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ミステリの祭典

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冬のオペラ

作家 北村薫
出版日1993年09月
平均点7.05点
書評数20人

No.20 5点 ボナンザ
(2021/05/18 20:31登録)
いかにも北村薫らしい一品。サクサク読める。

No.19 6点 まさむね
(2015/05/31 22:12登録)
 短編2本と中編(表題作)1本で構成。短編は正直肩透かし気味ですが、うち1本は、完全に表題作の伏線(導入?)って感じで、まぁしょうがないのかな。
 表題作は、冬の京都の情景とマッチした、端麗な本格モノで好印象。主人公の女性を含めた、作者の筆致も心地よいです。探偵の描き方にも、作者の意思が明確に表れていて興味深かったですね。

No.18 7点 文生
(2015/03/09 04:00登録)
作者の代表作である『空飛ぶ馬』や『夜の蝉』などと同系統の日常系ミステリだが、個人的にはこちらの方が楽しむことができた。
探偵のキャラが立っており主人公も親しみやすい。
文学的な味わいは後退しているが、ミステリとしての切れ味は素晴らしく、全体的に肩のこらないエンタメ作品に仕上がっている。

No.17 2点 ムラ
(2011/08/02 21:08登録)
探偵が貧乏な設定もよかったし、物語もほのぼのとしていていいんだが、個人的にはゆるゆると話が進みすぎて楽しめなかった。
謎が気にならなかったというのが一番の問題だったかも知れない。
つまらない面白いという以前に自分には残念ながら合わなかった。

No.16 7点 白い風
(2011/04/28 21:43登録)
この度続編となるNHKの「探偵Xからの挑戦状」を見るために、予習を兼ねて読みました。
北村さんらしい、短編3作でしたね。
特に「蘭と韋駄天」「冬のオペラ」の連作仕立てで面白かったですね。
余談ですは携帯小説「ビスケット」には苦戦中!(笑)

No.15 7点 Q-1
(2010/12/05 02:22登録)
殺人事件がメインですが、
どこかほのぼのとした雰囲気を感じました。
とても綺麗にまとめられた良作です。

No.14 6点 spam-musubi
(2009/08/20 21:58登録)
主人公の性格のせいか、淡々とした印象。

表題作も、トリック自体は本格と呼べるレベルだが、
スリリングな場面も特になく、冬の京都の風情の中で
ゆるゆるとストーリーが進行していく。
たまにはこういうのもいいかも。

No.13 6点 vivi
(2007/11/27 14:04登録)
何だか非常に透明感のある登場人物たちの間で繰り広げられる事件。
その分、やはりほのぼのしてしまうのが北村作品の特徴でしょうか。
トリックや謎も表題作以外はシンプルですしね。

ただ、こういう人物配置をされると、
「名探偵」という存在について、やっぱり考えさせられます。
孤独なのか、孤高なのか、それともある種のミステリに必要な機械なのか。
それを見せたくて書かれた連作じゃないかな~。

No.12 5点 くりからもんもん
(2005/07/14 20:58登録)
悪くないし、北村作品らしくていいんだけど、やっぱちょっと私には合わない。ただ、高評価を受けるのも理解できます。

No.11 10点 yama
(2005/06/04 13:10登録)
私、北村薫の大ファン。その中でも、この作品と
「お嬢様」シリーズの「覆面作家、目白を呼ぶ」
が一番素晴らしい!と思っています。

No.10 7点 トレノ
(2004/10/15 23:25登録)
北村氏にしては珍しい構成の作品。殺人があっても、どことなくあったかいです。

No.9 6点 なの
(2004/09/22 15:46登録)
静かで、とにかく美しい作品。
その為か・・・印象薄いです。
美しさに対しての、漠然としたイメージばかりが頭に残ってます。

No.8 5点 884
(2004/01/31 12:26登録)
 あまり特筆することもなく。

No.7 8点 なな さんいち
(2003/08/22 09:56登録)
北村作品の中で、論理はトップだと思います。

No.6 7点 mou-mou
(2002/07/03 14:25登録)
最後に椿さんが和装だったのが、ツボでした。
ワトソン役のあゆみちゃんの「普通」と見せかけて浮世離れしていながら嫌みじゃない性格設定が好きです。
ストーリー的には・・・まぁ、しみじみって感じで。

No.5 10点 ao
(2002/06/21 03:51登録)
北村作品の中では一番完成度が高いのではないでしょうか。特に表題作の「冬のオペラ」はすごい。トリックのキレ、ラストの鮮やかさ、伏線も実によくきいていて本格としても良く出来ている。そしてラストの胸を打つ真実。北村薫の全てが詰まっている。

No.4 10点 テツロー
(2002/04/23 00:40登録)
 「名探偵はなるのではない。ある時に自分がそうであることに気付くのです」 あるいは「《名探偵》というのは、行為や結果ではないのですか」「いや、存在であり意思です」 ここら辺のセリフに代表される、名探偵という存在に対する考え方やそのスタイル、いいですよねえ。およそ、ミステリに、もっと言えば名探偵というものに、憧れ・幻想・レゾンデートル(使い方、正しいかな)を持つ者が、漠然と感じていることを明文化してくれた。そんな感じです。ふと思ったのですが、これはいわゆる後期クイーン問題に対する、北村氏自身の回答なのでしょうか?(確かめたわけではないが)

 「三角の水」佐伯先輩に代表される、名探偵というものに思い入れの無い一般人の描写は、まあ実際こんなもんなんでしょうけど、何か嫌ですね。犯人の無自覚な悪意も相変わらず北村氏らしい。「蘭と韋駄天」唯一スカッとした作品。こういうので続編を期待したいのだけど、円志師匠シリーズとかぶるかな? 「冬のオペラ」巫探偵は毅然とした態度を崩さず、さすがですね。椿さんのその後がとても気になります。また、あゆみちゃんもワトソン役を続けているのでしょうか。そういう余韻が後に残って、思い返すとしんみりする作品集です。

No.3 9点 alchera
(2001/10/16 13:46登録)
美しい。初北村作品がこれだったのは幸いでした。
覆面作家だったら・・・(いや、好きですけどね、覆面作家も)
この作品(円紫シリーズもそうですが)に漂う、透明な感触はなんなのでしょう。

No.2 10点 ぽん
(2001/06/15 06:26登録)
韋駄天の話が最高でした!

No.1 8点 すー
(2001/04/04 22:08登録)
最後の話に出てくる雪の庭園のシーンはしみじみと好い風景やなぁ。

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