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ミステリの祭典

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QED 六歌仙の暗号
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日1999年05月
平均点6.00点
書評数10人

No.10 7点 makomako
(2022/09/05 18:51登録)
 QEDシリーズ第2弾。
 再読です。初めて読んだときも感じたのですが、このお話は作者が第1作よりさらに良い作品をといった努力がしっかり積み込まれた、まさに力作です。
 こんな話は長く続けられそうにないなと思っていた時にこういった力作が出て感心したものでした。そしてこれが私が高田氏のファンとなっていった原点でもあります。
 薀蓄がうっとうしい人にはまったく向きませんが、好きな人にはなかなかの魅力なのです。

No.9 5点 いいちこ
(2018/04/17 15:51登録)
各登場人物の目を覆うようなオーバーリアクションをはじめ、叙述そのものの拙劣さ、ヒロインがワトソン、つまり探偵の引き立て役として全く機能していない点など、第一作の難点は改善されていない。
最も重要なガジェットの1つであるダイイングメッセージが、ハナから「七」に見えない点も大きな難点。
歴史解釈がもし著者のオリジナルだとすれば、高く評価することができ、5点の最下層としたが、ミステリとしては平凡で、歴史解釈とミステリの両者が有機的に連携しているとも言えない。

No.8 5点 ボナンザ
(2017/06/07 22:37登録)
前作にくらべるとましになってきているが、奈々の大げさすぎる反応など、痛々しい感じの描写に辟易させられるのは変わらず。
ミステリとしては前作よりは良いと思う。

No.7 6点 TON2
(2012/11/07 18:15登録)
六歌仙は皆怨霊で、七福神に対比される。七福神というとおめでたい神様のようだが、実は怖ろしいものだったというのです。
世間の通説や常識とは異なる説明に、知的好奇心をおぼえます。
「百人一首の呪」よりは、楽しめました。

No.6 6点 touko
(2011/04/10 20:52登録)
この手の歴史ミステリって、作者が作中で披露している資料だけに基づいた謎解き(だから単純化されて、本格ミステリたりうる)なんだから、これはこれでいいんだけど、六歌仙はともかく、七福神に関しては由来も日本で広まった経緯もメジャーすぎることもあり、無茶なこじつけ感が強いかなあ。。

現在進行形で進む殺人事件の方は前作よりマシで、歴史の謎解きとも有機的に関連付けられてはいますが、やっぱしょぼい。

これだけ壮大でオリジナリティのあるトンでもネタを考えられるアイディアマンなのに、小説を書く才能はあまりなさそうなのが惜しいです。

個人的に、ネタや薀蓄の面白さに比べて、小説は下手なので残念な作家ナンバー1は荒俣宏だったんですが、上には上がいた!?

これじゃオカルト漫画のMMRと変わらないような……。

主人公「○○は××だったんだよ!」
脇役たち「な、なんだってー」

だって、基本的にこのワンパターンで話が進むんだもの……こういうやり取りだけでも、もうちょっと工夫したらいいのに。

No.5 6点 バファックス
(2004/07/03 03:48登録)
フルキヨキにっぽんの文化に興味がもてますね。これで、古典の授業もばっちりさ。

No.4 7点 ごんべ
(2003/07/31 09:14登録)
基本的に高橋克彦氏や井沢元彦氏の歴史ミステリモノが結構好きだったので、この作品も楽しめました。
ただこういうものにありがちの「歴史ミステリの解釈」は素晴らしいのに「現代ミステリ」がイマイチと言うパターンであったのが残念。
「六歌仙」=「七福神」、そして「古今和歌集の意味付け」などの解釈は果たして学会的に認められるくらいの物なんだろうか?

No.3 2点
(2003/04/26 00:25登録)
なんだかこじつけっぽいような…
キャラの反応が大げさすぎるし。いや、それは仕方ないのかもしれませんけどね。
私は読んでいていらいらしてしまいました。

No.2 8点 じゃすう
(2003/03/22 22:15登録)
面白かったです。途中奈々さんに突っ込まれて言葉に詰まるタタルさん、探偵役として他にあまり見ないリアクションをしていて好感度大だったり。
肝心の謎解きは、前作よりも解りやすく興味深い内容で、しかも美しいです。
ミステリ小説としても、歴史検証ものとしても、一粒で二度おいしい?シリーズかなぁ。
歴史検証の部分は、論文で発表は出来ないのかな?と妙なことを勝手に考えてます。

No.1 8点 けるる
(2002/05/03 14:30登録)
うまいです。きれいです。本格してます。
思わず「なるほど!」と膝を打ちたくなる作品。
でもこういった歴史検証もののミステリが苦手な人には、
あの漢字やら短歌やらの羅列には辟易するでしょう。

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