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ミステリの祭典

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じゃすうさんの登録情報
平均点:6.96点 書評数:57件

プロフィール| 書評

No.37 8点 七回死んだ男
西澤保彦
(2003/07/03 21:27登録)
物語半ばにさしかかったところでほとんどの伏線を見破ってしまいましたが、それでも話に引き込まれてしまうのは凄いです。語りが上手いんでしょうね。
個人的にあのオチはいらなかったかも。楽しいけど。


No.36 6点 正月十一日、鏡殺し
歌野晶午
(2003/06/23 11:25登録)
ダーク。嫌いじゃないですけれど。
でもやっぱり、気分悪くなりますよ。
『盗聴』と『プラットホームのカオス』が、それなりに凝っていて好きです。


No.35 7点 龍臥亭事件
島田荘司
(2003/05/28 21:00登録)
気楽に読もうと思って、実際気楽に読んでいました。
本格度がかなり薄いのは確かにその通りですが、それほど退屈はしませんでした。
期待以上の作品と言うわけでは無かったですが、『田舎』というものの醜い部分を身近に知る者にとっては、これはなかなか興味深い内容でした。


No.34 7点 漱石と倫敦ミイラ殺人事件
島田荘司
(2003/05/19 22:08登録)
何故だか、物語の盛り上がりを感じずに淡々と読んでしまいました。謎の解決には納得がいったし、結構興味深かったのですが……。
サスペンスが足りないせいでしょうか?
まあこれは、好みの問題としか言いようがありませんね。


No.33 7点 切り裂きジャック・百年の孤独
島田荘司
(2003/05/11 20:10登録)
雰囲気が良いです。ロンドンの方の解決はどうかな……?
クリーン氏が言うように、実際にあったことなら信憑性はかなりあるのでしょうけど。
ベルリンの解決は、ロンドンの解決があってこそですね。
序盤、レンが娼婦たちにからかわれながら……のシーンが、解決の伏線になるとは。
ラスト近くの詩は一体?


No.32 9点 魍魎の匣
京極夏彦
(2003/05/09 02:38登録)
最初はのらりくらりと読んでおりましたが、やはり終盤、物語の中へと強引に引き込まれていく快感には勝てません。キャラもみんな魅力的で、でもだからこそ残酷に仕上がるんですよね。
私も酷く、男が羨ましくなってしまいました。
どうでもいいことですが、久保さんの祖母は、本当に「ほぅ」って言ったのかなぁ。


No.31 6点 腐蝕の惑星
竹本健治
(2003/05/05 14:34登録)
文庫でのタイトルは『腐食』。
あとがきによれば竹本さん一番のお気に入りらしいです。
これはSFホラーに分類される作品ですが、日常が非日常に、徐々に侵されていくさまが見事です。
不条理さが余計に不安を煽り、結構怖いです。


No.30 7点 メルカトルと美袋のための殺人
麻耶雄嵩
(2003/04/28 20:46登録)
切れ味鋭い作品が揃ってます。
特に好みなのが、やっぱり『瑠璃鳥』ですね。構成が幻想的で良い。ラストにちょっとだけ優しくなるメルカトルが見られたりするし。


No.29 8点 放浪探偵と七つの殺人
歌野晶午
(2003/04/26 10:44登録)
どの作品も完全にフェア。文庫でも袋とじ……というわけにはいかなかったみたいですね。
でも面白かったです。とくに好みなのは「水難の夜」かな。


No.28 6点 スウェーデン館の謎
有栖川有栖
(2003/04/25 22:27登録)
予想通りの結末でしたが、そこそこ楽しめました。でも、解説の宮部さんのはじけた文章の方が楽しかった。
水汲みパズルの方はあっさり解けました。


No.27 6点 有限と微小のパン
森博嗣
(2003/04/20 21:01登録)
シリーズを通して、まったく真賀田四季に感情移入できなかったのだから、純粋に物語の展開としては、このくらいの評価が妥当な線でしょう。
例の演出は、フィクションなのだから別に気にしませんでした。


No.26 6点 不安な童話
恩田陸
(2003/04/04 21:14登録)
恩田作品初体験と言うことで、先入観のないこの作品を選びました。内容は、幻視という設定を持つ人が主人公でサイキック探偵ものでしたが、プロットがしっかりまとまっていて面白かったです。ミステリとしての主な謎も解明されますし。しかしラストは、タイトルどおりに、あまり後味のすっきりしないダークな終わりかたで好みが分かれるかもしれません。私はアリだと思います。
関係ないですが、北森鴻さんの『闇色のソプラノ』っぽいかも……。


No.25 8点 QED 六歌仙の暗号
高田崇史
(2003/03/22 22:15登録)
面白かったです。途中奈々さんに突っ込まれて言葉に詰まるタタルさん、探偵役として他にあまり見ないリアクションをしていて好感度大だったり。
肝心の謎解きは、前作よりも解りやすく興味深い内容で、しかも美しいです。
ミステリ小説としても、歴史検証ものとしても、一粒で二度おいしい?シリーズかなぁ。
歴史検証の部分は、論文で発表は出来ないのかな?と妙なことを勝手に考えてます。


No.24 8点 安達ヶ原の鬼密室
歌野晶午
(2003/03/17 20:06登録)
話が良いところで次の話、というのが繰り返され最初は「え?」って感じでしたが、読んでくうちに「なるほどそういうことか!」と手を打ちました。
まったく違った3つの物語が同一のテーマに沿っていることに気付いた時は思わず感心しました。テーマは同じでも、手法はそれぞれ微妙に違うというのがまたよろしいです。


No.23 8点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2003/03/12 23:15登録)
正直途中は、必要以上に勿体つける登場人物や情緒不安定な主人公の一人称にイライラした部分もありますが、それすら計算されていて、非常に完成度の高い作品だと思いました。
不安でしたよ。
『これって論理的に解決するのか?』
って(笑)


No.22 8点 花の下にて春死なむ
北森鴻
(2003/03/12 02:16登録)
文章と情景を「味わえる」作品です。
安楽椅子探偵ものの雰囲気としても抜群ではないかと。


No.21 6点 緋色の囁き
綾辻行人
(2003/03/12 02:07登録)
サスペンス8のミステリ2くらいですかね。
擬音→動詞→形容詞→名詞
の順で表現される文体が多く、
描写の相乗効果も手伝ってか途中読んでいて気持ち悪くなりましたが、作品としては面白い部類かと思います。


No.20 8点 生存者、一名
歌野晶午
(2003/03/12 02:00登録)
伏線がちょうどいい感じで散りばめられています。
最後の明かされない謎は、別に登場人物に感情移入していなかったためか、どっちでも良いやって感じで、読者の解釈に任せるのもアリかなと思いました。


No.19 7点 Rommy
歌野晶午
(2003/02/28 18:24登録)
殺人事件の謎と、ROMMY個人の謎という2つのミステリがありますが、後者の方に重点が置かれていたと思います。最後のオチは予想外でしたが、あまり衝撃的ではなかったですね。それよりも全体の構成が凝っていて面白いと思いました。


No.18 7点 ガラス張りの誘拐
歌野晶午
(2003/02/28 18:19登録)
ある程度の結末は予測できます。でもキャラの描写が良いし、ラストも綺麗にまとまっていると思います。

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