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平均点:6.09点 | 書評数:47件 |
No.47 | 7点 | マスグレイヴ館の島 柄刀一 |
(2010/02/11 17:32登録) やはり人が5人も死んでいるわけで、それぞれにトリック(?)があるという点は面白い。 まあ結果からすれば島の方はさして重要じゃないという事だけど・・・ あれだけ容疑者が絞られながら、それでも謎がなかなか解けないというところは素直に凄い。 |
No.46 | 10点 | そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー |
(2010/01/17 18:20登録) なんといっても大昔の作品ですから、最近の条件ががんじがらめに縛られまくった、読者の目の肥えた中ではもはや生まれない作品でしょう。 そういった現代の条件を度外視し、あくまで当時の条件で、という中で見れば、さすが世界に名を轟かせる逸品、素晴らしいものです。 (ここからややネタバレ) やはり警察が入らない、落ち着いて状況を確認している間もないという特異条件ゆえの、今ならばもはや許されないトリックですが、推理入門用としては本当に優れていますね。 なんといっても題目のとおり、本当にメインストーリ上では登場人物全員が死んでしまうというところが素晴らしい。 あのスーファミのゲームで有名なかまいたちの夜もバッドエンディングでは全員死んでしまいますが、それでもその中で実は犯人がいる、という不可能犯罪の設定はやはりスリリングで面白いです。 |
No.45 | 9点 | 四季 森博嗣 |
(2009/12/31 22:48登録) 満足!の一言でしょう。 S&Mシリーズ、Vシリーズを読んで、これから百年シリーズを読む私にとっては本当に純粋にこの四季シリーズを楽しめました。 真賀田四季という天才をどこまで理解できるものか、何割理解できるかは人によるでしょうが、それぞれの人なりに楽しめるシリーズでしょう。なんというか、S&MとVの合計20巻はこの四季を読むためにあったといえる作品です。 |
No.44 | 5点 | 捩れ屋敷の利鈍 森博嗣 |
(2009/12/31 21:49登録) 捩れ屋敷という舞台を用意しただけでも、一応の5点は付けたい。 ただ他の方のコメントにもあるとおり、やはりその捩れ屋敷ゆえのトリックが無い事には・・・この辺は http://www.d3.dion.ne.jp/~yasko/suiri/suirimoririddle.htm のホームページに書いておきました。 楽しめる事は楽しめるんじゃないでしょうか。 |
No.43 | 6点 | 赤緑黒白 森博嗣 |
(2009/12/31 21:46登録) 物理的な直接のトリックはどうでもいい。 それよりも真犯人のトリックはなぜ気づかなかったのかが不思議だが、まあこいつがそのまま犯人なんじゃないなという予測だけは当たっていた。 また、赤緑黒白のキーワードの謎がこれまた凄い。 それにしてもどう考えても本格ではない・・・が、上記の真犯人とキーワードの謎で一応及第点。 まあこの作品単品というよりも、やはりどうしてもシリーズの締めくくりとしての意味合いが大きい作品。 |
No.42 | 7点 | そして二人だけになった 森博嗣 |
(2005/07/23 01:50登録) とりあえず読んでおいた方がいい作品なのでこの点数。 しかし、真相に対して、じゃああれは何だったの?あれは?と説明がつかない部分が多数ある。 すっきりしない点は大きな減点要素だけど、これだけ印象に残る作品は絶対読んだ方がいい。 |
No.41 | 4点 | 幻惑の死と使途 森博嗣 |
(2005/07/23 01:45登録) 死体消滅のトリックは誰でも最初に疑うほど予想の範囲内。でも無理でしょ、あんな大観衆の前で実は運転手が席に座っていないなんて・・・まさかと思ったら本当にそんなトリックを使うとは。それよりも最初のイリュージョンのトリックの方がなるほど、と思いました。でもある程度想定の範囲内なんだよな〜本格派好きにとっては採点できない作品でしょう。人の好き嫌いによるな。 |
No.40 | 9点 | どんどん橋、落ちた 綾辻行人 |
(2004/05/28 09:06登録) どうのこうの言うよりもまず、絶対読んでおいた方がいいという意味を込めてこの点で。 そりゃ10点満点は他の傑作に悪いのでとてもあげられませんが。 はっきりいって叙述に走りがちの綾辻の中で一番面白いんじゃないかな〜?ああ、でもこれも叙述か。 伊園家についてはトリックとかじゃなくパロディに満点。面白すぎる。特に薬中のサザエさん・・・ |
No.39 | 5点 | 詩的私的ジャック 森博嗣 |
(2004/05/28 08:48登録) 確かに理系ではない。トリックは理系ばかりなんだろうけど、作品全体として。 しかしジェットコンクリって・・・分かるんですかね、一般の人は。 所詮密室なんて現代の技術にかかればこんなもんですよ、という問題提起に真っ正面から挑んだのはさすが。 その点と、私的詩的という題名に+2点でこの採点。 |
No.38 | 7点 | 笑わない数学者 森博嗣 |
(2004/05/28 08:42登録) そりゃトリックなんて図見ただけで分かりますけど、図見ただけでわかってしまうようなトリックに真っ正面から立ち向かう、今どき珍しい本格の中の本格として私は認めています。 ひねりが無さ過ぎた感もあるけど、逆に今どき珍しいひねりの無さにも感服し、ちょい高めの点数で。 自分の中のマイベスト島荘の斜めに似ているから個人的に好きなんでしょう。 |
No.37 | 3点 | 地獄の奇術師 二階堂黎人 |
(2003/12/11 08:41登録) やはり時代設定のせいでしょうか・・・なぜかあまり面白くなかった。 トリックは古典的ながらも正々堂々とやっているのでしょうが・・・古典的なだけにいくらでも可能性がありトリックも限定できなかったし。 謎解きもへえ、そんな感じね、って別に意外性もないし、とにかく時代錯誤に陥りながらなんとか読破するのが精一杯でした。 二階堂は自分には合わないかな?なんかやたら分厚い3冊分くらいの本も出てますよね。ちょっとそれを読む時間はないな。 全体的に言える事は、自分の趣味に追求せず、もっと読む立場になって書いて欲しい。 |
No.36 | 7点 | 私が彼を殺した 東野圭吾 |
(2003/12/11 08:35登録) 前作どちらかがよりは一応証拠らしきものがあるので良かったです。 そこら辺の改善点にこの点数。でもトリックは簡単すぎますわね。 やはりこの手の袋とじという手法で証拠をしっかり揃えたフェアなトリックとなると、どうしてもこれくらいのレベルになってしまうのでしょうか。 もしくは最近の小説がメイントリック以外に大どんでん返しを狙ったひねくれたものばかりで、それに慣れてしまっているだけかな? 純粋に推理を楽しむシンプルさという点ではやはり評価できる作品かも。 |
No.35 | 5点 | 海のある奈良に死す 有栖川有栖 |
(2003/09/24 09:28登録) 他の人の採点ほど低い作品とは思えませんが、まあ自分自身あまり優劣を付けられる作品じゃないのでこの点数で。 確かに有栖に本格ミステリーを求めている人にとっては辛いでしょうね。 トラベルミステリーとしては面白いんじゃないですかね。確かに雑学の宝庫だし。 |
No.34 | 5点 | 朱色の研究 有栖川有栖 |
(2003/09/24 09:22登録) 2段階のトリック明かしは楽しめた。 1段階目で犯人は分かってしまうけど。(だってあんなベタな指紋の証拠なんて普通残さないでしょう) 2段階目のあの陰のトリックは文章だけじゃわからないですね。実際読者はあのトラックの大きさを見ているわけじゃないんだし。 朱色の研究論文は楽しめましたが、思いついたトリックを無理に詰め込んだ気が・・・ |
No.33 | 8点 | 十字屋敷のピエロ 東野圭吾 |
(2003/09/24 09:14登録) 犯人の偽装(入れ替え)工作は序盤からわかったのに、肝心の物理トリックが最後までピンと来なかった。 トリックが明かされてなんとまあ古典的なものでびっくり。 こんなもんもわからなかったのか、と自分にあきれた。 そしてふと表紙をみると2度びっくり。しっかり描いてあるじゃん、あのトリックが・・・ 表紙も含めて8点以上はつけられます。 (東野に珍しい物理トリックとしては9点かな・・・?) |
No.32 | 5点 | 学生街の殺人 東野圭吾 |
(2003/04/04 20:26登録) 純粋な推理小説としては楽しめないな〜 フーダニット、ハウダニット一切なしで2時間ドラマを延々観させられている感じで。あまり回りの評価ほどは点数は高く付けられません。ただこの雰囲気が東野圭吾なんで否定のない点数で。 |
No.31 | 5点 | 倒錯のロンド 折原一 |
(2002/09/20 09:39登録) 叙述とはこういうものだ、と世間に知らしめた作品でしょう。 しかし読者を引っかき回せればそれでいいということもないと思います。 ちょっと折原作品はあまり読む気がしないよな〜その中でもおそらく折原作品の中では一番に近いでしょうから、一応中間点をつけておきます。 |
No.30 | 9点 | そして扉が閉ざされた 岡嶋二人 |
(2002/09/20 09:30登録) 岡嶋先生の作品はあまり読んでいないのですが、おそらくこれを越える作品はないでしょうね。 非常に完成度が高いと思います。だって犯人自らが真相を知らないんだから読者にわかるはずがありません。 あれだけ限定された条件の中であれだけのどんでん返しを作ってしまうとは・・・2年くらい前に読んだ記憶がありますが、内容をはっきり覚えていることからもまさしく記憶に残る逸品。 |
No.29 | 3点 | 焦茶色のパステル 岡嶋二人 |
(2002/09/20 09:23登録) はっきり言って本にでかでかと「競馬ファンに送る至高の一作」とかいう文字を貼り付けて欲しい。 競馬ファン以外でそんなに面白いですかね?あれ。一時期はやった競馬の血統育成ゲームにはまった人なら面白いでしょうけど、自分にとってはさっぱり。 |
No.28 | 8点 | すべてがFになる 森博嗣 |
(2002/09/19 10:56登録) 理系ね〜一応理系の端くれで学んでいた身としては学生時代の懐かしい言葉でいっぱいでしたけど、あれを文系の人や高校生以下の人ってわかるんですかね。 そういう専門用語の難解さを抜きにすれば、解説にもあったとおり決まり決まった道筋にとらわれない斬新なストーリーの流れでスピード感もあり良かったですね。 世の中の全ての研究者のバイブル(とまではいかないか)として理系のみんなに読んで欲しい作品ですね。 私にとってこの作品が初めての森作品ですが、まだまだ数が多いな〜ゆっくり制覇していきます。 |