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平均点:7.00点 | 書評数:22件 |
No.22 | 6点 | ゲームの名は誘拐 東野圭吾 |
(2003/05/19 23:19登録) 主要人物三人で物語を展開していく手腕はお見事。でもオチは初めのほうで見当がついてしまって残念。誘拐ミステリ特有の緊迫感はないけれど、軽めのミステリとして楽しめます。 |
No.21 | 7点 | マレー鉄道の謎 有栖川有栖 |
(2003/05/15 18:28登録) 有栖川有栖のファンならば物語としては充分楽しめます。ミステリ的には凡作。しかし論理過程をもうちょっと丁寧にやってほしいなぁ。本格特有の謎解きの強引さが際立って、しばしば現実に引き戻されるのが難点。 |
No.20 | 6点 | ファンタズム 西澤保彦 |
(2003/05/15 18:22登録) 周到に張りめぐらされた伏線を惜しげもなく捨て駒にする姿勢は買うが、ラストで腰砕け。別にこういうラストでも面白ければ良いと思うけれど。 |
No.19 | 6点 | 生存者、一名 歌野晶午 |
(2003/04/25 21:02登録) 「最後の生存者=犯人」という図式をひっくり返す手腕は見事。伏線も丁寧に張られていて、プロットはよく練られていると思います。しかし、そのオチはちょっと微妙では・・・。 |
No.18 | 8点 | GOTH リストカット事件 乙一 |
(2003/04/25 20:58登録) 初乙一。ミステリ的な味付けを物語りに巧く絡ませて、余分と思える贅肉がないのが凄い。秀作。 まぁこの物語世界は好き嫌いが分かれると思いますが。 |
No.17 | 6点 | レイクサイド 東野圭吾 |
(2002/07/21 16:31登録) 「なぜ殺人の証拠隠滅に全員が協力するのか」というのが本書の最大の謎。その謎がいたるところでぶち当たり、読者を離さない展開の運びなどはうまい。それに対する解答は、意外性はなく想像通りだったが、サスペンス性といい物語性といい、良作ではあると思う。でも東野圭吾の作品としてみれば小品である印象は拭えない。 |
No.16 | 6点 | あかんべえ 宮部みゆき |
(2002/07/08 00:07登録) 宮部みゆきらしく巧くまとまってはいるが、どうも最近あざとさが目につく。導入部が長くて少々冗長だし、その割には謎の解明もあっさり風味。 勧善懲悪モノが受け付けなくなったのは自分の嗜好が変わってきてるからかもしれない。 |
No.15 | 5点 | 闇色のソプラノ 北森鴻 |
(2002/06/28 13:18登録) 波紋のように広がる謎の提示は巧いのですが、”神なき地・遠誉野”という設定があまり生かされていません。ラストも二転三転する割には、呆気にとられる解答(良い意味ではなく)であるし、北森鴻のバランスの良さがあまり感じられない作品でした。 |
No.14 | 5点 | 冥府神の産声 北森鴻 |
(2002/06/28 13:13登録) 普通のミステリです。ミステリ的な要素がちょっと弱いのと、ひねりのない展開やご都合主義が少々前面に出すぎている気がします。普通に面白いです。 |
No.13 | 7点 | 共犯マジック 北森鴻 |
(2002/06/21 03:55登録) ラストに向ける加速が見事で謎解きの期待が高まる。「昭和史」との絡めもうまいし、これだけ多くの登場人物を余すことなく操っている所がすごい。序盤は少しダレ気味だったし短編一つ一つの魅力はそれほどでもないけど、全体的にはとてもうまくまとまっていると思う。 |
No.12 | 10点 | 冬のオペラ 北村薫 |
(2002/06/21 03:51登録) 北村作品の中では一番完成度が高いのではないでしょうか。特に表題作の「冬のオペラ」はすごい。トリックのキレ、ラストの鮮やかさ、伏線も実によくきいていて本格としても良く出来ている。そしてラストの胸を打つ真実。北村薫の全てが詰まっている。 |
No.11 | 9点 | ハサミ男 殊能将之 |
(2002/06/21 03:46登録) 再読しても面白い。一読目には気付かなかった伏線の見事さにも驚く。法月綸太郎の解説そのままなので特にいうこともない。 |
No.10 | 8点 | 壺中の天国 倉知淳 |
(2002/06/21 03:42登録) 作品としての面白さを支えているのは、倉知淳独特のユーモアある語り口や雰囲気。「壺中の天」を絡めたエピソードなど見所も他にある。ただ≪本格≫として見るとイマイチ。何故正太郎は解答に辿り着けたのか?伏線も弱い。本格を求めない読者なら十分楽しめる作品だろう。 |
No.9 | 8点 | 日本殺人事件 山口雅也 |
(2002/06/21 03:38登録) 本書はSamuel Xの日本観であり推理小説観を通して見る世界であり、このパラレル設定においては≪論理的≫かどうかは問題ではない、と思う。面白いです。 |
No.8 | 8点 | 屍鬼 小野不由美 |
(2002/06/20 15:48登録) 人物造形が巧くその配置やストーリー展開が絶妙。先の読める内容ではあるが、常に飽きさせないし、この分厚さにも関わらず引き込まれて一気読み。怖いというよりむしろ切ない物語。 |
No.7 | 7点 | 親不孝通りディテクティブ 北森鴻 |
(2002/06/19 15:23登録) ミステリ的な味付けは薄味だけどハードボイルドとしては面白い。テッキとキュータをはじめとする登場人物のキャラも魅力的だし、二人の視点で交互に語る構成も新鮮だった。 |
No.6 | 8点 | ささらさや 加納朋子 |
(2002/06/19 15:16登録) 泣きのツボを押しまくり。加納朋子ならではの優しい物語でした。毒も痛みもあるからこそそれが際立つ。 |
No.5 | 7点 | 聯愁殺 西澤保彦 |
(2002/06/19 15:10登録) 西澤作品としては可もなく不可もなく。面白い試みとは思うけど。『毒チョコ』を彷彿とさせる作品だけど、構成は全然違う。推理合戦が本書のほとんどを占めているのでそれを楽しめる人なら面白いんじゃないかな。ラストは西澤らしい驚きの結末。 |
No.4 | 6点 | 殉教カテリナ車輪 飛鳥部勝則 |
(2002/06/10 02:59登録) 前半の図像学についての説明は少々だるかったが、後半は面白かった。密室の謎はすぐわかったけどミスリードはうまいと思う。評価できる試み。 |
No.3 | 6点 | ウェディング・ドレス 黒田研二 |
(2002/05/07 16:31登録) この文章はどうにかならないのだろうか?肌に合わない。 トリックが良いだけに残念。 |