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ミステリの祭典

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異人たちの館

作家 折原一
出版日1993年01月
平均点6.10点
書評数10人

No.10 6点 邪魅
(2017/02/27 02:39登録)
折原さんの作品は結構読みやすくて好きです
今回は、騙された!!というような作品ではないです

まあ氏の場合かなり身構えてしまうので、ある程度は予測出来てしまうのが残念でしょうか
完璧には看過出来ませんでしたが

No.9 6点 haruka
(2017/02/19 23:09登録)
自作ベストというだけあってよくまとまっている作品だとは思うが、結果、わかりやすいオチだなあ。

No.8 8点 パメル
(2017/02/09 11:57登録)
一人称・三人称・インタビュー・作中作・モノローグ等いくつものかたちで描き分けられている
最後の最後に世界がひっくり返るようなどんでん返しというような叙述トリックでは無い
小さな仕掛けがいくつもあり物語は二転三転し(いや四転五転ぐらい?)その度に一体どうなってるんだ?という感覚にさせられ捲るページが止まらない
騙される快感を味わいたいと思っている方は楽しめる作品だと思います

No.7 9点 斎藤警部
(2015/07/06 19:39登録)
バカ叙述に墜ちない、硬質な読み応えを感じます。振り返れば中身が有って無いような不可思議な感覚と構造の物語ですが、読んでいる間はひたすら楽しめる。めくるめく謎の旋回と増殖を目の当たりにして、ロジックを追うとはまた異なる知的興味がぐいぐいと引っ張られ続けるのです。最後の叙述ギミックたたみかけは途中からやり過ぎと感じましたが、、それでも読了後もあのざわついた感触と不可解なきらめきは記憶の尾を引く。素晴らしいエンタテインメントでしたね。。

No.6 8点 蟷螂の斧
(2013/01/04 12:45登録)
著者の自薦ベスト3の一冊ということで、叙述の折原らしさが発揮されていて楽しめました。リーダビリティもあり、代表作のひとつになると思います。「モノローグ」が何回も挿入されていますが、その扱い方(特に時間軸)が秀逸でした。

No.5 8点 E-BANKER
(2011/08/20 16:59登録)
折原叙述作品の1つの完成型といってよい作品ではないでしょうか。
久々に再読。
~富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。売れない作家・島崎に舞いこんだゴーストライターの仕事・・・。依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。この一家にはまだまだ秘密がありそうだ。5つの文体で書き分けられた折原叙述ミステリーの最高峰!~

やはり作者の「代表作」といえるでしょう。
看板に偽りなしで、それまでに培った作者の叙述テクニックが惜しげもなく挿入されてます。
折原作品といえば、日記やら手記やら、作中作などを使い分けて読者を煙に巻いていきますが、本作では『地の文+インタビュー形式の挿話』をメインとして、そこにモノローグやら作中作が織り込まれ、徐々に騙されていくことに・・・
冒頭から「異人」を巡って不可思議な事件が起こり、メタミステリー的な雰囲気になりますが、ラストでは一応すべてが解決に導かれます。
まぁ、「脂の乗り切った」頃の作品ですねぇー
これでもかという勢いで叙述トリックを仕掛けられ、作品自体に何ともいえないエネルギーを感じさせられました。
本作が、「沈黙の教室」や「~者シリーズ」など作者の代表作の基盤になっているように思えますし、長いですが十分読み応えのある作品ではないかと思います。
(モノローグはちょっとズルイよねぇー。その共通項には気付かなかった・・・)

No.4 2点 りんちゃみ先輩
(2009/10/10 18:05登録)
何とか読み切った感、今まで読んだ折原作品で一番つまらなく感じた。文章に流れがなく、五つの文体で書いてあることが話を分かりづらくしていると思う。登場人物の名前だけはみょうに頭に残っている。

No.3 4点 ざき
(2004/07/09 23:10登録)
期待していたほどではなかったのが残念。仕掛けが見破れたわけではないのだが、倒錯のロンドや死角に比べて、トリックが暴かれた時に世界が一変する、という衝撃がなかったような気が・・・。

No.2 6点 ギザじゅう
(2004/03/30 12:00登録)
今までのような一発どんでん返しでなく、様々な箇所に二重三重と罠を張った作品。さらに通常の三人称、インタビュー、創作小説、謎のモノローグ等々の文体を使い分け、今までの作品より上手いと感じた。
最後の真相が大体予想していたことの範疇内だったので驚きは感じられなかったが、楽しめることは間違いない。

No.1 4点 かなかな
(2004/03/06 01:39登録)
叙述トリックって宣伝しているせいで、色々先が読めちゃいました。
あと作者が親切すぎるのか、「しかけ」がくどく感じます。現実の事件を散りばめているのも、作品に入り込めない一因かも。

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