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ミステリの祭典

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みりんさんの登録情報
平均点:6.66点 書評数:385件

プロフィール| 書評

No.65 5点 北緯43度のコールドケース
伏尾美紀
(2023/03/24 22:06登録)
ネタバレあります。

大学の博士課程を中退したノンキャリアの女性警察官が5年前の未解決事件を再び調査するというお話。
かなりあくどい警察内部がありありと描かれる警察小説でありながら、本格ミステリらしい魅力的な謎が提示される。真相は納得できるのですが、ラストの取り調べ室で真犯人が白状するのが早すぎて何かもう一つ主人公の策略が欲しかったように思います。


No.64 8点 第三の時効
横山秀夫
(2023/03/23 07:15登録)
【ネタバレがあります】

沈黙のアリバイ 7点
タイトルの通り否定も肯定もされない沈黙のアリバイと取調室での狡猾な立ち回りが面白い。

第三の時効 9点
殺人事件の時効制度が撤廃された今はもうお目にかかれないトラップ。

囚人のジレンマ 5点
「F県警捜査一課の砂漠には水も緑もあった」
1番警察小説らしい話。

密室の抜け穴 9点
イヌワシと3班・村瀬の策謀・タイトルのミスリード&ダブルミーニングが至高。1番面白かった。

ペルソナの微笑 8点
境遇が似ている主人公と犯人が根本的に同類ではなかったことに気づく。矢代がペルソナの微笑から解放されて欲しかった。

モノクロームの反転 7点
「嘘を納めたタイムカプセル」が秀逸 

同じ横山英夫の短編集の「臨場」と比べても一つ一つの短編の完成度が高いと感じました。


No.63 7点 #真相をお話しします
結城真一郎
(2023/03/22 04:13登録)
惨者面談 8点
殺リモク 7点
パンドラ 6点
三角奸計 7点
拡散希望 7点

いかにも現代という感じの短編集でハズレがない。ただ、5作品とも何か読み味(読後感?)が似ているので読み進めるたびに少しずつ驚きは薄れるかもしれません。そのせいか惨者面談が1番面白く感じた。タイトルは三角奸計が1番好きで次点で殺リモク。


No.62 6点 臨場
横山秀夫
(2023/03/21 11:59登録)
超能力者倉石さんの鑑識技術を楽しめる短編集。


No.61 6点 半落ち
横山秀夫
(2023/03/20 03:58登録)
作中の謎としては「空白の2日間」と「50歳で自殺する理由」の2つです。
異なる役職を持った6人の視点からこの事件を追う群像劇的な作品に仕上がっていて、その分嘱託殺人や検察と警察の軋轢、記者間の闘争など社会派な要素がふんだんに盛り込まれているミステリでした。


No.60 5点 クライマーズ・ハイ
横山秀夫
(2023/03/19 21:43登録)
途中からノンフィクションなのかと錯覚させられるくらい重厚なヒューマンドラマでした。
新聞社の描写が非常に克明でへえ〜こんな感じで新聞作ってるんだ〜となりましたが作者の前職業が新聞記者だったと聞いて納得です。 
ミステリ要素はほぼ皆無です。


No.59 3点 点と線
松本清張
(2023/03/18 21:25登録)
少し拍子抜けの真相でした。


No.58 10点 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件
白井智之
(2023/03/18 03:04登録)
信仰と現実の齟齬をテーマにカルト宗教内で起こる連続殺人事件。

【ネタバレあります】


犠牲者を最小化しようとするりり子・信仰者・余所者 すべての殺人が不可能犯罪であるにも関わらず、これらの3つの立場からそれぞれ3通りの真相を作り出す作者の引き出しの多さ。そして、複数の真相を示すことでカルト宗教を集団自殺に追い込むという怜悧さ。名探偵のいけにえというタイトルに隠された本当の意味。どんな頭脳を持ってすれば、ここまで洗練されたシナリオが思いつくのか…ひたすら作者の発想力に圧倒される作品です。もし「このミステリーの作者が怖い」大賞があれば堂々の1位です。


No.57 6点 99%の誘拐
岡嶋二人
(2023/03/16 02:54登録)
たまには殺人事件のないミステリも良いなあと思えた1作。


No.56 8点 霧に溶ける
笹沢左保
(2023/03/15 02:00登録)
密室トリックが面白かったです。


No.55 8点 女王国の城
有栖川有栖
(2023/03/14 00:50登録)
購入したものの、分量が多すぎてなかなか手が出なかったこの作品。読み始めるとあーやっぱこの5人好きだし落ち着くわ〜となった。
自分の中では「双頭の悪魔」「孤島パズル」より好き。
学生アリスシリーズ長編はこの作品でラストかと勝手に思っていたら、あと1作あるみたいなので楽しみですね。


No.54 7点 クラインの壷
岡嶋二人
(2023/03/11 16:22登録)
この作品を1987年(解説によるとドラクエⅢが発売された頃)に発表したという衝撃。


No.53 7点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2023/03/09 23:46登録)
もっと続きが読みたいと思える小説でした。
新装版は島田荘司の解説付きで、ミステリーと推理小説の違いについてわかりやすく説明されていて(本作品はその定義によると"本格"推理小説らしい)それも楽しめたので読む方がいれば新装版をお薦めします。


No.52 5点 七日間の身代金
岡嶋二人
(2023/03/09 13:23登録)
初岡嶋作品ですが序盤から誘拐事件で緊張感があり、島からの犯人消失という魅力的な謎でグイグイ読ませる力がありました。


No.51 9点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2023/03/08 00:21登録)
SFはあまり読まないのですがこの作品は楽しめました。
作中に出てくる専門的な用語や知識ほとんどわからないのですが、最も重要な謎である「チャーリーは何者であるのか」とそれを既存の枠組みから説明しようとすると現れる多数の矛盾についてはとても理解がしやすいです。あらゆる謎や矛盾をたったひとつのシンプルな仮説で説明できるようになるのは正にミステリー的要素ですね。ジャンルや時代、キャラの国籍など何から何まで違いますが「首無の如き祟るもの」の謎が解けた時と同じような快楽物質が出ます。


No.50 8点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2023/03/05 23:32登録)
人生で1番最初に読んだ長編推理小説。ラストがとても好み。


No.49 5点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2023/03/05 23:25登録)
展開の冗長さが気になり、Yの悲劇の方が好みかなあ


No.48 5点 殺しの双曲線
西村京太郎
(2023/03/04 16:45登録)
新装版の表紙に双子トリックだと宣言してあったので逆に気になって購入した。

読み終わった後もタイトルの"双曲線"がしっくりこない…


No.47 7点 王とサーカス
米澤穂信
(2023/03/03 12:30登録)
ミステリにおいてエンタメ性とメッセージ性を両立させるのはとても難しいと思いますがさすがは米澤穂信。ちょうど良いバランスどころか相乗効果を生んでいると言える珍しい作品です。


No.46 6点 そして誰もいなくなる
今邑彩
(2023/03/01 01:58登録)
本家未読の方も楽しめると思います。

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