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ミステリの祭典

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邪魅さんの登録情報
平均点:7.05点 書評数:57件

プロフィール| 書評

No.37 6点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2017/03/02 18:36登録)
どう評価して良いのやら分からない作品ですね
木更津による第三の密室トリックはかなり好きですけどもね
もし本当にあのような現象が、限りなく少なくとも起こりうるとするのなら拍手でもって肯定しましたが、この作品はそう容易く終わるものではなく
まあ楽しめたのは事実です
途中の抽象度の高い会話には辟易させられましたが、総じて読み難い文章では無かったです


No.36 7点 新世界より
貴志祐介
(2017/03/01 08:03登録)
これは面白かったです
伝奇小説として見ても中々好みでした

ただ、中盤というか終盤の戦いのシーンはそんなに引き込まれるわけでもありませんでしたし、性的描写も要らないような気がしてしまいました

それでも長さを感じさせないくらい引き込まれましたし、何より作品のもつ世界観が好きでしたのでこの評価で


No.35 3点 クリムゾンの迷宮
貴志祐介
(2017/03/01 07:57登録)
うーん、これは微妙でした
何か大どんでん返しがある訳でもなく、かといってそんなにホラーとして優れているかといえばそうでもなく


No.34 8点
麻耶雄嵩
(2017/03/01 07:53登録)
素晴らしいです

人称誤認トリックについてはすぐに気付いたのですが、もう一つの大トリックには気付けませんでした
ミステリに読み慣れている読者ほどもう一つのトリックに驚けるんじゃないでしょうか
それにしてもこんなトリックがあったとは脱帽です


No.33 7点 キングを探せ
法月綸太郎
(2017/03/01 07:49登録)
一言で言って上手いです

一見すると読者の知っている事実、に法月綸太郎の推理が展開されていくわけですが、しかしうさぴょん曰く彼の狙い通りの展開らしい
不可解ながら読み進めていくと……成程、そういうことだったのか、となるわけです

それにしても一番上手いなと思ったのは、イクル君からの手紙を貰ったところのうさぴょんやカネゴンの反応の書き方ですよね
すっかり騙されました


No.32 4点 使命と魂のリミット
東野圭吾
(2017/03/01 07:44登録)
端的に言って謎があまり魅力的でなかったです
良くも悪くも東野圭吾らしい作品であったことは確かですが、起伏に欠けて少し退屈するきらいがありました
読みやすい文体なので最後まで読むことは出来ましたが


No.31 7点 びっくり館の殺人
綾辻行人
(2017/02/28 01:51登録)
かなり評価低いですけど、やっぱりこの作品は好きなんですよね
大胆不敵なトリックは薄気味悪ささえありますが、私は綾辻氏のこの幻想小説染みたところも好きなので
ミステリとして、だけでなく
その読後感も加味しての7点です


No.30 8点 女王国の城
有栖川有栖
(2017/02/28 01:46登録)
やっぱりこの人のロジックは好きだなあ、と

凶器がどこから持ち込まれたのか、という意味では大きな括りとして密室物とも考えられえるのではないか、と思います
凶器が何であったか、そして凶器を持ち込むための条件が何であるか、それを考えていけばおのずと過去の事件の真相も明らかになる
というのはやはり美しささえ感じられます


No.29 6点 ブラジル蝶の謎
有栖川有栖
(2017/02/28 01:42登録)
表題作で思いましたが、この筆者はさりげない事実から犯人を特定させるのが本当に上手い
特異とも云える朋芳の性質、これを最大限生かしてくれました
幕切れも実に興味深く、国名シリーズの名に相応しい、と

蝶々がはばたくも凄く印象的でした
作者の思いが垣間見えたような気がします


No.28 6点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2017/02/28 01:08登録)
今にして考えると、この作品はある種典型的な顔のない死体ものトリックのいわば応用というわけですね
そこにアリバイ工作をかませる構成は見事、と云わざるを得ません


No.27 7点 本陣殺人事件
横溝正史
(2017/02/28 00:36登録)
かなり前に書かれたこともあり、少し文章は読みにくさはありましたがかなり引き込まれました

特に好きだったのは車井戸はなぜ軋る、ですかね

それと、黒猫亭事件の「顔のない死体」と「一人二役」を絡ませる構成は見事です
鮎子にしろお繁にしろ、その誤認させたい相手はどちらにせよ自分
ある種典型的な顔のない死体ものともいえますが、前述の一人二役で何とも面妖な事件へと姿を変えた訳です


No.26 6点 異人たちの館
折原一
(2017/02/27 02:39登録)
折原さんの作品は結構読みやすくて好きです
今回は、騙された!!というような作品ではないです

まあ氏の場合かなり身構えてしまうので、ある程度は予測出来てしまうのが残念でしょうか
完璧には看過出来ませんでしたが


No.25 10点 時計館の殺人
綾辻行人
(2017/02/27 02:20登録)
これは凄まじいなあ、と
読んでいて凄いなあと思いました

作品のキモはアリバイ崩し、である訳でして
そこに永遠の自殺をした理由が絡んでくる
凄いとしか言いようが無かったです

ラストシーンの美しさもさることながら


No.24 8点 奇面館の殺人
綾辻行人
(2017/02/27 02:18登録)
所謂顔のない死体もの
ということで多くの人は最初は死体の入れ替わり、を疑うでしょう
しかもそれ以外全員仮面をしていて、尚且つたまたまとはいえみんな似た風貌をしている訳ですからね

しかし、話はそう単純ではなく
良く考えられているなあと思いましたね
中村青司の館ならではの顔のない死体、そしてみんなの顔に仮面を付けられた理由
どれも中々興味深いものでした


No.23 10点 魍魎の匣
京極夏彦
(2017/02/26 15:43登録)
徹夜明け、そろそろあたりも明るくなってきたかなあって頃に読み終わり、真相の衝撃ったらなかったですねえ

確かに人体消失の謎を解くにはそれなら有りうる、さもありなんというところですか
しかし普通そんなこと考えないですよ
だからこそ凄い

魍魎の匣というタイトルも凄い
妖怪が好きな分なおさら思いました


No.22 9点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2017/02/26 15:35登録)
初めて叙述トリックに触れたのはこの作品でした
だから凄く思い入れがあります

一言で言って上手いなあ、という感想
あとから読み返すと分かりますが、いやこれは上手い

いくつになっても息子は息子なんだなって


No.21 5点 連続殺人鬼 カエル男
中山七里
(2017/02/26 15:30登録)
嫌いではないですよ
ただまあ、ね

途中の警察署に一般人が押しかけてくるシーンはどうも……
いや、ミステリ小説にリアリティは要らないと思うのですが、しかしこのシーンはどうもいただけませんでした
情報開示したところで、って気もしますし


No.20 8点 電氣人閒の虞
詠坂雄二
(2017/02/26 15:24登録)
素晴らしい出来、とても楽しめました

何が秀逸かって、一人称視点だと普通は他者の内面まで描写出来ないんですよね
しかしこれは特殊設定でその問題点をクリアしている
その発想力が素晴らしい

そして真相が全て明らかになった後に冒頭シーンを読むとゾッとするではありませんか


No.19 7点 Another エピソードS
綾辻行人
(2017/02/25 20:03登録)
ここでは結構評価が低いようで少し驚きました
そうですね、素直に文章を読んで推理していけば真相にたどり着くことは難しくない
と、これは前作のAnotherも同じ、ですね
そういう、ホラーでありながら本格ミステリ的解決が出来る作品というのは好きなので、この評価で


No.18 8点 水族館の殺人
青崎有吾
(2017/02/25 18:43登録)
凄かった、ですねこれは
良くこれだけ考えられるものです
途中から血液が混ざっている、のだから、そこから派生して犯人はあの四人に絞られる
確かにそうなのだけれど、論理的に考えるのならそうなのだけれど、やはり凄いの一言でした

これは是非もう一度じっくり読み直したい作品です
それと、これは蛇足ですが私自身もドラえもんが凄く好きなのでルフィンの名前が出たのは嬉しかった、と同時に動機を聞いて悲しくなりました
けれど、その動機も好きでした

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