home

ミステリの祭典

login
884さんの登録情報
平均点:5.87点 書評数:104件

プロフィール| 書評

No.44 6点 朝霧
北村薫
(2004/02/16 09:21登録)
 いやみなく。書き慣れてきたのがいい方向に出てる気がします。
 主人公は多少成長してるようですが、本質に変わりはない。むしろ変えないようにしてるのかな。


No.43 6点 魍魎の匣
京極夏彦
(2004/02/14 00:28登録)
 錯綜する話をきれいにまとめてあります。元からこの形で終わらせるつもりだったのかは不分明ですが。
 なかなか重たくてつらいですね。あとは分厚いのが(笑)。


No.42 6点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2004/02/13 23:14登録)
 トリックについてですが、ミステリとしてはどうかと思いますけど、話としては再三前振りを繰り返し、読んでてわかるように作ってあるので問題ないでしょう。取り違えは話として他にしようがない気がします。
 オカルトはただの小道具で本筋にはほとんど絡みません。だったら表紙もオカルトっぽくしなけりゃいいのに。小道具を心理学関連に替えればたやすくそういう話になるでしょう。その程度のはなしです。
 話的には普通におもしろかったです。ただ正直分厚さがめんどい。


No.41 4点 六の宮の姫君
北村薫
(2004/02/10 19:03登録)
 まあミステリーではないね。正直期待はずれでした。僕が文学論に興味がないからでしょうが。わざわざ芥川ので予習しとく必要はなかったかな。
 作者と主人公に適当な距離あるのかいまいちわからないのがつらかったです。


No.40 5点 水に眠る
北村薫
(2004/02/08 21:59登録)
 全体的に文学してて、僕には作品の意味が取れないのが多かったり。
 個人的には「はるか」あたりがよかったかも。


No.39 6点 まひるの月を追いかけて
恩田陸
(2004/02/06 01:01登録)
「まひるの月を追いかけて」文藝春秋/2003.9
 ミステリかと言われると少し困りますが、ある意味犯人探しだと言えなくもないです。元々雑誌連載なので、各話ごとにきれいに話が切れるんですが、そこできちんと毎回だまされる僕がいるわけです(笑)。
 キーマンを読み違えました。てっきり何回も匂わせてる人だと思ったのに、意表をつく人選でしたね。
 全体にえらい重たい話でした。


No.38 7点 サンタクロースのせいにしよう
若竹七海
(2004/02/03 23:18登録)
 主人公柊子の同居人銀子との出会いから別れまでを書いた連作短編集ですが、全編通じて暖かいですね。中には救済のない話もありますけど。主要登場人物が少しずつ進んでいる姿を見ることができます。


No.37 7点 くらのかみ
小野不由美
(2004/02/03 13:44登録)
 「くらのかみ」(講談社)
座敷童と毒物混入事件。タイトルがくらのかみ、英字のタイトルが"Zashikiwarashi"なので、主題は座敷童なのでしょう。
 少年ものらしく子供たちの性格付けに悪意がなく、結末まですっきりと読むことができました。同世代の子供たちの連帯はなかなか微笑ましくていいですね。


No.36 6点 八月の降霊会
若竹七海
(2004/02/02 22:48登録)
 結末は角川文庫よりもむしろ角川ホラー文庫向き。
 錯綜する糸を一本にまとめてはいるんですが、カタルシスが感じられないかも。あと登場人物が増えると一人あたりの書き込みが減って人物描写が弱くなりますね。


No.35 5点 冬のオペラ
北村薫
(2004/01/31 12:26登録)
 あまり特筆することもなく。


No.34 6点 コッペリア
加納朋子
(2004/01/31 09:46登録)
『人形』とよく似た『人形のような女』が軸になった話。
 序盤から中盤にかけて話が錯綜して取り違えるように書かれているのでご用心。そんなことしなくても、むしろ普通に時系列順に書いた方がおもしろい読み物にできたかなとは思わないでもないですが。
 たいていの主要人物には救済がありますので、安心してお読みください。


No.33 7点 火天風神
若竹七海
(2004/01/31 00:19登録)
 書いたのは1992。どうりで携帯もメールも出てこないと思いました。
 前半ポンポン死んでったわりに、途中からペースは遅くなります。途中で主要人物のかなりが死ぬかと思ったんですけど。
 主要キャラを増やしたため、綺麗に拾えてない話が目立った気がします。翔子の旦那の話とか、摩耶の家族の話とか。もう少し終盤に絡められたらよかったと思うんですけど。
 全体として読後感はそんなに悪くないです。救済が用意されてますから。されていない人もいますから、ご注意を(笑)。


No.32 5点 水上音楽堂の冒険
若竹七海
(2004/01/31 00:18登録)
 水上音楽堂の水上は人名で、中国風の雅な庭園があるわけではありません。残念ですが。
 表紙はさわやか系ながら、中身はどろどろ(笑)。犯人はなんていっても若竹だからとしかいいようがありません。ただ犯人の心裡が少し浅いかな、と。珍しく最後までいい人もいましたが、人間関係はかなりぼろぼろになります。
 終盤の事件の意味はいまいちよくわかりません。たぶんそこで書きたかったのは、犯人が思いを寄せられても相手の心情を全く省みないことなんでしょうけど。
 全体に若竹テイストがしっかり漂っております。読後感もよくありませんのでお気をつけください(笑)。


No.31 5点 ライオンハート
恩田陸
(2004/01/31 00:17登録)
 タイトルがキーワードになってますが、微妙に上手くいかせてない気がします。一瞬の邂逅を繰り返す輪廻する二つの魂の話。話としてはエンディングが用意されてますが、話の中の彼らにとってはエンディングではありません。
 当時やってた映画にでも、触発されたんですかね。この作品と主人公が同じの(笑)。


No.30 6点 石ノ目
乙一
(2004/01/29 18:59登録)
 4編の短編集です。
 わりとおもしろく読めたのは「はじめ」と「平面犬」でしょうか。
「はじめ」はWJで小畑健が漫画化したやつです。ストーリーを比較しながら読んでしまったので、あまり作品にひたれなかったかもしれませんね。
「平面犬」は家族という平凡なテーマに刺青という奇抜な要素を放り込んだだけの作品ですが、綺麗にまとまってます。


No.29 7点 夢にも思わない
宮部みゆき
(2004/01/29 15:51登録)
 最後は冷や水浴びせられました。まさか宮部にこんなきつい目にあわされるとは思いませんでしたよ。最後までちらつかせもせずに、そんなとこでひっくり返さなくてもいいじゃないですか。
 宮部の中学生の男の子が全然中学生の男の子してないのは想像力の彼女の限界でしょう。
 話自体は楽しく読めました。


No.28 7点 遺品
若竹七海
(2004/01/28 13:10登録)
 オチがどうにも。善人と悪人がひっくりかえらないところが若竹らしくないとは言えなくもないです。オーソドックスなはなしのつくりは、彼女には逆に珍しいと思います。もう一個ぐらいひっくり返してもいいような気もしますけどね。
 それでも中盤に掛けての話の運びは十分に楽しめました。


No.27 6点 秋の花
北村薫
(2004/01/26 22:53登録)
 三年の冬に先のこととして就職活動を語ってるあたりに時代を感じます(挨拶
 前2作が連作短編集だったのにかわり、長編になっております。なかなか円紫さんの合いの手が入らずしっくり来ませんでした。ここまでひっぱっておいてかっさらわれると、おいしいところだけ持ってかれているような気がしないでもないですね。


No.26 7点 夜の蝉
北村薫
(2004/01/26 18:47登録)
 文句なしにおもしろいです。友人関係に閉じていた私の世界が広がっている感じですね。


No.25 6点 空飛ぶ馬
北村薫
(2004/01/26 01:05登録)
 読んだ感想は普通。僕の普通は褒め言葉ですが。
 主人公は大学生ですが、高校生的な潔癖さを感じますね。あと主要人物に同世代の男性が出てこないのが少し気にかかります。
 シリーズとしての評価は次以降に持ち越しです。幸い次の巻も買ってあるわけですし(笑)。

104中の書評を表示しています 61 - 80