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ミステリの祭典

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take5さんの登録情報
平均点:6.61点 書評数:397件

プロフィール| 書評

No.37 7点 見えない悪意
緑川聖司
(2013/10/09 03:30登録)
短編集の「殺人の教室」をの最後を飾る作品です。良作が多いですが、宮部みゆきなどより私は本作品を選びます。1枚の絵日記から謎を解き明かすのですが、謎の裏にある人間的がよく書けていると思います。子供の頃ってそういうところがあるなあって。


No.36 8点 晴れた日は図書館へ行こう
緑川聖司
(2013/10/09 03:16登録)
タイトル間違って登録しました、すみません。晴れた日は図書館へ行こうです。
些細な出来事にこそ真理が隠れていて、そこにやさしい視線が向けられるかどうか、これは児童書ですが、そのくくりにおさまらない良書です。
むしろ大人の書き散らされた作品を読む位なら、優れた児童書の方が血となり肉となるでしょう。
勿論ミステリーです。ちゃんとした。


No.35 10点 罪と罰
フョードル・ドストエフスキー
(2013/09/29 23:34登録)
心理描写がぐいぐい読ませるので、分量やイメージよりとっつき易いはずです。ラストは夢中で読ませる事うけあいます。しかしミステリーと言いきれないので10点にはしないでみました。

加筆修正
ミステリーを意味のある人生の手段として、嗜好する者として、人生に影響大の本作品を、良書をシェアするこの場ではやはり10点満点と思い直しました。


No.34 7点 兄の殺人者
D・M・ディヴァイン
(2013/09/29 22:46登録)
ネタバレです
いかにも英国調な始まりと終わり、主人公の肩入れがミスディレクションを生む構成、クリスティーが絶賛したことが私には犯人理解の足掛かりになりました。しかし、イギリス物は、根っから救いようのない子とその隣で悩む親ってよく出てくる…(偏見!)


No.33 7点 ビッグ・ボウの殺人
イズレイル・ザングウィル
(2013/09/28 18:56登録)
200ページで密室、ミスディレクション、イギリス労働者階級、人生晩年のひあい、自家中毒…が読めれば高評価です。
ウィットが読むスピードに影響して、現代ミステリーの倍は時間がかかりました(´`:)
何故も、ミステリーのトリックも先人の知恵の上に立つ(建つ)ものですから、敬意を表したら後1~2点足してもいいかなあ。


No.32 7点 造花の蜜
連城三紀彦
(2013/09/22 16:07登録)
誘拐物の十指に入ると考えています。
連城作品は戻り川のイメージが強くて
個人的には意外な安堵感?バカミスっていう方までいましたからね。


No.31 5点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2013/09/22 15:49登録)
文庫本でさらっと3時間強で読めました。
横溝作品と重ねる方が多いようですが、私には軽く感じてしまいました。文体(だって最近の作品ですものね)なのか、終章間際はどんでん返しの意志が(作者の?出版社の?)行の端々に溢れていて(但し書きの……からも)、おそれいりました感がちょっと削がれた感じです。
解説でクリスティーと比較されているのですが、私の懐古的狭い了見のせいか、そこまでは…と。


No.30 8点 オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
(2013/08/18 21:37登録)
映像のイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
異国情緒トリックと、やはり女史はすばらしい。


No.29 6点 第三の時効
横山秀夫
(2013/08/18 21:28登録)
短編がこれだけ秀一ならば
時代を経て何かのランキングの一位も
納得です


No.28 5点 白夜行
東野圭吾
(2013/08/18 21:15登録)
娯楽小説と言ったら失礼ですが、
『手紙』などの方が人間を書けていると感じます。
ミステリーにも、自分の血や肉になる(主観として)
物の方が高評価となるのがわがままですみません。


No.27 9点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2013/08/18 21:04登録)
Xの方に書いた通りです。
ミステリーとして外れなし確実です。
マンドリンイコールクイーンとして認識されてしまいます。


No.26 7点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2013/08/18 20:59登録)
両国から城東地域の方、場面の絵が克明に思い浮かぶ事でしょう。
それだけでも7点かなり楽しめたです。
真面目に書くと、東野作品はトリック自体は歴史的な発見ではないですが、生活を、人を書いているのでトリックとあいまって高評価の方が多いと感じます。
評価の視点を定めるのって難しいですね。


No.25 6点 超・殺人事件―推理作家の苦悩
東野圭吾
(2011/11/05 18:41登録)
友達に勧めました。
超面白いよと。
ミステリーとしてではなく、
エンターテイメントとしてですが。


No.24 6点 ジョーカー・ゲーム
柳広司
(2011/11/05 18:28登録)
こもとさんのおっしゃる「作者の頭のよさ」というのが
一番適切な書評だと思います。


No.23 9点 十二人の手紙
井上ひさし
(2011/11/05 18:06登録)
採点するのを忘れていました。
何年も前に読んだのですが、やはり井上ひさしのような技巧に走らない方が技巧を用いると大衆にうったえる文学になるのでしょう。そこらへんのミステリ世界のみに生きる作品よりよっぽど深く人間が描かれていると思いました。


No.22 7点 招かれざる客たちのビュッフェ
クリスチアナ・ブランド
(2011/09/24 12:34登録)
分かりにくい、読みにくいという書評の方がいらっしゃるのに頷けます。まさにフルコース、濃いのです。
私、久しぶりに一気に読めませんでした。(vOv)
構成が複雑なのは翻訳物ではしょうがない時がありますが、
それでも珠玉の作品が2つ3つ見つかったら、
これは読んだ価値がおおいにあったと言い切れるでしょう。
その2つ3つは採点9というように。


No.21 8点 二人の妻をもつ男
パトリック・クェンティン
(2011/09/24 12:25登録)
登場人物の一人一人の個性が強烈ですが、かといってうそ臭くは無い良質な作品だと思います。
真相が明かされる=登場人物の抑圧された心情が発露される時に、こじつけ感がないので納得できるのです。
海外の翻訳物の中では、登場人物があまり多くないというのも読み慣れない方々に対してアドバンテージだと思うので、その点もお奨めです。


No.20 6点 13階段
高野和明
(2011/08/18 18:01登録)
社会的事象についてよく取材をされていると感じます。
それだけ読んでいて引き込まれますし勉強にもなります。
その上で冒険活劇のワクワク感がありますが、
裏を返せばワクワクを生む為なのか強引な感じもややします。
死刑制度の是非については、
思想信条のみならずそれぞれの生活上の経験や立場で違うのでしょうが、私は
哲学者の池田晶子さんが死刑囚と交わした往復書簡をまとめた
『死と生きる』
が大変よいと参考書であると思っています。
しかしこれはミステリではありません。
↑良かったら手に入れてみてください。


No.19 7点 五匹の子豚
アガサ・クリスティー
(2011/08/18 17:52登録)
様々な視点がそれぞれの立場によって示されるのですが、
真相は『藪の中』にはなりません。
クリスティーの作品がなぜ今も多く読まれるかといえば、
そこに書かれる人物の何れかに、
読者自身が投影されるからではないでしょうか。
生活がよく書かれていると思います。


No.18 8点 わらの女
カトリーヌ・アルレー
(2011/08/11 10:18登録)
異国情緒たっぷりで
雰囲気を楽しめる作品です。
冤罪について色々と考えてしまいました。

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