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ミステリの祭典

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蛙ライダーさんの登録情報
平均点:6.00点 書評数:9件

プロフィール| 書評

No.9 9点 六の宮の姫君
北村薫
(2001/04/22 15:24登録)
芥川と菊池の愛憎が浮き彫りになっていくのを、もういてへん人たちやのにと、
思いながらもハラハラしながら私が足跡を追っていくのを、一緒に、読み追っていきました。


No.8 6点 眠れる森の惨劇
竹本健治
(2001/04/22 15:19登録)
ラストが、あんたあんまりやという話でした。
どんでーんとかそんなんでなくって、ヒロインが哀れなり。


No.7 5点 狂い壁狂い窓
竹本健治
(2001/04/22 15:10登録)
智久少年が出てくる話でこれを一番最初に読んだ。
その後三部作を順次読んで、こまっしゃくれてるけれどかわいい僕ちゃんと、
怪しい美少年が同一人物なのかとすっごく不思議だった。
でもこの題を最初見たとき赤江漠の殺し蜜狂い蜜だっけ?と勘違いして、買って帰ってから
同じ本買ってしまったのかと一瞬思った記憶が…


No.6 7点 製造迷夢
若竹七海
(2001/04/19 22:45登録)
救いがないような、酸素が足りないような読後感だったけれど後味は悪くなかった。
サイコメトラーな人が出てくる話は好きです。
すーさんとは好みが反対なようですね。


No.5 4点 サンタクロースのせいにしよう
若竹七海
(2001/04/19 22:40登録)
面白かったけれど後味の悪さでいまいちかな…。
出てくる人がみんな勝手ばっかしゆって主人公のこが哀れなり。
ルーファス=キングだっけの不思議な国の悪意を連想するような。


No.4 8点 本所深川ふしぎ草紙
宮部みゆき
(2001/03/29 21:58登録)
7編の短編集である。江戸物。深川七不思議に引っ掛けているそうだ。
どれも見かけどおりの人たちではない。とろけるほど甘く優しげな人が
とんでもなく腹黒だったり、という具合だ。
でも、どの話も最後は救いがあるので同作者のもう一つの江戸物短編集、
ちょっと題名ど忘れしてしまったけれど(迷子札や猫頭巾が出てくる話のやつ)
ほど絶望感はない。深川の茂七親分が狂言回しみたいに出てくる。茂七物に入る?


No.3 5点 天使たちの探偵
原尞
(2001/03/28 22:30登録)
沢崎シリーズの短編集だ。題名の天使たちはそれぞれの作品中のキーポイントに
なる少年少女たちのことを指しているようだ。
宮部みゆきや仁木悦子両氏の作中に出てくる、健気な子供たち…のようではない。
ベネトンの写真屋が撮った、原宿の天使のような少年たちを連想させる。
それにしても、こっぱずかしい題だ。
湿ったハードボイルド(てゆうかな)が好きな人にはお金出して読んでも時間の
無駄にはならないかな。


No.2 1点 頼子のために
法月綸太郎
(2001/02/25 21:51登録)
いや、お話じたいはようできてたと思います。
でもね、後味というか、真相というか、読んだあとすっごくダーク。
最初は、娘を亡くした父の復讐譚かとおもたですよ。
いや、もう、このオカンが怖いです。
ミステリーというよりかホラーですわ。
まだの人はぜひ読んで、この気分わるーを味わってくだされ。


No.1 9点 李歐
高村薫
(2001/02/25 21:37登録)
私の初高村作品がこの李歐でした。
非常に心の琴線をくすぐる話でしたが、
李歐と一彰の濃い関係と、咲子さんのあまりの
最後とその後の一彰のモノローグに「おいおい」と
突っ込みいれたくなりますわ。
お話のラストもあんたら…そしてあちこちの情報から
この作品が「わが手に拳銃を」たらの文庫化、それも
激しく改竄?してると聞いて必死で、古本屋で探し
まくった日々!
やっと手に入れて一気読みしたが、こっちも青臭くて
面白い。
悪女の深情け的というか二人のために世界はあるのというか。

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