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ミステリの祭典

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六人の超音波科学者
Vシリーズ

作家 森博嗣
出版日2001年09月
平均点5.27点
書評数15人

No.15 3点 ボナンザ
(2022/12/15 12:53登録)
話も真相もいつもながらといった感じ。

No.14 6点 E-BANKER
(2018/06/25 21:26登録)
「恋恋蓮歩の演習」に続くVシリーズの第七弾。
2001年の発表。

~土井超音波研究所・・・山中深くに位置し、橋によってのみ外界と接する。隔絶された場所。所内で開かれたパーティーに瀬在丸紅子と阿漕荘の面々が出席中、死体が発見される。爆破予告を警察に送った何者かは実際に橋を爆破、現場は完全な陸の孤島と化す。真相究明に乗り出す紅子の怜悧な論理。美しいロジック溢れる推理長編~

同じ“流れ”の中にあった前作(「恋恋蓮歩の演習」)と前々作(「魔剣天翔」)から一転、今回の舞台は「陸の孤島」と化した超音波研究所という何とも怪しげな設定・・・
しかも、巻頭から思わせぶりな館見取り図が挿入され、中途には首切り死体も現れるなど、本格ファンの心をくすぐるガジェットに溢れた作品となっている。
Vシリーズも巻を重ねるごとに“超変化球”的な仕掛けが目立ってきたと思いきや、初期作品に近い直球の本格ミステリーに先祖返りしたかのような趣向?いう感覚だったが・・・

ただ、どうも、本作、作者が新しいアイデアを捻り出して・・・というわけではなく、自作や他作のトリックの焼き直し或いは流用っぽいものが目立つ気がする。
例えば、首切り+手首まで切られた死体っていうと、Why done it?⇒ 被害者の入れ替わり、というのは見え透いてるから、当然“捻り”があるんだろうと読者は予想するんだけど、今回のトリックはなぁ・・・作者としては安易すぎるのではないか?
Who done itも分かりやすすぎて、瀬在丸紅子もすぐに看破してしまったし・・・
どうもその辺り、敢えての安直さなのか、単なるネタ切れなのか、気になるところだ。

ド直球の本格ミステリー志向の作品にするんだったら、もうワンパンチもツーパンチも欲しかったなというのが偽らざる思い。
ただし、次作(「朽ちる散る落ちる」)も本作と同様、「土井超音波研修所」が舞台ということで、作者らしい仕掛けがあることを期待したい。
(いよいよVシリーズも佳境に入ってきたのかな?)

No.13 7点 Tetchy
(2017/08/07 23:27登録)
Vシリーズ7作目の舞台は奥深い山中にある怪しい研究所。しかもそこにアクセスする橋は何者かによって爆破され、電話線も断ち切られ、外部への連絡も遮断された状態となる、まさに陸の孤島物ミステリ。更にその研究所の創設者は不治の病に侵され、仮面を被り、車椅子に乗ってそこにあるボタンでコミュニケーションを交わす老人と本格ミステリのガジェットに包まれた作品だ。そして例によって例の如くそんな閉鎖された空間で起きる殺人事件にお馴染みの瀬在丸紅子と保呂草潤平、小鳥遊練無と香具山紫子の面々が挑む。

ところで本書に読んでいるとある違和感に気付く人がいるのではないかと思われる。本書はある意味シリーズ全体に仕掛けられた仕組みが暗に仄めかされていることで実はマストリードの1冊なのかもしれない。

今にして思えばこの土井超音波研究所はデビュー作で登場する真賀田研究所の原型だったのかもしれない。共に自分たちの研究に没頭する科学者たちの楽園であるが、前者は相続という実に詰まらない問題でそれを手放さなければならなくなった砂上の楼閣であったのに対し、後者は大天才真賀田四季によって潤沢な資金によって支えられた理想の楽園となった。
超音波の分野で天才の名を恣にした土井博士は真賀田四季のプロトタイプだったと考えてもおかしくはないだろう。
なぜならプロローグで保呂草は次のように結んでいる。

未来は過去を映す鏡だ。
心配する者はいつか後悔するだろう。
自分が生まれ変わるなんて信じている奴にかぎって、ちっとも死なない。

もしかしたら土井博士は真賀田四季の××かもしれない。そんな想像をして愉しむのもまた森ミステリの醍醐味の1つだろう。

No.12 5点 虫暮部
(2016/09/09 10:04登録)
 犯人は土井博士が今日死亡したことにするのが目的だった→ならば、死体を消しちゃ駄目じゃん。博士の死の証拠がなくなっちゃう。
 通常は7年間の所在不明で失踪宣告が出るが、“特別の危難にあったときは1年間”とのことで、作中のような“死体消失”のケースはこれに該当するのだろうか。しかしどうせ失踪宣告待ちなら自殺に見せる(橋のたもとに車椅子と遺書を置いとくとか)ほうが簡単そうだ。これには大きなメリットがあって、それは警察の介入度が低くなるということ。他殺設定で行くなら二人目の死者を犯人役にしなくちゃ。
 つまり、一編のミステリ小説に仕立てるにはどうも底の浅い計画であるように思う。

No.11 7点 ∠渉
(2015/02/28 21:45登録)
だいたいにおいて、正念場の実体は、本当の正念場よりも、ずっとまえにある。(『恋恋蓮歩の演習』より)

もしかしてこれかな。正念場。最高。さぁ、次へ。

No.10 5点 まさむね
(2014/06/23 23:40登録)
 今回の主人公は,瀬在丸紅子(と祖父江七夏)。小鳥遊クンと紫子さんのキャラも活きてはいますが,保呂草の印象は薄いですねぇ(煙草をよく吸っていた印象はあるけけど)。
 ネタとしては,極めて典型的なモノで,インパクトとしては弱いですかね。祖父江さんについては,今回は何とも損な役回りで可哀想ではあるけれども,「ソコは気付こうよ」と思わずにはいられませんね。って,それでは小説自体が成り立たないか…。

No.9 6点 KOB
(2012/09/10 23:17登録)
土井博士の風貌があまりにもアレだったので事件の真相が何となく分かってしまったのが…
次作へのつなぎという印象が強い。

No.8 5点 ムラ
(2011/09/21 02:40登録)
舞台などがすべてがFになるを彷彿とさせて楽しめた。事件とは関係ない無駄話も久々に見れて満足。こういうのが無ければやっぱりこの人の話は面白くない。
とくにこの人っぽい暗号もわからなかったけど最後に納得出来たのがよかった。
しかし短編のネタがまさかここに繋がってくるとは。
ただ、こういう話は面白いんだけどやっぱS&Mシリーズには勝てないなぁ。

No.7 6点 vivi
(2008/01/17 02:32登録)
『すべてがFになる』と比べると難点はありますが、
暗号とか、死体の謎とか、色々な面でロジックが楽しめます。

Vシリーズでは、トリックそのものよりも、
周りのキャラ設定が大きいので、
その点では満足できると言えるかも知れません。

No.6 5点 ばやし
(2005/04/03 16:08登録)
瀬在丸紅子と祖父江七夏が対面すると読んでる私もハラハラ&ドキドキする(笑)小鳥遊君可愛くて大好き★話しの内容は微妙かも〜

No.5 6点 ガイア
(2005/01/03 13:03登録)
楽しめましたが、ミステリとしてはいかがなものかと…。

No.4 5点 なりね
(2003/12/28 21:53登録)
せっかく前2作で評価が鰻上りだったのに……。
なんか消化不良……。

No.3 3点 モトキング
(2003/12/25 17:07登録)
久々に保呂草ネタがメインじゃない物語でしたね(初めてか?)。
ま、凡々凡作ですね。いや、ややマイナスか。
久々に超理系的舞台だったけど、S&Mには到底かないませんね。
やはり、そういう意味では、犀川という個人の存在は圧倒的だった。
作者は、紅子のキャラ作りに失敗したかな。…面白いが、全然好きじゃないな。
こういうキャラはトコトンやって、真賀田四季ぐらいにしなきゃ(笑)。

No.2 5点 なな さんいち
(2003/12/19 11:12登録)
悪くは無いですが、いまいちパッとしない。
せっかく、久しぶりの「天才」が出てきたのに。

瀬在丸紅子に対する嫌悪感は、約2.8倍UP。

No.1 5点 J.Mascis
(2001/10/10 22:34登録)
残念ながら凡作か。「キャラ立ち」が言われる森作品だが、正直そろそろ飽きて来た感在り。
これからの作品に期待。

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