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ミステリの祭典

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T・ランタさんの登録情報
平均点:6.16点 書評数:43件

プロフィール| 書評

No.23 7点 アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎
(2008/10/13 01:36登録)
割と楽しめました。
始まりは意外性充分ながらも後半は結構普通な出来だったりしましたが。
とりあえず現在の話と過去の話がどう繋がるのかが肝心な部分だった訳ですが、シンプルながらも叙述トリックが使われ、意外な形でした。
ただ個人的には後味は良いと思いませんでした。
殺人は無いのに結構人死んでいるんですよね・・・


No.22 1点 カーニバル・イヴ―人類最大の事件
清涼院流水
(2008/09/21 05:01登録)
大風呂敷を広げた挙句手品とは・・・
時間を返して欲しいと思うこと必死です。


No.21 6点 歪んだ創世記
積木鏡介
(2008/09/21 04:50登録)
ミステリーと言えるかどうかは疑問ですが、ある意味極めた感がある作品です。
ある人物の暴走により突き進む作品は展開の予想が全く付きません。
読者に密かに指示をする仕掛けなど、ある意味やりすぎな上に細かいです。

一通り読み終えた後は裏表紙を読み返すのも良いかも知れません。


No.20 9点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2008/09/21 04:38登録)
冒頭で引っかかってしまいました・・・

古い作品ですが、トリックはそれを感じさせません。


No.19 6点 世界の終わり、あるいは始まり
歌野晶午
(2008/09/21 04:28登録)
話自体はそれなりに楽しめました。
主人公は息子への疑惑をきっかけに様々な妄想を膨らませるわけですが、ノベルゲームの分岐のようでアイディアは面白いです。

結局殆ど妄想で完結してしまう点が残念ですが、もっとも主人公は現実においては誘拐事件に関わる立場ではないので仕方ない気もします。


No.18 7点 イニシエーションラブ
乾くるみ
(2008/01/15 23:33登録)
評判が良かったので読んでみた作品です。

「トリックがある」と思いながら読むと分かりやすいトリックだろうとは思います。
実際前半で分かってしまったということがありますので・・・

それは置いても、事件は無しに最後までミステリとして成立させた事は評価できると思います。


No.17 6点 魔術はささやく
宮部みゆき
(2005/08/12 22:39登録)
全体としては面白かったのですが・・・あのようなトリック? が使われたのは残念です。あれならいっそトリックなしでも良かったと思います。
あと、ラストは余計かもしれません。


No.16 7点 ラッシュライフ
伊坂幸太郎
(2005/08/12 22:34登録)
確かに巧い、良くできた作品ではあります。
しかし、意外性に結びつかず、ただ全体像が見えるだけと言うのはインパクトに欠けると思います。


No.15 5点 神のふたつの貌
貫井徳郎
(2005/08/07 11:28登録)
貫井作品の暗さはいまさらですが、本作はそのテーマのためか宗教色が強く出ているように思えます。そのためか叙述トリック(分かりやすい)も重要性はかなり低いようです。
ただ、他の貫井作品と比べるとリアリティーはあまりないように感じられます。(特にトリック)
さらに言えば暴力や殺人により、『これでこの人は苦痛から解放される』という考えはいかがなものか。この辺りもう一捻り欲しかったです。


No.14 3点 彼女は存在しない
浦賀和宏
(2005/08/07 11:06登録)
いかにも仕掛けがあります、というような展開に、期待して読み進めたのですが・・・
このオチは何でしょう。サイコスリラー?ホラー?これは少なくとも本格推理ではありませんね、ちゃんとジャンルは明記して欲しいところです。
個人的には○○○○は(ミステリーとしては)アンフェアだと思っています。期待はずれといったところです。


No.13 7点 十角館の殺人
綾辻行人
(2005/07/30 19:07登録)
叙述トリックの先駆けといえば良いのでしょうか、あの一言は衝撃的ですし、これほど短い言葉でどんでん返しを行えるものかと思うと興味深いものがあります。
ですが、犯行があまりにも綱渡り的かと思うのはあら探しでしょうか。


No.12 4点 すべてがFになる
森博嗣
(2005/07/30 18:57登録)
とりあえずそれらしい雰囲気は出していますし、登場人物も「いかにも」な人物が出てきますが、全体的に印象が薄いです。
密室トリックはまだ納得いきますが、タイトルの意味は普通の人には分からないのではないかと思います。


No.11 4点 遭難者
折原一
(2005/07/30 18:44登録)
ほんの外見で妙に期待してしまいましたが、期待外れでした。たぶん本の形式から先に思いついたのでしょう。話が追いついていませんし、中身の資料も生かしきっていません。
別に普通の本にしてもそれほど差し障りは無かったのではないかと思います。


No.10 7点 黒い仏
殊能将之
(2005/07/30 18:33登録)
ラストは笑えましたが・・・あれはあれで面白いと思います。
その前に石動が解決を提示しているのですから、あれを真相だと思って、その後は蛇足と思えば気にならないんじゃないでしょうか。


No.9 6点 ロートレック荘事件
筒井康隆
(2005/07/30 18:29登録)
読んでいる途中は楽しめましたし、トリックにも驚きました。
しかし、後味が悪すぎます。ああいった犯人を持ち出したこともですが、ラストがあまりにも痛すぎます。
いったい今までのは何だったのだ・・・そんなところでしょう。


No.8 7点 頼子のために
法月綸太郎
(2005/07/14 23:23登録)
初めて読んだ法月作品、結構印象に残るものがあります。
序盤の手記は無難な印象ですが、綸太郎の捜査の足取りはなぜかハードボイルドな印象です。依頼人を敵に回そうとする姿勢も潔いです。
しかし、このラストの後味の悪さは何なのでしょうか。『操り』という本格用語の意味は十分すぎるほどに分かりましたが、結局、なんだかんだといって一番の被害者は頼子だったのでしょう。こんな両親では仕方ありません。


No.7 4点 破線のマリス
野沢尚
(2005/07/07 22:25登録)
果たしてこれはミステリーなのでしょうか、報道の内幕の情報云々というのが乱歩賞受賞に作用したといわれていますが、自分はそういう部分は興味がありません。
よって自分にとっての本作唯一の読みどころは、主人公が常軌を逸脱していく描写にあります。正直言えばこういった描写が無ければせいぜい1、2点です。
事件をまったく追い掛け無いのだから仕方ありません。
最後に、『一級のフー&ホワイダニット』という謳い文句ですが、どこが? 自分で全部考えろということでしょうか?


No.6 4点 修羅の終わり
貫井徳郎
(2005/07/06 22:16登録)
少し甘めの採点ですね、はっきり言ってしまえばあのトリックは評価できません。
しかし、そこに行くまでの話は、暗くて救いが無いながらも、それなりに面白く読みことができました。特に終盤で久我が藤倉に対しての行動は、多少胸がすく思いですが、そこに行くまでがあれでは・・・
さらにその後にあのラストですから・・・これ以上は何も言いません。


No.5 6点 慟哭
貫井徳郎
(2005/07/06 22:08登録)
世間での評価は高いですが、トリックが分かりやすいと思います。
しかし、トリック以外の部分でも宗教にのめり込む部分や、その後狂気に走る部分など、それなりに楽しめました。トリックがもう少し分かりにくければ高評価できたのですが・・・内訳としてはトリックと小説が半々です。


No.4 9点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2005/07/06 22:00登録)
この作品を読むと『気持ち悪い』という人が多数います。自分も読んでいる途中はそう感じている部分が無くもありませんでしたが、普通の人ならたぶん、何とか行けるでしょう・・・グロさに負けて最後まで読み通せなかった人は損をしています。
どうしても無理、と言う方には無理にお薦めできませんが。
この本はグロ部分が単なる枝葉に過ぎず、ラストの驚愕を描くことこそがメインだからです。自分は叙述物と知って読みましたが、まんまとやられました。終盤で『○○』の死体が発見された時点で頭を抱えてしまい、あのラストです。あのグロもラストを味わうための試練と思えば何ともありません。しかし、あの毒気に若干当てられてしまいましたのでこの点数にさせていただきます。

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