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ミステリの祭典

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未完成
改題『アンフィニッシュト』

作家 古処誠二
出版日2001年04月
平均点6.88点
書評数8人

No.8 6点 zuso
(2022/09/17 22:36登録)
舞台となる島はある種、意識の上でのクローズド・サークルになっている。自衛隊の基地があることによって島の中で思い込まれていることがあり、そういう部分で動機を設定している。
メルヘン的にではなく、ジャーナリスティックな問題設定で、独自の論理が特定地域を支配しているという状況を描き得た点を評価したい。

No.7 4点 蟷螂の斧
(2012/11/02 07:37登録)
一般小説にミステリーがプラスされた感じです。孤島の自衛隊射撃場で小銃が紛失し、その謎を追うものですが、どうしても大事件とは思えませんでした(自衛隊では、秘密状態で解決しなければならない重大事件という設定)。ホワイダニットがメインで、それはそれなりに納得できるものでしたが、謎が小粒なので、なかなかページが進みませんでした。

No.6 6点 いけお
(2012/05/27 02:11登録)
トリックではなく、心理的な犯人特定がメインでロジックもきちんとしていて楽しめた。

No.5 7点 itokin
(2008/10/18 11:41登録)
古処さんの文章は変にひねったところがなくて読みやすいですね。終章の数ページは考えさせられました。

No.4 8点 寝呆眼子
(2002/09/19 21:09登録)
作品に派手さはないのですが、妙に引き込まれてしまいました。実は、古処さんの作品を読むのはこれが初めてなのですが、他の作品も読みたくさせるに十分なものがありました。

No.3 9点 しゃん
(2002/06/19 18:09登録)
派手さはないけども…さくさく読める。結末もいい。
社会に対する警告みたいなものがある、それは余り突き詰めていないが、でも嫌味には感じない

No.2 8点 Nakatz
(2001/08/31 00:43登録)
これまでの古処作品より、格段に「満足」出来た作品。探偵役の朝香二尉の推理に
派手さはないが、彼の地道な捜査ぶりは、読み応えのある「本格」の名作たちを
彷彿とさせます。
小規模な事件から、思わぬ真相へと繋がっていく様も鮮やか。

No.1 7点 ぽん
(2001/07/20 00:21登録)
シリーズ前作より粗野さを感じる。いいのか、こんなので?と感じなくもない。男くささというか。しかし作品内容は問題なく楽しめる。「未完成」であるのは社会全体であり自衛隊という組織でありそれらを構成する人間である、みたいなメッセージがちょっと痛かったな。

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