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ミステリの祭典

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ウェディング・ドレス

作家 黒田研二
出版日2000年06月
平均点5.75点
書評数16人

No.16 7点 名探偵ジャパン
(2018/12/01 22:13登録)
二人の主人公それぞれの視点で物語が進行していくのだが、徐々に「同じ場面」を描写しているはずなのに齟齬が生じてきて……。
こういう展開はまさに往年の「メフィスト賞」っぽくて好きです。読者だけでなく、作中の人物も「きちんと騙されている」という仕掛けはうまく考えてあると思います。
とてもいい感じで真相まで進んでいくのですが……密室トリックでやってしまいました。「うわー、やっちまったなー」と読みながら叫んでしまいました。比較的リアルな世界の中に、いきなりあんなトンデモトリックを出されても……。「機動戦士ガンダム」の敵メカに「マジンガーZ」の機械獣が出てきたようで、違和感がすごいです。
あらゆる謎を成り立たせるためのご都合主義(個人的にはこれくらいなら許容範囲でした)よりも、こっちのほうが気になって仕方がありませんでした。

No.15 6点 パンやん
(2016/04/13 13:55登録)
ウェディング・ドレスに纏わる事件の顛末を、その男女の視点で交互に進める手際はとても良く、パラレルワールドの話も出て???となり、叙述トリックにはやられた感もあるのだが、密室トリックの解明から終盤のトッチラ感は惜しい。が、サービス精神は大いに認められよう。

No.14 5点 メルカトル
(2016/02/08 22:09登録)
一生懸命書いているのがよく伝わってくるし、文章も下手ではないと思う。ただいかんせん面白みに欠ける気がする。その割にのめり込めるのは、「僕」のパートと「私」のパートが読み進むにつれて齟齬を生じてくるためだろう。その据わりの悪さは何が原因なのか気になって、自然に読むスピードが速くなってしまう。つまり、作者の思うつぼってことだろう。
メイントリックに関しては、発想は大変ユニークで面白いが現実味は薄い。映像として浮かんでくるのを想像するに、どう考えても不自然さが拭えないと思うが。
全体として決して悪くはないけれど、いろんな要素を詰め込み過ぎて焦点がぼやけてしまっている気がしてならない。メフィスト賞受賞作として相応しいのかと問われれば、まあ何とも微妙なところ。

No.13 6点 風桜青紫
(2016/01/25 05:57登録)
チープなノリの文章と、みみっちいエロ描写がたまらない。ドレスが引き裂かれて下半身が丸出し、野蛮な男がゲヒヒと笑い、犯されたビデオを送りつけられ、そんでもって「私を食べて」とくる。しかも主人公はアラサー。これはもうワクワクするしかないでしょう。叙述トリックのほうはあんまり上手くないのですぐにわかってしまうんだけども、本領は終盤で明かされる機械トリック。爆笑。うーん、こういうこと考える人いいわ。まあ、上手い作品ではないけども、作者の意気込みが伝わってくる爽やかな一品。「ご都合主義のストーリー、甘ったるい会話、安っぽいエピソード、ヘタクソな文章」という陳腐で低レベルな感想もあるけども、そんなものは森博嗣を始めとして大体のメフィスト賞作品に言えることなんだから、いちいち気にとめたってしゃあない。

No.12 6点 ボナンザ
(2014/05/07 01:05登録)
何らかの仕掛けがあるのはすぐにわかるが、中々真相を見破るのは難しい。
AVというアイテムを用いたのは結構斬新。

No.11 7点 蟷螂の斧
(2012/10/27 21:03登録)
途中で???となり、そのままラストへ。読み返せば解ると思いますが、そのような読み方をしない性質なので、???のままは初体験でした。密室トリックは、発想はいい(+2)と思いますが、現実味は?で(-1)といったところ。文章はすっきりしていて読みやすかったですね。デビュー作、かつ、イニシエ(2004年)より本作(2000年)の方が早い出版ということで+1。

No.10 8点 isurrender
(2009/07/22 00:55登録)
いい作品だと思います
期待度が低かったので笑

No.9 6点 シーマスター
(2008/11/14 22:07登録)
バカミスって聞いてたけど、違うよね?
全体的に何となくバカっぽい感じはするけど・・・・・・そういうのもバカミスというのかな。
何はともあれ、いい意味で裏切られた・・あるいは期待外れだったというべきか。

二人のズレ・・・当初は「またアレかよ」・・・そう、AのSやらMのSなどの「アレ」かと思ったが、それだけでは説明のつかない展開に・・・ん?どうなってんだ・・なるほど、「ソレ」が入っていたのか・・なかなか凝った構成だ、と感心させられ候。
密室は、勝手にガリレろ。

普通にミステリとして読むと、偶然と強引さが目立つストーリーメイクに少なからぬ怒りを禁じ得ないだろうが、細かいことは気にせず大らかな気持ちで読めば、ちょっとドタバタ気味のトリッキー・サスペンスとして面白い話だと思う。

No.8 6点 キトウY
(2008/02/18 23:59登録)
仕掛け自体は面白くて楽しめました。
話はともかく軽く読めるとこは悪くないかな

No.7 3点 yoshi
(2008/01/18 11:38登録)
ユウが二人いることは、かなり早い段階で気づいてしまいました。せめてもうちょっと騙して欲しかった。あと、双子の片割れが失踪しているという設定は、さすがにもう通用しないでしょう。

No.6 9点 とらさん
(2007/12/14 15:10登録)
あれ、評価低いんだね。
バカミスとも聞いたことあるけどそうなのかな。
かなり楽しめたけど。
途中で伏線らしきものがあるごとにトリック考えながら読んだけど、最後まで1つ大きな勘違いをさせられた。
なかなか上手く作られてるとおもうのだけどね。

No.5 5点 バファックス
(2004/07/03 02:27登録)
映画「スライディング・ドア」の真相?に、この小説を読んで気がつきました。

No.4 1点 ドクター7
(2002/12/13 19:22登録)
これほど陳腐な小説は読んだ記憶がありません。ご都合主義のストーリー、甘ったるい会話、安っぽいエピソード、ヘタクソな文章。館トリックはまだ笑えるにしても、ユウに関する謎や犯人などは低レベルすぎでしょう。おまけに退屈。この作者は自分の作品を読んでなにも感じなかったのでしょうか。デビュー作にしても最低だと思います。

No.3 3点 バナナフィッシュ
(2002/09/20 14:08登録)
二時間ドラマのようだ

No.2 6点 ao
(2002/05/07 16:31登録)
この文章はどうにかならないのだろうか?肌に合わない。
トリックが良いだけに残念。

No.1 8点 black
(2002/04/22 00:45登録)
これはなかなか面白い作品でした。自分の中では斜め屋敷級のとんでもトリックがヒット。

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