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ミステリの祭典

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sophiaさんの登録情報
平均点:6.92点 書評数:384件

プロフィール| 書評

No.64 7点 告白
湊かなえ
(2014/04/12 23:23登録)
第一章で終わってれば傑作だったのに。
短編向きの作家なのかな。
こういう怖い女いそうだなあと思いました。


No.63 7点 向日葵の咲かない夏
道尾秀介
(2014/04/12 23:12登録)
評価が分かれる作品かなと思っていましたが、ここでは想像以上に不評なんですね(笑)まあかなり滅茶苦茶な作品ですから仕方ありませんが。ダークな雰囲気の作品ながら自分は楽しんで読めたのですが、転生システムが面白いだけなのかなという気もします。しかもその「転生」はミチオの妄想だったのですが、これは最後にもっとはっきり示した方がよかったと思います。気付いてない人は結構いるんじゃないでしょうか。これに気付くか気付かないかでラストシーンの捉え方が全く違ってきますから。
事件について。読者はS君と泰造お爺さんに振り回されるはめになるのですが、S君が嘘ばかり吐くのはミチオに対してだから許容範囲として、泰造の方は独白で惑わせているのでフェアプレー上アウトだと思うんですよねえ。図書館で調べ物をした後につぶやいた「何てことだ・・・あの子は――」のところです。ここはこの作品の大きな失点ですね。
しかし麻耶雄嵩の「神様ゲーム」と同じ年にこの作品が出たというのは何か運命的な物を感じます。共通点が多いですから。


No.62 6点 虚無への供物
中井英夫
(2014/04/12 22:58登録)
話の筋は至ってシンプルなのに、枝葉が異様に付いて、見た目だけ荘重になっている作品。まさに奇書。オールタイムベストとかやると必ず1,2位を争う位置にランクインしますが、こういう難解なものを通好みとする風潮があるんですかねえ。評判が評判を呼んでいる気がします。洗濯機のトリックがよく分かりませんでした。しかもあれは推理合戦の段階で否定されたような気がしますが、結局あれだったのですかね。結局誰の推理が当たっていたのだろう。あと、前触れなく作中作に突入するのはやめて頂きたい(笑)


No.61 6点 不連続殺人事件
坂口安吾
(2014/04/12 22:43登録)
殺される人数は多いですが、トリックらしいトリックはひとつだけです(それも金田一少年にパクられてましたが)。登場人物が多いのに登場人物表がないのがきつかったです。人物の書き分けがあまり出来ていないのも苦痛に拍車をかけます。何せ終始いるのかいないのか分からない人物も何人かいますし。ミステリーファンだったら話の種に一度読んでおくといい、という程度の作品。とにかく読みづらい。


No.60 4点 殺意の集う夜
西澤保彦
(2014/04/12 22:27登録)
これは酷い。
読んでる最中は面白かっただけに、真相の下らなさが際立つ。
これだけやりたい放題やったら作者も満足でしょう。


No.59 8点 神様ゲーム
麻耶雄嵩
(2014/04/12 22:25登録)
著者の端書き「これはトイレ掃除を通じて、小学生と神様の心の交流を描いたお話です。」これが最大のトリックですね(笑)ブラックな作品ではありますが、誕生日や天誅の件を二度持ってきたりして構成も凝っていますし、自分は楽しく読めました。ただ、あの人物が真犯人だとすると動機面がどうも。あの人たちがそういうことをしていた絵が浮かばないのでねえ。


No.58 6点 イニシエーションラブ
乾くるみ
(2014/04/12 22:18登録)
あちこちで賞賛されているので読んでみましたが、ちょっと肩すかしを食らいました。叙述トリックものを色々読んだ後ではそこまで驚けません。文庫本の裏表紙のあらすじもハードルを上げすぎです。「白夜行」のようにこのときにあれをしたのかという発見、すなわち伏線の回収がもっとあれば。
そしてこの作品の最大の問題点は、物語の途中でギミックを明かして唐突に終了したように感じるところです。起承転結で言うと承ぐらいで終わっているのではないでしょうか。「殺戮にいたる病」のように物語の完結と同時にサプライズがあったらともっと評価は上がったと思います。


No.57 6点 生者と死者 酩探偵ヨギ ガンジーの透視術
泡坂妻夫
(2014/04/12 20:27登録)
こういう試みは非常に面白いと思うが、肝心のお話が短編、長編ともにイマイチ。
努力賞といったところでしょうか。


No.56 6点 生存者、一名
歌野晶午
(2007/05/26 01:07登録)
うーん、ちょっと途中で分かっちゃいましたね。
最後まで生存する一名は読む前にあれこれ想像してた内のひとつでした。
何も考えずにサラッと読むべきだったか。
クローズド・サークルの緊迫した雰囲気はよく出てるんですけどね。


No.55 6点 OUT
桐野夏生
(2007/05/23 01:08登録)
死体解体のシーンとか生々しいですね。
女性だから書けるグロさとでも言いましょうか。
途中までは面白かったんですが、物語があまり進んで欲しくない方向に進んでいっちゃったかな、という感じです。


No.54 8点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2007/05/23 01:00登録)
私の好きな密室劇。
こういう殺人のケースは初めて読んだので衝撃的でした。
閉じ込められた四人のうち、踏んだり蹴ったりの○○が気の毒でした。
関係ないですが、この作品を読んで無性にカロリーメイトが食べたくなりました。


No.53 7点 ロートレック荘事件
筒井康隆
(2005/08/26 19:42登録)
本当に残りの人達の中に犯人がいるのだろうかと思って読んでいたら、いたんですねえ。
こんなに救いのない話は読んだことがない。
いろんな意味で問題作。


No.52 6点 ダレカガナカニイル・・・
井上夢人
(2005/08/22 22:05登録)
最後に唐突に時間を超えるのがどうも。
ポワにそんな特性があるなら伏線を張っておくべきで、アンフェアに感じました。


No.51 7点 メドゥサ、鏡をごらん
井上夢人
(2005/08/10 21:16登録)
「リング」的な怖さですね。賛否両論あるでしょうが私は好きです。ただ気になる点もあり、呪いが最後の1人を残したまま20年近く中断されていた原因については言及があった方がよかったと思います。「町を離れていたから」というのが最も納得できる理由でしょうが、主人公たちは疑問すら持っていませんよね。そこがどうも不自然に感じました。怨霊系ホラーで合理性を求めるのは野暮というものでしょうか。いやそんなことはないはず。合理性が存在するからこそ非合理の恐怖が引き立つわけでありますから。
ここからは物語の感想ですが、いじめの件はそういう見てくれの娘をそのまま学校に通わせるのがどうかと思うんですよね。普通に接するのはどうやったって無理ですよ。マスクを着用させるとかの配慮をしないと本人もクラスメイトも気の毒です。あと最後に主人公が残したメモはその人物にあらぬ疑いを掛けさせかねないのではないでしょうか。もっと何か書きましょうよ。


No.50 7点 灰の迷宮
島田荘司
(2005/07/31 18:41登録)
桜島の火山灰を無理に事件に絡ませて旅情を演出した感が否めません。
それでも「北の夕鶴」以来吉敷シリーズは凡作が続いていましたので、このくらいのクオリティであれば十分楽しめました。


No.49 5点 Yの構図
島田荘司
(2005/07/21 16:57登録)
意外と中身のない話だなあというのが正直な感想です。
事件そのものの解決、それに数々の人間ドラマの収束がなおざりにされたまま唐突に終わった印象を受けました。
○○と○○が姉弟だという設定の必要性に疑問を感じました。
最後の方の吉敷の受験戦争に関する独白、あれを書きたいがために作った話なのでしょうか。


No.48 7点 天使の囀り
貴志祐介
(2005/07/17 15:18登録)
サイドストーリーが本筋に合流していく様がすばらしい。
メインテーマ以外にも、官僚機構の体質、終末医療のあり方等、読むべき点がある。
色々考えさせられる、という意味では「黒い家」を上回る傑作。
ただ、薀蓄が随所に散りばめられているので、ストレスなく読もうと思ったら飛ばし読みの技術が必要になる。


No.47 4点 倒錯のロンド
折原一
(2005/07/17 15:01登録)
こういう頭の中だけでこねくり回したような作品は好きではありません。


No.46 4点 クリスマス・イヴ
岡嶋二人
(2005/07/10 01:15登録)
とりあえずこんなのも書いてみました、という程度のB級ホラー。あまりにも普通。しかもサスペンス的な怖さもスプラッタ的な怖さもあまり感じられませんでした。ホラーを書くのには向いていないのではないでしょうか。


No.45 7点 オルファクトグラム
井上夢人
(2005/06/24 02:13登録)
嗅覚を主題とした世界観は斬新で大変良かったが、そっちが第一義となってストーリーが負けてしまう。
終盤のサスペンスも盛り上がりに欠ける。
あとミッキー失踪時の謎が解明されないままだし、やっぱり主人公の姉に対する感情が薄い。

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