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ミステリの祭典

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884さんの登録情報
平均点:5.87点 書評数:104件

プロフィール| 書評

No.84 6点 GOTH リストカット事件
乙一
(2004/10/07 19:00登録)
 確かに毎回取り違えを使ってますが、踏襲されるパターンを楽しめればいいんだと思います。
 No.2、しゃんさんの「感情の欠落した少年と、感情表現を失った少女の組み合わせ」は上手いですね。


No.83 6点 龍は眠る
宮部みゆき
(2004/09/28 20:39登録)
 宮部ですね。
 序盤慎司の子供っぽさが耐え難かったんですが、中盤からはわりと楽に読めました。終盤は、あれでいいと思いますよ。


No.82 6点 宿命
東野圭吾
(2004/09/26 15:04登録)
 事件は、一本のラインとしてありますが、話の主筋はそれとは少しずれたところを通っています。
 あまり愛憎が絡み合う、って感じではないですね。ラストもすっきりしてますし。


No.81 6点 片想い
東野圭吾
(2004/09/25 17:19登録)
 話が小さくまとまってしまった感じはあります。個人的には美月が主人公に近すぎないのはいいですね。


No.80 6点 変身
東野圭吾
(2004/09/23 01:09登録)
 救いのないはなしですな。きっと救う気がなかったんでしょうけど。
 作者が登場人物ごとの視点をある程度意識できているところは評価してもいいと思います。


No.79 5点 地下街の雨
宮部みゆき
(2004/09/22 16:01登録)
 初期宮部らしい感じ。
 一番読み応えがあったのが「ムクロバラ」、一番ハートフルだったのが「さよなら、キリハラさん」かな。「勝ち逃げ」はよくまとまってると思いますが、「不文律」は今一歩かと。


No.78 5点 新宿鮫
大沢在昌
(2004/09/21 20:14登録)
 ハードボイルドもどき(笑)。男性向け刑事物らしい、刑事小説でした。質としては悪くないんですが、いかんせん好みじゃないですね。


No.77 5点 東京下町殺人暮色
宮部みゆき
(2004/09/21 15:09登録)
*ネタバレ、かも。
 消化不良です。最後がなぁ。東吾はそれでいいにしても、才賀だのなんだの、どろどろしたものを置き去りにしてハッピーエンドしちゃってますよね。


No.76 5点 分身
東野圭吾
(2004/09/21 15:06登録)
 感想は、一言で言えば消化不良です。そこで終わりじゃ何の解決にもなってないだろ、と思わざるをえません。だからと言ってあそこから敵討ちにいかれても困るんですけど(笑)。


No.75 7点 秘密
東野圭吾
(2004/09/20 02:51登録)
 僕は、読者に当然想定される危機に向かっていく話をみるのがつらい人なので、序盤は読むのがつらかったですね。わりとありがち、だと思うのはすでに北村薫『スキップ』を読んでいるからでしょう。
 置いていく妻=娘と取り残される夫、主人公に夫が選ばれたのはまだこちらの方が毒が弱いからでしょう。妻=娘視点で心理描写なんてされた日には一年経っても治らない傷痕を心に残しそうです。
 ラストは、むしろこっちの方が筋としてすっきりするとは思います。でもきついです。娘であり妻であり、また娘ではなく妻ではない。主人公は結局ずっとそのために苦しんで、わりきってしまう、でもそれは妻を消すことで、だから妻=娘は妻を消そうとした。
 ああ、やっぱり妻視点じゃなくてよかった。中盤あたりなんかとてもじゃないけど読んでられないでしょう。自意識の葛藤というやつは、結局自分がどれだけ薄汚い人間か認識するだけの話ですから。姥捨て山に母親を捨てに来る息子に近いですね。


No.74 6点 初ものがたり
宮部みゆき
(2004/09/15 19:02登録)
 相変わらず宮部らしい。岡っ引きの刑事なら免職ものの行為でも、現代の尺度を持ち出して判断していないところは好感が持てます。


No.73 6点 本所深川ふしぎ草紙
宮部みゆき
(2004/09/14 12:09登録)
 ハートフルな、それでいて少し苦い、江戸情緒溢れる、とでも言えばいいんでしょうか。全体的に宮部らしい、とは思います。


No.72 6点 六番目の小夜子
恩田陸
(2004/09/12 18:44登録)
 僕を小説冬眠から起こした本です。タイトルで買ったようなものなんですが、見返して見るとなんでこれを買う気になったのかよくわからない(笑)。
 読み返してみたら、非常に恩田陸してますね。盛り上げるんだけどオチない。主筋の説明はつけてあるんですけど、細かい特異事件の説明はついてない。
 あと人物造形も恩田陸らしいし、形容も恩田陸らしいです。すでに完成してたというよりは成長してないのかも。
 あとは、前半のメインに雅子を据えたあたりが、恩田陸的な、最初の筋から話の流れが乖離してしまう状況をある程度防止するのに役にたったのかもしれませんね。


No.71 6点 上と外
恩田陸
(2004/08/31 17:56登録)
 読み返すと割と重たい話です。どうもこの恩田陸おばちゃんは、宮部なんかと比べるときついところがありますね。丸みと潤いが足りないと言うか。
 しかし練と千華子は中学生と小学生とは思えませんね(笑)。今日日の大学生のメンタリティだってここまできてませんよ。


No.70 6点 スペース
加納朋子
(2004/08/18 12:09登録)
*ネタバレあります。
 『ななつのこ』『魔法飛行』の続編。駒子の話と手紙からなる「スペース」、まどかの話である「バック・スペース」、両者が重層的に重なりあって…と上手くはいけてない気もします。駒子と瀬尾さんの話に手紙はあまり必要ないし、手紙読んだ後の展開が強引なのもなんだかな、と。
 むしろバックスペースにおいて他人視点で駒子について、および周辺人物について語られたことが興味深かったり。人物に厚みが出せますからね。


No.69 5点 とり残されて
宮部みゆき
(2004/08/16 11:52登録)
 とりたてておもしろいのもなかったけど、強いてあげるなら「私の死んだ後に」かな。宮部らしいはなしでした。


No.68 7点 魔術はささやく
宮部みゆき
(2004/08/14 00:09登録)
 オチはいまいち。中盤はそこそこ。おいしくまとめ切れてないのが残念。
 正直催眠術は勘弁してほしい。


No.67 6点 盤上の敵
北村薫
(2004/08/10 17:26登録)
 一応ミステリ。
 冒頭に書いてあったとおり、癒し系ではありませんね。肝心なところ、人間の内面に関わる描写は省いてある感じですし、物語を通じて感動を得たい人には不向きな内容ではないでしょうか。
 確かに今日子さんの言うとおり、サスペンスの方が座りがいいかもしれませんね。


No.66 6点 理由
宮部みゆき
(2004/08/07 08:46登録)
 特に感想が浮かぶような内容でもない、よな。複数の糸が絡みあってるから、一人一人に主観的な発言をさせる、というコンセプトは悪くないとは思うんですが。
 結末のつけかたが好みじゃない、というのが一番大きいのかな。家庭環境のよろしくなかった人が大人になっても上手く家族をつくれない、という話は聞き飽きた感があって。


No.65 5点 凍える島
近藤史恵
(2004/08/02 09:52登録)
 作者の描く群像に共感をさっぱり持てないので、この作品を批評する権利はないと思われます。正直こういう思考回路の人たちの考えてることはわかりません。僕、あまのじゃくだけど、スタンダードな思考しかしませんので。
 ただオチは納得いきにくい。ある意味オーソドックスだけど。

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