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ミステリの祭典

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TON2さんの登録情報
平均点:5.65点 書評数:330件

プロフィール| 書評

No.70 6点 灰夜 新宿鮫VII
大沢在昌
(2012/11/05 21:40登録)
鹿児島が舞台で、登場人物も鮫島一人。北朝鮮からの麻薬密輸とその見返りとしてのミサイル部品にも使える工業製品の輸出。暴力団がからみ、公安にも追われ、鮫島一人の活躍が始まる。
自分の信念に生きるタフな鮫島が輝いて見えます。


No.69 5点 白く長い廊下
川田弥一郎
(2012/11/05 21:36登録)
医療事故か、巧妙に仕組まれた殺人か?現役の医師が書いたミステリーです。大学病院と地方病院の力の関係がよく分かります。


No.68 4点 最後のディナー
島田荘司
(2012/11/05 21:34登録)
御手洗潔の相棒の石岡と龍臥亭事件で知り合った犬坊里美の2人が狂言回しです。天才、奇人で唐突な御手洗が出てこないことで、物語に味わいが出て面白くなっていると思います。
「大根奇聞」は、少々無理のある話。「最後のディナー」は、落剝した男の最後の生き方を描いて、しみじみとしています。


No.67 7点 奇術探偵 曾我佳城全集
泡坂妻夫
(2012/11/05 21:29登録)
22編からなる短編集です。奇術をキーにして、美貌の天才奇術師曾我佳城がおかしな事件を次々に解決していきます。
この作品を読むと、上手なテーブルマジックや壮大なイリュージョンを見たくなります。
最後は、クイーンの「レーン最後の事件」と似ています。


No.66 7点 涙流れるままに
島田荘司
(2012/11/05 21:23登録)
吉敷シリーズは全く読んでいないで、この本を読みましたが、それでも十分楽しめました。
取り扱っているテーマが、吉敷刑事の元妻加納通子が背負っている業と冤罪という重いもので、なかなか読み進めるのに時間がかかりました。


No.65 8点 絡新婦の理
京極夏彦
(2012/11/05 21:19登録)
なんと文庫本で1389ページのサイコロのような本です。全くつながりのないような数多くの出来事を最後には一つに収斂させてしまう、本当にすごい筆力です。
このシリーズの頂点でしょう。
ただ、女子高生売春というのは、自分的には嫌いなカテゴリーなので、減点1.


No.64 7点 巷説百物語
京極夏彦
(2012/11/05 21:16登録)
怪談・怪異のように見えて、それは計算されつくした小股くぐりの又市たちの仕業。
作者のスーリーテリングのすごさを感じます。


No.63 7点 黒い家
貴志祐介
(2012/11/05 21:14登録)
ホラーというより狂気です。超常現象などなくても、十分に人を怖がらせることができるという作品です。
生保の支社員が主人公なので、生保会社の仕事の仕組みが少し分かりました。
映画では大竹しのぶがおばさん役を怪演。


No.62 6点 氷舞 新宿鮫VI
大沢在昌
(2012/11/05 21:10登録)
公安がらみの事件です。
この作品で、警察の中でも公安というのは極めて特殊なセクションだということを知りました。


No.61 4点 仄暗い水の底から
鈴木光司
(2012/11/05 21:08登録)
東京湾を舞台にした短編集。「浮遊する水」が気色悪かったです。


No.60 10点 鉄鼠の檻
京極夏彦
(2012/11/05 21:06登録)
箱根僧侶連続殺人事件。
禅宗に関するうんちくが満載で、個人的にはシリーズ中最も好きな作品です。
警察官が、山麓の旅館から山上の寺まで、毎日きつい階段を上り下りする繰り返しがたまらなくユーモラスです。


No.59 7点 龍臥亭事件
島田荘司
(2012/11/05 21:03登録)
ノベルスで約1000ページ、大変長い物語ですが、十分満喫しました。御手洗潔はほとんど出てきません。友人の石岡の物語です。本筋とは直接関係のない「津山三十人殺し」の内容が詳しく書かれていることが、自分的には大変面白かったです。
殺人トリックの銃弾の反射は、少々無理があるかな。


No.58 6点 嗤う伊右衛門
京極夏彦
(2012/11/05 20:58登録)
京極版四谷怪談。泉鏡花賞受賞作。
怖ろしさよりも、伊右衛門の無償の愛にせつなさいっぱいです。


No.57 6点 無間人形 新宿鮫IV
大沢在昌
(2012/11/05 20:56登録)
アイスキャンディーと呼ばれる新型覚せい剤をめぐる話で、地方の財閥がからみます。


No.56 6点 毒猿 新宿鮫II
大沢在昌
(2012/11/05 20:55登録)
吉川英治文学新人賞。日本推理作家協会賞受賞作。
台湾から潜入した殺し屋との対決です。


No.55 9点 レディ・ジョーカー
高村薫
(2012/11/05 20:50登録)
レディジョーカーを名乗る組織が、大企業の社長を誘拐し、企業の商品と同和がらみの事件を人質に20億円の要求をつきつけます。犯行グループの、組織に嫌気がさした刑事、孤独な薬屋のじいさん、障害者の子を持つトラック運転手……としがない庶民が、警察。企業、マスコミを翻弄する物語の緻密さが、さすが高村薫です。
「マークスの山」「照柿」の合田雄一郎もちょっぴりですが姿を見せます。
映画では渡哲也が主人公のじいさん役だったけれど、強そうで全然イメージと会わなかったなぁ。


No.54 7点 李歐
高村薫
(2012/11/05 20:44登録)
青春物語だと思います。高村薫の話はインタナショナルで、日本の話ながらまるで国境など無いかのように展開していきます。男が男に惚れると、こういう感情に一生支配されてしまうのでしょうか。緻密で緊張感のある話です。


No.53 6点 炎蛹 新宿鮫V
大沢在昌
(2012/11/05 20:41登録)
外国人の娼婦殺しに端を発して、チャイナマフィとイランマフィアの抗争が始まります。
読んでからもう10年も経過しますが、いまだに架空の稲の害虫「炎蛹=フラメウスブーパ」というのは覚えています。


No.52 3点 密告
真保裕一
(2012/11/05 20:37登録)
警察内部の腐敗を題材としています。ストーリー展開が安易です。ノンキャリアが主人公ですが、この作者の書く人物はいつも内省的だと思います。


No.51 8点 ホワイトアウト
真保裕一
(2012/11/05 20:35登録)
まさに日本版ダイハード。
真冬に裸で冷水に何時間もつかって、生きていられはずがないだろう……などという野暮な疑問は、スピーディーなストーリーの中でかき消されてしまいます。ラストのテロリストの目的、どんでん返しもパンチがきいています。
それにしても、ダムの専門用語は難しかった。

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