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ミステリの祭典

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密告

作家 真保裕一
出版日1998年04月
平均点5.43点
書評数7人

No.7 6点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2022/08/09 16:18登録)
かつて射撃競技のオリンピック候補だった警察官の萱野。彼には、同じく有力候補だった同僚の矢木沢の不祥事をリークした過去があり、しかも矢木沢の妻を結婚前から慕っていて、いまだ結婚したいという願望を捨てきれない。そんな萱野が皮肉なことに、上司の矢木沢と地元業者の癒着をマスコミに密告したという噂を流されて調査を進めていくと、予想外な真相が見えてくる。
一人の男が捜査中に抱く、罪の償いと過去の清算と愛の獲得という願い。組織対人間の暗部に目を据えて、男のはかない夢を情感豊かに謳いあげている。まことに渋い緊密度高い人間ドラマであり、ラストシーンの哀切さは、いつまでも心に残る。

No.6 3点 TON2
(2012/11/05 20:37登録)
警察内部の腐敗を題材としています。ストーリー展開が安易です。ノンキャリアが主人公ですが、この作者の書く人物はいつも内省的だと思います。

No.5 5点 VOLKS
(2007/09/27 10:30登録)
真保作品にしては、主役の魅力がイマイチ。
残念。

No.4 6点 ラッキー
(2004/11/04 15:38登録)
全体的に暗くて重苦しい。主人公は決して応援できるタイプでもなく、他にもこれといった魅力ある登場人物もいない。明るく楽しめるミステリーではない。
ただ、人間が持っている弱さや、理性ではコントロールできない感情といった部分が奇麗事抜きに描かれていることは評価した。たまにはこういうのも読みたくなる。

No.3 5点 由良小三郎
(2002/02/19 19:11登録)
登場人物がみんな暗いんで、お勧めできない。闘う相手も今回はややせこい。天下り先の一つぐらいで、自殺者出してほしくない。

No.2 3点 tetrapot
(2002/01/07 09:39登録)
 前半はいつもの展開でまずまずなんだけど…
 今回はいつもにもまして「ハードボイルド」っぽく後半がごたごたしてうるさい。それからヒロインに全然魅力がない…
 これ以降彼のは読んでいない。奪取みたいのさっさとかいてくれ。

No.1 10点 たうち
(2001/07/18 21:57登録)
 やっぱり真保裕一といえば小役人シリーズでしょう!!
その中でもこの作品が、一番じゃないかな?(だんとつ
ではないけど)。

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