才能だ。
肩肘張らずに電車通勤にでも如何でしょうか?


No.69 1点 朽ちる散る落ちる
森博嗣
(2004/01/06 16:10登録)
何でしょう?何なんでしょう?これは。
帯広告の文書はかなり過剰。宇宙密室ぅ〜? そんなんは、登場人物が文中で推理によって解くようなトリックにだけ言って貰いたい。
これは、私の思うミステリでは、絶対にない。
SF+スパイ+ミステリ系を中途半端に混ぜ合わせ、いずれのジャンルでも成功を収められなかったような駄作。
もしや、これが最終作の伏線的意味合いでも持っているのかな。
…そうじゃなかったら、本当にどうしようもない駄作だ。
ストーリーも面白くないので、個人的には今シリーズ最低です。


No.68 3点 捩れ屋敷の利鈍
森博嗣
(2004/01/06 15:48登録)
薄い。頁数も中身も。密室イベント絡みのファン感謝祭…でしょうかね。
メビウスの輪型の屋敷はいい発想でしたが、それだけ。その形状の特性を生かした某かが欲しかった。
相変わらず、保呂草というキャラから無理矢理ほじくり出すストーリー展開。
最早、保呂草の魅力だけですね。感じなければ切ないくらい凡作、かな。


No.67 3点 六人の超音波科学者
森博嗣
(2003/12/25 17:07登録)
久々に保呂草ネタがメインじゃない物語でしたね(初めてか?)。
ま、凡々凡作ですね。いや、ややマイナスか。
久々に超理系的舞台だったけど、S&Mには到底かないませんね。
やはり、そういう意味では、犀川という個人の存在は圧倒的だった。
作者は、紅子のキャラ作りに失敗したかな。…面白いが、全然好きじゃないな。
こういうキャラはトコトンやって、真賀田四季ぐらいにしなきゃ(笑)。


No.66 5点 恋恋蓮歩の演習
森博嗣
(2003/12/25 16:59登録)
このトリックはもう少し早い作品で持ってくるべきだった。
本当の冒頭を読んだだけで、真相以外の可能性は考えられなかった。それほど見え透いていた。
基本的なサプライズの仕組みは、「黒猫」と同じ。
いっそのこと、黒猫の次の次ぐらいで、やってしまえば面白かったかな。
実は泥棒、よりこっちの方がサプライズだし。
…なんか、保呂草という、作者にとって非常に便利な登場人物のおかげで、こういう保呂草ネタが氾濫してますね。
ま、それが狙いでこいつを作ったんだろうけど。でも、ちょっと作者はネタ枯渇気味かね。
でも、やっとこさシリーズにハマってきた。
とりあえず、最後までは読みたい。そう思わせるキャラ達だ。


No.65 6点 魔剣天翔
森博嗣
(2003/12/25 16:44登録)
率直に…。
このシリーズも5作目にして、やっと、まともなトリックを用意したな、という感想。
個人的に、このパイロット入れ替えのトリックは非常に良かったですね。
読者の目を逸らさせるのが上手い。
ちょっと無謀すぎる保呂草の猪突猛進ぶりが、恐らくミスリードなのでしょう。
みんな心配したことでしょうし(笑)
何か、この辺りから、保呂草がどんどん大胆な犯罪者になってくるな〜。
それほど手放しで素晴らしいとは思わないけど、久々に致命的な突っ込みどころが無く、正直嬉しいので、この点数。


No.64 1点 黒猫の三角
森博嗣
(2003/12/25 16:30登録)
まず絶対にこれだけは言いたい。
「このトリックはあり得ない」
もちろん、例のアレのことだ。幽霊を見たとかいうアレだ。
別に小説世界に限りないリアルを求めるわけではないが、小説家…それもミステリ作家が、作品として世に出して良いレベルではない。
…本当にため息。
それ以外は流石、森博嗣。キャラ映えの達人として、S&M好きをそのまま逃さず取り込もうとする少女漫画的キャラ満載である。
魅力ある会話。ストーリーも悪くないし、この犯人の動機の発想は天才的ですらある。
でも、…嗚呼、マジでため息。
あり得ないって。駄目だって。小説でも現実でもあり得ないって。やっちゃいけないって。
好きだからこそ、悲しい。…やっぱ採点はこうならざるを得ない。


No.63 5点 長い家の殺人
歌野晶午
(2003/12/11 15:23登録)
島田荘司が推薦するのも頷ける。
最近ほとんど類を見ない、一見して全てがわかるという、非常に破壊力のある物理トリック。
このトリックが、良くも悪くも今作の全て。
自分の色、想いを読者に伝えるという意味では、非常に効果的な、正に名刺的デビュー作。
ミステリとしての拙さは見え(隠れ?)るものの、以上の意味でこんな点数。


No.62 6点 そして二人だけになった
森博嗣
(2003/12/09 14:26登録)
良く出来た作品。ただ、トリックやストーリー展開は、そんなに目新しくもなく、水準以上の佳作という感じ。
森博嗣もS&Mシリーズで一度、叙述トリックをやっていたので、まあ、「叙述トリックもやる作者」という認識で読めばトリックは一目瞭然。
最後の結末というか「ねじれ」は、賛否両論あるが、森博嗣ならば、あの結末を作るだろうと思う。というか、あのラストが最も森作品っぽい。
この作品で特筆すべきは舞台設定。近年増えてきた海峡を横断する大橋梁の、いわゆるでかすぎるアバット部分…通称:アンカレイジに着目したのは素晴らしい。
近年は、古来から慣れ親しんできた「怪しげな洋館」とか「山奥にある旧家の大邸宅」とかをほとんど見かけなくなり、あまりに若い人たちにはなかなかに時代錯誤的なイメージが付きがちな本格モノだが、舞台を最新の技術力の結集である土木構造物に設定した点は、新鮮な試みだと言える。この分野でもこういった枠が広がっていくかも。さすが現役理系大学助教授というところか。
ただ、特殊な地形に立てられた高度なテクノロジーの集結物であるからこそ、一般にあまり馴染みが無く、説明的描写が厳しいかなとも思う。
それと、トリックのための「2つあるべき理由」が無理なく納得出来ることが、この舞台設定の一番の巧さだと思う。


No.61 6点 麦酒の家の冒険
西澤保彦
(2003/12/09 13:45登録)
この試みは好きだ。評価出来る。
ただ元となる真相が、あまりに日常的で、有り触れすぎているため、真相でのサプライズが薄めになっている。また、それらに引きずられるように、サスペンス感やエキサイト感が薄れ、ストーリー自体のドラマ性が少ないように思う。
もう一度、違う題材で、同様の試みの作品をお願いしたい。
そう、惜しむべきは、手掛かりから真相へと転がっていく論理や発想の流れはとても面白く仕上がっているのだから。
あと、真相に到達すべき唯一の論理に関しては、まず想像で補う仮説を立てるのは良いとしても、それが真相であると結論づけるならば、何らかの方法で、当初、想像と銘打っていたパーツを事実として裏付ける何某かが欲しかったような気がする。


No.60 3点 ペルシャ猫の謎
有栖川有栖
(2003/12/05 16:20登録)
特に何もない作品。
火村シリーズのキャラクターが好きな方へのファンブック。
表題作も、まあ問題作なのかなとは思うが、作者自身も本格長編でこんなことはやらないだろうし、アンチテーゼとかいうより、単なるお遊び作品。
ミステリとしては…評価出来る作品はありませんね。


No.59 5点 夢・出逢い・魔性
森博嗣
(2003/12/05 13:43登録)
本末転倒。
タイトルを思いついて、それに合うパスワードをつなげた結果、生まれた作品。
だからこそ、叙述の基礎をちょこっと使ってミステリにしてみただけのお話。
登場人物に魅力を感じなければアウト。
個人的にはキャラが好きなので物語として面白く読めた。
しかし…作者の中の創作意欲が向かう先とは、ミステリではないのだろうか。

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