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ミステリの祭典

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蟷螂の斧さんの登録情報
平均点:6.10点 書評数:1701件

プロフィール| 書評

No.81 6点 暗闇坂の人喰いの木
島田荘司
(2011/12/08 16:12登録)
過去の事件と現在の事件の繋がりが徐々に判明し面白く読めた。また、おどろおどろした雰囲気がよく出ていたと思う。メイントリックは残念ながら肩透かしを食らった感じです。「巨人の家」の謎が、御手洗にもその場で解けず、こちらの方が謎としては面白かった。


No.80 7点 ストロベリーナイト
誉田哲也
(2011/12/05 19:01登録)
全体的に陰鬱な雰囲気が流れ、猟奇的な描写も結構あります。ミステリー度はあまりありませんが、事件の背景は印象に残ります。姫川のキャラは、過去に傷を持ちながらという設定なので、それを逆手にとって人物像として爽快な行動力(魅力)を持たせているものと思います。


No.79 6点 ソウルケイジ
誉田哲也
(2011/12/05 19:00登録)
シリーズ2作目、登場人物のキャラが面白い。(以下ネタばれ)DNA鑑定が最先端技術であると思いますが、それを逆手に取っている点が評価できると思います。


No.78 8点 水晶のピラミッド
島田荘司
(2011/12/05 18:48登録)
怪物の登場、古代エジプトの恋物語、タイタニック号の物語、これはいったいどういう話なの?と思いながら読んでいると、中盤からいよいよ本番の事件、そしてインディジョーンズ張りの冒険、ピラミッドの大仕掛けなトリック、レオナの恋等々てんこ盛り。序盤が長いと感じますが、面白かった。序盤が長いのはなぜか等、いろいろな意味で「謎が残る物語」となりそうです。


No.77 8点 時計館の殺人
綾辻行人
(2011/12/02 14:25登録)
評価基準は「衝撃度」「どんでん返し度」に重点をおいているので、「十角館」が10で本作品は8となります。トリックは秀逸と思いますが、実行する犯人(必然的に絞られてしまう)が平凡になってしまっていたので・・・残念。ラストシーンは印象的で映画を見ているように美しい。


No.76 4点 人形館の殺人
綾辻行人
(2011/12/02 14:23登録)
もし、綾辻作品でこれを最初に読んでいたら、後の作品は読まなかったと思います。「オチ」が好みではありません。この手の作品が多いですね。途中までは非常に面白いのですが最後の「オチ」でがっかりするというパターンです。


No.75 7点 迷路館の殺人
綾辻行人
(2011/12/02 14:22登録)
「作中作中作」という面白い構成でした。犯人が判明し、これで終わりと思いきや、また逆転・・・楽しめました。女性の特有さの表現に?でしたが、京極作品「姑獲鳥・・」にも同様なシーンがあったので良しとするしかないのでしょうか。


No.74 7点 水車館の殺人
綾辻行人
(2011/12/02 14:21登録)
古典的なロマンを感じさせる雰囲気の作品で気に入っています。主人の「仮面」自体が怪しいのですが、単純なトリックだけではなく一捻りあったので結構楽しめました。


No.73 7点 ハサミ男
殊能将之
(2011/12/01 09:46登録)
面白かったが、騙され具合はあまりスッキリしたものではなかった。伏線、手掛かりは前半に2,3行の記述あるものの、それ自体忘れてしまうようなものであり、逆にもう少し印象に残っていれば、驚きは倍増したと思う。


No.72 3点 脳男
首藤瓜於
(2011/12/01 09:45登録)
江戸川乱歩賞受賞作とのことであるが、ミステリー度は低かった。心を持たない理由(唯一の謎?)も判明するのだがあまり響いてこなかった。


No.71 9点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2011/11/29 17:52登録)
ミステリーでここまで描く病的なエログロは中々ないのでは?。それでも読後感は、けして悪くない。それは騙され感、どんでん返し度がエログロを超えているからだと思う。


No.70 5点 0の殺人
我孫子武丸
(2011/11/29 17:51登録)
題名のアイデアは面白いと思う。「偶然」は作者の意図(コメディっぽく?)かもしれないが、読者としては?がつきます。


No.69 6点 悪魔に食われろ青尾蠅
ジョン・フランクリン・バーディン
(2011/11/28 17:56登録)
ミステリーというよりサイコ・サスペンス。あまり好みでない分野なので、高評価はつけられませんでした。今ではよく取り上げられる「オチ」の題材ですが、1948年発表とのことで、先駆け的な作品のようです。その意味では評価できるものと思います。
(追加)この書評した当時、ミステリーは謎解きもの(本格)だけと狭義に捉えていました(苦笑)。


No.68 9点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2011/11/28 17:35登録)
松本清張の社会派小説の代表作にあるような「動機」が「生い立ち」にかかわるようであったとすれば、かなり重い小説になってしまったと思います。その点、本作品は違っていたので、トリックに重点を置き読むことができました。といっても背景にあるものには考えさせられてしまいましたが・・・。


No.67 9点 13階段
高野和明
(2011/11/24 11:19登録)
前半はけだるい感じでしたが、後半になると一気にヒートアップします。二つの事件が絡み合い、裏もあり、よく練られた筋書きだと思います。犯人の指紋が検出され、その名前が判明する場面が一番ドキッとしました。(ページをめくるとその名前がある。にくい演出です。)


No.66 5点 99%の誘拐
岡嶋二人
(2011/11/24 11:17登録)
物語の展開や、運搬役に自分を選ぶというアイデアは良いと思った。スキー場での場面は、現実味が感じられず、少し無理があるのではないか?また、登場人物もサラッとした人間ばかりで物足りなさを感じた。


No.65 3点 ダレカガナカニイル・・・
井上夢人
(2011/11/24 11:15登録)
ミステリーのオチが多重人格であったというのは基本的に好みではありません。この作品は裏表紙に”多重人格ミステリー”と謳われており、通常のオチを前面に出してきているので、どんなオチがあるのか期待しましたが、???(SF?ラブストーリー?)だけが残りました。


No.64 5点 クラインの壷
岡嶋二人
(2011/11/22 10:19登録)
ミステリーというよりSFっぽい感じなのでこの評価。「荘子」(紀元前300年頃)の”胡蝶の夢”を思い出す。「荘周は夢の中で胡蝶となった。胡蝶になりきり楽しくひらひらと舞っていた。荘周であることは全く念頭にない。目が覚めると荘周ではないか。荘周である私が夢の中で胡蝶となったのか、実は自分が胡蝶であって、夢を見て荘周となっているのか?いずれが本当かよくわからない。荘周と胡蝶とには形の上では区別があるはずだが、主体としての自分には変わりは無く、これが物の変化というものである。」


No.63 9点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2011/11/21 21:28登録)
トリックが明らかになった瞬間、頭がくらっとした。そんなわけはないはずと、最初のページに戻ってしまった。解説にある通り、秘密にしておきたい一冊との価値は十分あります。古い小説だけに、トリックの価値は高いものと思います。


No.62 5点 夏、19歳の肖像
島田荘司
(2011/11/21 09:24登録)
本帯に青春ミステりーとあるので、ミステリー度は期待しないで読みました。25年前の”純”な青春物ですが、主人公は今では変質者、ストーカー扱いされるのでしょう。清純そうな小池理律子のギャップも、当時は驚きかもしれませんが、今では驚きではない?。時代の変遷を感じた一冊です。

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