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ミステリの祭典

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初ものがたり
回向院の茂七親分

作家 宮部みゆき
出版日1995年07月
平均点7.56点
書評数9人

No.9 7点 ALFA
(2022/03/23 09:59登録)
六話すべて回向院の茂七親分が活躍する連作短編集。
茂七とその手下の権三や糸吉のキャラが立っている。
時にワトソン役を演じる謎の屋台の親父もなかなかの存在感。最後まで素性が分からないのもいい。

いずれも人情噺の絡むショートミステリーだが、合わせて味わうべきは、新年の藪入りから翌年のしだれ桜まで巡る季節の風物やおいしそうな食べ物の描写だろう。

No.8 7点 itokin
(2013/11/05 13:20登録)
スラスラと読み易いんだが短編のためか深みと、泥臭さに欠けるのが不満(岡っ引きがこれほど活躍できることに違和感を感じるためかな、同心、与力など奉行所組織へのかかわりが希薄なのが気になった)。

No.7 6点 884
(2004/09/15 19:02登録)
 相変わらず宮部らしい。岡っ引きの刑事なら免職ものの行為でも、現代の尺度を持ち出して判断していないところは好感が持てます。

No.6 7点 kamomiro
(2003/09/29 12:30登録)
食べ物でココまでひきつけるなんて・・・、「鬼平」みたい

No.5 6点 由良小三郎
(2002/02/26 19:27登録)
「歴史街道」とかいう雑誌に連載された短編集で、一編一編が短くて物足りない感じがしました。登場人物が、何か近代的な感じがして、時代小説らしくない感じもします。気持ちよく読めたのは確かです。

No.4 9点 jyungin
(2001/10/26 22:07登録)
美しくてきれい。ある程度、社会に制約のある江戸物の方が、ミヤベの人情節が冴える感じがする。

No.3 10点 美来
(2001/08/31 15:00登録)
登場人物も良いし,食べ物も美味しそうだし(^^)素敵な1冊だと思います。その食べ物も無理なく「謎」に絡んできて。
続編。。。あるといいけど、出してくれるのかなぁ。。。
岡引の親分が、とても人情味あふれる人で嬉しい(^^)

No.2 9点 アデランコ
(2001/07/20 17:38登録)
登場人物の一人一人の暖かさがあります。
事件も大きな物ではなく、下町の日常生活を見てるような描き方です。
短編集なのだが、通しで登場する謎を持った人物が出てくるなど、長編のような一冊でした。
稲荷寿司屋が気になるんで、早く続編を出して欲しい。

No.1 7点 つよちゃん
(2001/02/24 18:55登録)
江戸時代のおいしそうな食べ物がでてきて、小作品ながら、個人的には1番好きです。食べ物の描写は、池波正太郎や杉本苑子と同じくらいおいしそうで、食べたくなります。続編、まだかなー

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