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ミステリの祭典

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サンタクロースのせいにしよう

作家 若竹七海
出版日1995年08月
平均点6.33点
書評数12人

No.12 5点 パメル
(2025/12/24 17:03登録)
クリスマスにあわせて読んでみた。
ユーモアとほろ苦さが絶妙にブレンドされた7編からなる連作短編集。
「あなただけを見つめる」彦坂夏見から、友人の松江銀子が同居人を探しているという電話があった。料理さえしてくれれば家賃は要らないという好条件だったので同居することになったのだが。不気味な老婆の幽霊を登場させるが、別のネタに繋げていくところが巧み。
「サンタクロースのせいにしよう」クリスマスイブの夜、近所のうるさ型の鈴木さんが、ゴミ捨て場から死体を発見したと大騒ぎになる。コミカルな展開と巧みな仕返しに爽快感を覚える。
「死を言うなかれ」銀子が姉の沓子から聞いた話。沓子の隣の家に住むおばあさんの庭から、チューリップが球根ごと無くなったというのだ。柊子と曽我竜郎との推理合戦が楽しめる。最後に明かされる真相とタイトルとの響き合いもいい。
「犬の足跡」最近立て直した山岡さんの家のガレージのコンクリートに犬の足跡が残っていた。コミカルな導入から一転、人間の孤独や切なさが描かれている。
「虚構通信」銀子の妹で女優の卯子が自殺。そんな時、柊子に夏見の友人・内気田しのぶから電話が掛かってきた。彼女は香港で卯子に殺されかけたことがあると語る。サスペンスのテイストを持った作品。作者らしい「毒」や「苦み」が強く表れている。
「空飛ぶマコト」柊子は台湾行きの飛行機の中で喧嘩する奇妙なカップルの会話に興味を惹かれる。少々、作為性が強すぎる感がある。
「子どものけんか」柊子と夏見、竜郎の三人で出掛けた公園の花見で、竜郎の大事なビデオカメラが壊されてしまい、夏見と竜郎は険悪になる。誰が壊したのかよりも、どのように対応するかという点にウエイトが置かれている。そして事件を通じて、新たな一歩を踏み出そうとする姿は清々しいものがある。

No.11 5点 まさむね
(2017/11/04 22:42登録)
 友人の紹介で、一戸建ての家に住む女性(銀子さん)と同居することとなった女性(柊子)が主人公。料理や家事を行うことで家賃はタダ。さらに、銀子さんは有名俳優の娘で、極めてマイペースなお嬢様で…という設定。
 ビターな展開も多少あったけれども、同居する2人を含め、個人的に憎めない登場人物が多くて、全体的に読み心地は良かったかな。とはいえ、ミステリとしての評価は消極的にならざるを得ないかな…ということで、この採点に。

No.10 6点 なの
(2004/09/16 21:13登録)
面白いんですけど・・・ちょっと淡白過ぎるような。
幽霊騒動も周りの人々も、銀子さんも・・・もっとじっくり書いて欲しかったですね。
キャラや空気がとっても良いだけに残念です。
ラストは切ないながらも『新たなる旅立ち』を感じさせて素敵でした。

No.9 8点 バファックス
(2004/07/03 00:56登録)
一編一編、短いし。どれを読んでも、楽しいし。文章も的確だし。旅のお供にもうってつけ。いい感じ。悪い感じ。

No.8 7点 884
(2004/02/03 23:18登録)
 主人公柊子の同居人銀子との出会いから別れまでを書いた連作短編集ですが、全編通じて暖かいですね。中には救済のない話もありますけど。主要登場人物が少しずつ進んでいる姿を見ることができます。

No.7 7点 うめ
(2003/12/04 14:18登録)
おそるべし、銀子さん!!!

No.6 4点 やじばら
(2003/07/14 07:10登録)
話の一つ一つが今ひとつでした。1冊にまとまっているのに、なんだか打ち切りにされたような感じ。主人公は嫌いじゃないんですが、それ以外の登場人物はあんまり…って感じです。

No.5 7点 keisuke
(2002/11/18 00:09登録)
終わり方が旅立ちって感じで好きです。短編集の魅力をあらためて感じさせてくれました。

No.4 6点 RYO
(2001/04/25 00:48登録)
ラストはいまいちでしたが、登場人物一人一人のキャラクターがいいですね。

No.3 9点 はこ
(2001/04/20 19:58登録)
バカバカしいけど、おもしろい〜。

No.2 4点 蛙ライダー
(2001/04/19 22:40登録)
面白かったけれど後味の悪さでいまいちかな…。
出てくる人がみんな勝手ばっかしゆって主人公のこが哀れなり。
ルーファス=キングだっけの不思議な国の悪意を連想するような。

No.1 8点 すー
(2001/04/18 20:32登録)
こういうの好き。

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