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ミステリの祭典

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寝呆眼子さんの登録情報
平均点:7.07点 書評数:59件

プロフィール| 書評

No.59 8点 いつか、ふたりは二匹
西澤保彦
(2004/09/09 19:48登録)
子ども向けとは言いつつも、おとなが読んでも十分に楽しめました。ワクワクできて、でも、ちょっと切ないところもあって...やっぱり子どもの頃に読みたかったな、というのが本音です。


No.58 6点 神のロジック 人間のマジック
西澤保彦
(2003/08/29 20:38登録)
下の方の書評にもありますが、すこし前に出版された別の作家のある作品とよく似た設定が使われており、それで損しているようにも思います。きっと続けざまに読んだ人は多いんでしょうね。
いわゆる「本格ミステリ」という枠で捉えるなら、「ある作品」よりも、こちらの方が面白いようにも思いますが、「ある作品」のインパクトがあまりにも強烈であったので、そのぶん点数が辛いのかもしれません。


No.57 9点 くらのかみ
小野不由美
(2003/08/20 19:46登録)
作品名:「くらのかみ」(講談社)
子どもにも読みやすいように、漢字には全部ルビがふってある叢書ですが、その内容はといえば、大人が読んでも十分以上に楽しめる「本格」でした。なんとなく推測できる部分と、「やられた!」と感じる部分とのバランスがとても良いように思います。「将来、子どもに読ませるために」などと言い訳しながら買いましたが、この話を読んで楽しめる年齢って、何歳くらいからなんでしょうか。(謎解きの部分、小学校高学年なら理解できるかなあ。)


No.56 9点 誘拐の果実
真保裕一
(2003/06/22 17:07登録)
力量のある作者が書く「誘拐」モノは面白い。同時期に出た東野さんの「ゲームの名は誘拐」も良かったけど、私的にはこちらの方が好きです。ミステリは器であって、その中で繰り広げられる物語に心を揺さぶられました。前向きな結末が、とても心地よかった。


No.55 7点 焦茶色のパステル
岡嶋二人
(2003/05/31 18:29登録)
はじめて読んだときは、競馬というものに対する知識が全くなく(なにせ、当時NHK以外に競馬中継を放映する局がない県に住んでいたので)、それでも面白かったのを、覚えています。その後、競馬ファンになり読み返してみて、新たな面白さの発見もありました。
ただ、「あした天気に...」の方が好みです。


No.54 8点 ささらさや
加納朋子
(2003/05/31 18:22登録)
購入する際に、まったく逡巡しないですむ、ごく一握りの作家の一人です。
自分の子どもが、ちょうど乳児から幼児になるころに読んだので、すこし前を懐かしみながらの読書になりました。
弱そうに見えて、実は一番強いのはさやなのかな。


No.53 5点 ファンタズム
西澤保彦
(2003/05/31 18:03登録)
真相を許せるのかどうかが、評価の分かれ目ですよね。
私は、いまだにどっちつかずなのでこの点数です。
読み終えたあと、法月さんの「パズル崩壊」に収載されている、密室モノのある作品を、たいして共通点があるわけでもないのに、ふと思い出したのはなぜだろう?


No.52 8点 象と耳鳴り
恩田陸
(2003/04/04 20:05登録)
文庫になったのを機会に、初めて恩田さんの本を買いました。なかなか粒ぞろいの短編集だな、と思いました(帯の宣伝文句までとは思いませんでしたが)。ケメルマンの向こうを張った、「待合室の冒険」が、個人的にはもっとも好きです。
この短編集が、恩田さんの作品を代表するものではないのかもしれませんが、食わず嫌いならぬ、読まず嫌いだったようです。他の作品も読んでみようかな。


No.51 2点 最後の記憶
綾辻行人
(2003/04/04 19:59登録)
私にとっては、買って後悔した最初の綾辻作品になりました。確かに、純粋なミステリではなく、ホラーであることは認識した上で購入したのですが、十角館以来の読者としては、やはり、ある程度のミステリ(というか謎解き)を求めてしまいます。


No.50 2点 なつこ、孤島に囚われ。
西澤保彦
(2003/04/04 19:49登録)
何がおもしろいのだろうか?
少なくとも、一般の読者にお金を払ってまで読ませられるようなものなのだろうか?
楽屋オチ的な部分で楽しめる人もいるのでしょうが、この作品以降、西澤さんの本を買うのを、躊躇するようになってしまいました。


No.49 5点 すべてがFになる
森博嗣
(2003/04/04 19:44登録)
おそらく自分が理系ゆえに、この作品に対して共感を持てなかったのではないか、と考えています。理系の人間をスケッチした作品としてはアリかなとも思いますが...結局、森さんの作品は、これが最初で最後になったままです。


No.48 9点 GOTH リストカット事件
乙一
(2003/02/05 12:44登録)
「夏と花火と・・・」と比較して、格段に惹きつけられるものを感じました(前記作でそれを感じられなかったのは、私の感性の鈍さか?)。
壊れているようで壊れていないようで、という世界を作り出すバランス感覚は「お見事」の一言です。追っかけたくなる作家が一人増えました。


No.47 9点 猫丸先輩の推測
倉知淳
(2002/09/26 19:22登録)
いちばん楽しめたのは、お花見の場所取りの話かな。
タイトルの通り、はたして猫丸先輩の推測が真実なのか戯言なのか...解釈さえおもしろければ、そんなことはどうでもいい、と思わせてくれるところが、このシリーズの美点だと思う。


No.46 2点 フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人
佐藤友哉
(2002/09/19 21:12登録)
私には「うってつけ」ではなかった。それだけです。


No.45 8点 未完成
古処誠二
(2002/09/19 21:09登録)
作品に派手さはないのですが、妙に引き込まれてしまいました。実は、古処さんの作品を読むのはこれが初めてなのですが、他の作品も読みたくさせるに十分なものがありました。


No.44 9点 ホワイトアウト
真保裕一
(2002/09/19 21:02登録)
はたして一介の民間人にこんな芸当ができるのかどうか、それはさておき、一気に読ませる迫力に圧倒されました。主人公が下流のダムから下界に通信を入れるシーンは、ひさしぶりに小説を読んでいて泣けました。

でも、あの映画はないんじゃないですか?


No.43 7点 連鎖
真保裕一
(2002/09/19 20:55登録)
食品業界に身をおく者の一人として、とっても面白く読みました。氏の小役人シリーズ(?)は、どれも味があって好きです。


No.42 8点 鏡の中は日曜日
殊能将之
(2002/09/19 20:50登録)
前作(黒い仏)を「イマイチ」と感じていたので、疑心暗鬼で読みましたが、こういったかぶき方は好きです。


No.41 4点 黒い仏
殊能将之
(2002/09/19 20:48登録)
最後のオチで、評価が分かれるのは当然でしょう。私は「イマイチ」と感じた側です。
ああいった趣向を作品に取り込むことを否定するつもりはまったくありません。それによって「面白さ」を感じることができればOKなのですから。東野さんの「名探偵の掟」は快作だと思えましたが、こちらは「ハズした」かな。


No.40 6点 美濃牛
殊能将之
(2002/09/19 20:44登録)
デビュー作が話題作になった(面白かった)だけに、それを超えるものを期待してしまうことから、自然と採点が辛くなりました(多分)。
どなたかが下で書いていらっしゃいましたが、「水準以上」であることは確かだとおもいますが...何が足りないんでしょうね?

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