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ミステリの祭典

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仄暗い水の底から

作家 鈴木光司
出版日1996年02月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 ぷちレコード
(2023/01/15 23:01登録)
東京ベイエリアで発生する七つの怪しい出来事を連作風につなぎあわせた短編集。
幸田露伴の名作「幻談」を彷彿させる土左衛門ホラー「夢の島クルーズ」などのオーソドックスな怪談から、洞窟に閉じ込められた男の恐怖と決断、父子の絆を感動的に描いた「海に沈む森」まで、多彩な作品を収める。
水にまつわる生理的恐怖をそそり立てるという点では、巻頭の少女怪談「浮遊する水」が随一だろう。
総体的には完成度は高いが、もう一押しすればもっと凄味のある話になったのに、と感じる作品が散見されるのは残念なところだ。

No.2 4点 TON2
(2012/11/05 21:08登録)
東京湾を舞台にした短編集。「浮遊する水」が気色悪かったです。

No.1 7点 Tetchy
(2008/06/08 19:01登録)
7編の水をテーマにした連作短編ホラー集。神奈川県に住む老婆が孫娘に朝の散歩時に一週間お話をするという構成になっている。

映画化された本書。私は映画を観ていないが、恐らく最初の1編「浮遊する水」のみが映像化されたらしい。
確かにこれはおぞましい。最後に吐き気を伴います。

その他『光射す海』の後日譚である海洋奇談が1編収められており、ちょっと得した気分になる。

どれも標準はクリアしているが、やはりページ数が足りていないと感じるものもあった。
あと『楽園』、『光射す海』で使用した題材の再使用も気になる。
意外と懐小さいなぁと思ってしまった。

初めて読むなら十分楽しめる短編集です。

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