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ミステリの祭典

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とり残されて

作家 宮部みゆき
出版日1992年09月
平均点6.00点
書評数9人

No.9 5点 ボンボン
(2017/01/04 23:23登録)
霊や死者にまつわる短編7つだが、各話工夫されているので、純粋な幽霊話は一つ二つのみ。謎めいていて、意外な展開が待っている。一見、宮部みゆきの心和む人情モノかと思わせて、実は黒く辛い話ばかりだ。
最終話の『たった一人で』などは、相当ぶっ飛んでいて、少し演劇の台本じみた読み心地。一つ選ぶとすると『おたすけぶち』が眉間にしわが寄るような結末で面白かった。
現在の宮部みゆきに比べると、まだまだ若いというか、挑戦的な意気込みはあるが、時代風俗的に微妙に中途半端な古臭さを感じてしまう。それは仕方ないか。
<再読> 20数年前に読んだはず。しかし、表題作『とり残されて』の設定以外、ほとんど覚えていなかった・・・。

No.8 4点 HORNET
(2011/01/16 13:29登録)
 ミステリの短編集だと思って読んだらそうではなかったので残念。一つ一つの話はうまいし,それなりに面白いのですが,超常現象を扱う作品はあまり好みではありません。(といいつつ「魔術は・・・」は好きですが)

No.7 6点 HATT
(2004/11/01 22:17登録)
なんとも言えない読後感。全体的に超能力や超常現象ものが多いが、人によって好き嫌いが分かれるのでは。個人的には「おたすけぶち」が好みで、この一編で平均点を上げている感じ。

No.6 6点 なの
(2004/09/18 19:11登録)
テーマは『執念』でしょうか。
流石の文章力で魅せます、読ませます。
心地良いのか辛いのか・・・微妙な後味。

No.5 5点 884
(2004/08/16 11:52登録)
 とりたてておもしろいのもなかったけど、強いてあげるなら「私の死んだ後に」かな。宮部らしいはなしでした。

No.4 6点 ばやし
(2004/01/12 10:30登録)
短編集って記憶に薄いにゃー

No.3 7点 レン太
(2003/07/05 15:21登録)
この作家はとにかく文章が上手い。この短篇集にしても、正直プロット自体は「よくある物」であるにも関わらず、これだけ読ませる筆力は圧巻でさえあります。

No.2 8点 jyungin
(2001/10/26 22:12登録)
地味ですが、ミヤベの良さが凝縮されている感じ。短編をこれだけ読ませる人は少ない。悲しい話ばかりなのに、何故か前向きで暖かい。(ミステリではありません)

No.1 7点 アデランコ
(2001/06/24 02:48登録)
短編集。
超自然現象や幽霊モノが多いですが、これはよかった。
野球投手と幽霊のお話が一番好きでした。

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