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ミステリの祭典

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不安な童話

作家 恩田陸
出版日1994年11月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 7点 斎藤警部
(2019/03/08 18:12登録)
特殊設定と思われた要素の大半が最後にはドタつきながらもギリ合理解明される過去掘削サスペンス。。と思っていたら!! 悲劇の物陰から現れる大きなピースがごとりと嵌まって、無理筋押しの固さが解きほぐされる、ほんの数頁。 筆致が明る過ぎると読中感じていたけれど、それも巧妙なバランス取りの一翼だった。 “あの人”がこんなチョイ役で終わるわけないよな。。とさり気なく光らせておいての二重落としにやられる。

No.3 5点 桜ノ宮
(2007/09/30 01:00登録)
ちょっと先が読めてしまう。
しかし、最後がとても良かった。
恩田作品の中では、終わり方がかなり良いと思う。

No.2 6点 綾香
(2004/09/20 23:15登録)
私は恩田作品のなかでは一風変わっている作品だと思います。「記憶を辿る」という点はなかなか楽しかったです。ただ、終わり方がすっきりしないのが…。

No.1 6点 じゃすう
(2003/04/04 21:14登録)
恩田作品初体験と言うことで、先入観のないこの作品を選びました。内容は、幻視という設定を持つ人が主人公でサイキック探偵ものでしたが、プロットがしっかりまとまっていて面白かったです。ミステリとしての主な謎も解明されますし。しかしラストは、タイトルどおりに、あまり後味のすっきりしないダークな終わりかたで好みが分かれるかもしれません。私はアリだと思います。
関係ないですが、北森鴻さんの『闇色のソプラノ』っぽいかも……。

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