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ミステリの祭典

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すべてがEになる
森博嗣

作家 評論・エッセイ
出版日2000年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 ∠渉
(2015/05/16 16:45登録)
森博嗣が公式サイトに掲載していた日記の1998年分を一冊にまとめたもの。おそらく品川よりも先にブログ本を出しているのでは。
多い話題は趣味の話。プラモデル、ラジコン飛行機、鉄道、車、エンジン・・・。他にも、大学でのタイムスケジュールや、読書の話題、時に社会問題に触れてみたり、奥様の話をしてみたり・・・。作家・森博嗣の近況報告もなかなか面白くて、ゲラ読みに苦戦したり、出版社の都合で執筆スケジュールがずれ込んだりと、生々しい作家生活が垣間見える。
とまぁ、まさに元祖ブログって感じなんだけど、ちゃんとビジネスのツールとして使っていたからスゴい。これを本にしたのもそうだけど、趣味の本であったり、小説作法や社会問題に触れた新書だったりも後にたくさん出てくるわけで。ほのぼのとしているようで、後の作家活動をかなり見越してやっていると思う。そういう意味では、ある程度の執筆活動を終えた2008年に、ブログを完全にやめてしまったのも頷ける。
今となってはネットもすっかり雑多なもので溢れちゃったけれど、あくまでツールなんだよね。うんうん。

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