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ミステリの祭典

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∠渉さんの登録情報
平均点:6.03点 書評数:120件

プロフィール| 書評

No.120 8点 ダリの繭
有栖川有栖
(2015/11/11 22:28登録)
傑作じゃん。なしたのこの評価??笑


No.119 6点 ポオ小説全集2
エドガー・アラン・ポー
(2015/07/17 21:06登録)
やっぱりピムの冒険かな。これがむちゃくちゃ退廃的な冒険小説。なんか中絶しちゃうのもわかる気が。むちゃくちゃ好きだけどね。


No.118 5点 ソフトウェア工学とコンピュータゲーム
ルディ・ラッカー
(2015/07/16 18:56登録)
サイバーパンク。新鮮だった。


No.117 6点 100人の森博嗣
評論・エッセイ
(2015/07/12 09:43登録)
Vシリーズ裏話、ハードボイルド論、森博嗣とミステリィの距離感。


No.116 8点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2015/07/07 23:29登録)
良かった。とにかく良かった。
「動機が弱い」票が多いけど「動機が弱い」という概念がよくわからん。ここにきてミステリィが一個増えました。


No.115 6点 人間は考えるFになる
森博嗣
(2015/06/28 15:35登録)
ツチケンさんのミステリィもっと読んでみたいなぁ。


No.114 7点 孤島パズル
有栖川有栖
(2015/06/23 23:01登録)
パズルを解く人も凄いけど、パズルを創り上げる人はもっと凄いと思う。しかもミステリィは読者を納得させる解答がないといけないらしいから、やっぱムズい。読者はエゴばっかなのに、それに付き合ってくれる推理作家はやっぱスゴい。読者としての心構えを忘れないためにも、『孤島パズル』は大切な作品になった。そしてミステリィがミステリィであるためにこういう作品が残っていって欲しい。正直最近のどんでん返しとかインパクト重視とかにはウンザリ。ああいうのこそリアリティが無いっていうんじゃないの??
久々にミステリィでいろいろ考えさせられた。


No.113 6点 月光ゲーム
有栖川有栖
(2015/06/15 23:26登録)
なんというか、こういうのが「トリッキィ」な作品だよね。すごく良かった。
まず、設定が全部好き。総勢17名の主要人物、クローズドサークル山編、火山噴火、キャンプファイア、キャンパスライフ、なんともいえん青春の1ページ…。
ここらへんを好意的にとるか、冗長ととるかで評価も分かれてくるんだろうけど、個人的には、こういう冗長が大好き、というか、冗長がないと入り込めないし、あんまり読む気がおきない笑。ミステリィだけなら、クイズ本でも読みゃあいいわけで。なので、小説でありミステリィでもあるこの作品の立ち位置がすごい好き。
あと動機もサラッとしてていい。個人的には読者が納得できる動機みたいなのが納得いかない(笑)ので。なんというか、殺人に納得できる理由があっちゃ困るし、それでも殺人が起こるとして、その動機は第三者の理解の範疇にあってはいけない…とは言わないけど、ねぇ。って感じです。
みたいな感じで、けっこうツボな要素が多くて、肝心のミステリィは、皆さんおっしゃるように、「これぞ探偵小説」って感じでした。好き。
青春小説としては…しょっぺえなぁ笑。自分はけっこう黒い青春を泳いでるので、本書のような描写は何とも言えずしょっぺぇですわ笑。


No.112 5点 悠々おもちゃライフ
評論・エッセイ
(2015/06/15 21:56登録)
『森博嗣の道具箱』や『工作少年の日々』等と若干内容は被ってるような気もするけど「趣」が異なる。どれも好きだ。
さて、森博嗣は『すべてがFになる』でデビューしてからというものの、コンスタントに作品を出し続け、版を重ね、若干マイナではあるものの、人気作家の仲間入りを果たした。
当然、印税が森博嗣の懐に入ってくる。勿論、彼はそのために作家を始めたわけだが、本書では、何のために森博嗣が作家というビジネスを始めたのか、そして、作家業で稼いだ印税で何をしているのか、「森博嗣」という「生き方」がほんの少しわかるような、わからないような…。
著者のブレない生き方が伝わる良い本だけど、自分のブレブレな生き方を省みて陰鬱になることもしばしば…でした。しょっぺえなぁ(笑)。
さて、気をとりなおして森ミステリィでも読みましょうか。


No.111 6点 ポオ小説全集1
エドガー・アラン・ポー
(2015/06/11 21:21登録)
本当に古典を全く知らないので、ポオぐらいは読んでおかないとなぁと思ったはいいけど、興味本位で手を出すとけっこう読むのがしんどいこの創元の全集。ふぅ、なかなか手こずったぜ…笑。
ただ、どの作品も面白かったからモチベーションは全然下がらなかったなぁ。『ハンス・プファアル…』がまさかのSFだったあたりからスゴいハマりだして、そっからはもうグイグイと。『メルツェルの将棋差し』、『アッシャー家の崩壊』、『ウィリアム・ウィルソン』がやっぱ良かったなぁ。一番好きなのは『実業家』。なんでかはよくわからんけど笑。幻想・怪奇の話がやっぱ多いけど、ちょっとギャグっぽい感じのもあったような、はたまた僕の感じ方に問題アリなのか…。とにかく多彩で多才なのは確か。


No.110 10点 四季
森博嗣
(2015/06/11 20:52登録)
「春」10点、「夏」10点、「秋」10点、「冬」10点。でもって4作の平均をとって10点で。なんとかならんか、この森贔屓ww。

今までの作品を補完する役割と、新たなベクトルへの示唆。たぶんこれ一作だけじゃ作品としてはなんか欠けてるのかなという感じだけど、それすら受け入れて書き上げちゃう力がスゴイと思う。
完全無欠という状態は何かが欠けている状態でも成り立つのではと思ってしまう。
とまぁ矛盾したことをいいたくなる初夏の夜。天才との距離の果てしなさに泣きたくなる笑。


No.109 4点 探偵の探偵Ⅲ
松岡圭祐
(2015/06/01 20:34登録)
シリーズ最高潮の盛り上がり。やること全部やっちゃったような…。だからこそ、次の展開が楽しみ。なんというか、ちょっと少年マンガ風の展開になってきてはいるが…。


No.108 6点 工作少年の日々
評論・エッセイ
(2015/05/31 23:31登録)
永遠の工作少年が語る創作の極意、なんて硬質なものではなく、あくまで読み物、エッセイなんだけど、著者の創作への熱い思いが感じられるし、それでいて説教臭い言い回しもなく、本当に、価値のある読み物を書ける人だなぁと、ただただ感動しきりでした。面白い。


No.107 7点 ゾラ・一撃・さようなら
森博嗣
(2015/05/31 23:22登録)
森流ハードボイルドの世界。硬すぎない、乾きすぎない、ほんのりロマンチック。そして香りがミステリィ。エッセンスを楽しみましょう。


No.106 8点 迷宮百年の睡魔
森博嗣
(2015/05/31 23:16登録)
ある意味ダークファンタジィ。この世界でこそ成立するミステリィでありながらも、普遍的。


No.105 7点 スカル・ブレーカ
森博嗣
(2015/05/16 16:46登録)
清冽なこのシリーズの世界観がたまらなく心地良い。なので読み終わっちゃうとほんのり寂しい。でも、この寂しさがまた心地良い。本作ではゼンについての秘密が少し明らかになってきました。でもまだ謎も多い。相変わらずゼンは放浪して、その道中でひたすら何かを考えていますが、答えのない苦しさとある種の喜びが、ゼンをまた歩かせて、この循環がまたたまらなく心地良い。
相変わらずノギとのやりとりもたまらないし、新キャラのヤナギの登場で森ミステリィらしさも出たので、ファンとしては、かなりお腹いっぱいになりました。そして、もっと食べたくなる。


No.104 5点 探偵の探偵Ⅱ
松岡圭祐
(2015/05/16 16:46登録)
ハードボイルドアクション女探偵の探偵小説の第2弾。しょっぱなから悪徳探偵との激しいバトル。そしてセンセーショナルな誘拐事件、半グレ集団とのアクション、出会いと別れ、そして新たな敵。息つく暇もなく、300ページのスピード感がたまらない。無駄がないなぁ。もっとあってもいいんだけどね。やっぱこのテンポはリーアム・ニーソンの某アクション映画と重なるんだよなぁ。勢いのあるドラマになって欲しい。


No.103 5点 すべてがEになる
評論・エッセイ
(2015/05/16 16:45登録)
森博嗣が公式サイトに掲載していた日記の1998年分を一冊にまとめたもの。おそらく品川よりも先にブログ本を出しているのでは。
多い話題は趣味の話。プラモデル、ラジコン飛行機、鉄道、車、エンジン・・・。他にも、大学でのタイムスケジュールや、読書の話題、時に社会問題に触れてみたり、奥様の話をしてみたり・・・。作家・森博嗣の近況報告もなかなか面白くて、ゲラ読みに苦戦したり、出版社の都合で執筆スケジュールがずれ込んだりと、生々しい作家生活が垣間見える。
とまぁ、まさに元祖ブログって感じなんだけど、ちゃんとビジネスのツールとして使っていたからスゴい。これを本にしたのもそうだけど、趣味の本であったり、小説作法や社会問題に触れた新書だったりも後にたくさん出てくるわけで。ほのぼのとしているようで、後の作家活動をかなり見越してやっていると思う。そういう意味では、ある程度の執筆活動を終えた2008年に、ブログを完全にやめてしまったのも頷ける。
今となってはネットもすっかり雑多なもので溢れちゃったけれど、あくまでツールなんだよね。うんうん。


No.102 8点 女王の百年密室
森博嗣
(2015/05/16 16:45登録)
これもカテゴライズしにくい、というかする必要はないんだろうけど、あくまで密室をタイトルに冠するところが森博嗣のぶれない強さというか、ミステリィ愛というか。
そして、本作における密室も、ミステリィとは思えない(!?)メッセージ性の強いものになっていると思う。森博嗣が凄いなぁと思うのは、密室という要素の形骸化を指摘しながらも、ちゃっかり新たな密室を仕掛けてくるところ。舞台設定や時系列もちゃんと意味があって、意味なし冗長トークもあって、読者に考えを促す要素も多い。
森博嗣って、もう宇宙だね笑。


No.101 5点 探偵の探偵
松岡圭祐
(2015/04/27 17:43登録)
女探偵の探偵のハードボイルド小説。情報戦あり、サスペンスあり、アクションあり、そして、泣きあり。全然違う作品だけど、個人的なイメージとしては『TAKEN』シリーズに近い感動がある。なので自分の中で紗崎玲奈は女リーアム・ニーソンのイメージ。スピード感も近いものがある。

とにかく、久々に燃えるエンタメシリーズ作品に出会ったので、面白いシリーズ展開を繰り広げて欲しい。

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