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ミステリの祭典

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harukaさんの登録情報
平均点:6.03点 書評数:243件

プロフィール| 書評

No.143 5点 地獄の道化師
江戸川乱歩
(2013/11/17 16:52登録)
そこそこ意外性のあるどんでん返しが用意されているが、今読むとミエミエだろう。


No.142 7点 祈りの幕が下りる時
東野圭吾
(2013/11/16 23:55登録)
加賀シリーズの集大成と言ってよい作品。これまで語られなかった加賀刑事の母親のエピソードを交えながら、事件の真相が明らかになっていく過程は読みごたえあり。


No.141 5点 雀蜂
貴志祐介
(2013/11/09 13:23登録)
雀蜂との戦闘シーンは、作者お得意のゲーム感覚を味わえる作風で楽しめる。ただ「ダークゾーン」もそうだが、オチの処理が雑すぎて、最後にがっかりしてしまう。


No.140 5点 星降り山荘の殺人
倉知淳
(2013/09/06 19:51登録)
トリックはフェアだと思う。フェアなだけに序盤で犯人が分かってしまった。


No.139 6点 チェーン・ポイズン
本多孝好
(2013/08/31 16:25登録)
1年後に自殺するために生きる女性と、連続自殺事件を追う週刊誌記者。果たして1年後の女性が下した選択は・・・という話。死を決意した人間の1年間を丁寧に描くことで、生きることの意味を考えさせられる。トリックに目新しさはないけれど、読後感は◎。


No.138 7点 死神の浮力
伊坂幸太郎
(2013/08/31 16:02登録)
「死神の精度」の続編だが、こちらは長編。ストーリー展開としては「オーデュボンの祈り」に似た勧善懲悪もの。愛娘を殺された作家の復讐劇を中心に、死神・千葉の仕事ぶりが楽しめる。親子の絆に関わるエピソードが多く、こちらは「重力ピエロ」っぽい。初期の伊坂ファンにはおすすめかも。


No.137 5点 東京島
桐野夏生
(2013/08/07 16:12登録)
極限状態のなかで、主人公の清子が女であることを武器に生き残っていく物語。って、これ実際にあった事件なんですね。


No.136 5点 教場
長岡弘樹
(2013/08/06 14:32登録)
警察学校で起きる様々な事件を教官の風間が解決していく連作短編。「傍聞き」同様、小説としての完成度は高いと思うのだが、面白いかというと微妙。教官の風間は完璧すぎるし、いくら警察学校という特殊な世界とはいえ、生徒たちが屈折しすぎていて、感情移入しづらい。


No.135 6点 天啓の殺意
中町信
(2013/07/05 00:56登録)
「模倣の殺意」と同様、フェアにかつ大胆に伏線を張っているが、だまされました。ただ「模倣の殺意」と同様、ご都合主義は否めない。


No.134 5点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2013/06/17 23:09登録)
太陽系の成り立ち、人類の起源を壮大なスケールと緻密なプロットで描いた大傑作。だと思うが、読んでいて非常に疲れた。私的には楽しめるか楽しめないかギリギリのライン。


No.133 7点 追悼者
折原一
(2013/05/26 20:44登録)
東電OL事件をモチーフにしていること自体がミスリードの伏線になっている。意外な犯人という点で、かなりの大技がさく裂しているが、終盤、もう少し丁寧に伏線が回収できないものだろうか。トリックが高評価なだけに残念。


No.132 6点 真夏の方程式
東野圭吾
(2013/05/26 20:35登録)
教育者としての湯川の一面が垣間見える作品。ミステリーとしては平凡。


No.131 7点 柳生忍法帖(上・下)
山田風太郎
(2013/05/17 00:53登録)
「先の読めない展開」という点で甲賀忍法帖の方が面白かったが、勧善懲悪の分かりやすいストーリーと十兵衛のキャラが立っていて、長さを感じることなく最後まで楽しめた。


No.130 5点 慟哭
貫井徳郎
(2013/04/30 02:13登録)
小説として良くまとまっていると思うが、衝撃のラストではない。むしろこの構成でこの展開だとあのラストしかないわけで、それでも最後まで読ませる筆力は素晴らしいと思う。プロットとしては、どんでん返しを狙ったというより、主人公の「慟哭」をより効果的に表現するものと理解した。


No.129 9点 甲賀忍法帖
山田風太郎
(2013/04/15 22:59登録)
これだけ荒唐無稽なストーリーなのに、馬鹿馬鹿しさを感じさせず作品世界に惹き込む筆力がすごい。結末も納得感あり。


No.128 6点 模倣の殺意
中町信
(2013/04/12 23:17登録)
トリックは現在となっては目新しいものではないが、発表された時代を考えると称賛に値すると思う。途中でアリバイ崩し等の小ネタも挟みつつ、すべての謎を明らかにしてゆくプロットが見事。


No.127 4点 隻眼の少女
麻耶雄嵩
(2013/04/08 01:07登録)
リアリティのない舞台設定、説得力のない人物造形に、緊迫感のないストーリーテリング。どんでん返しも伏線が弱く、やられた感なし。


No.126 6点 シャイロックの子供たち
池井戸潤
(2013/03/22 02:02登録)
文庫本解説の通り、東京第一銀行長原支店という小宇宙のなかで繰り広げられる大小さまざまな事件。連作短編という形式で、最後に全体像が明らかになるが、意外性はなく、爽快感もない。銀行員の群像劇としてはさすがの安定感だが、最終話でもうひと捻りほしかった。


No.125 7点 沈黙の教室
折原一
(2013/03/13 21:17登録)
序盤から物語に惹き込まれ、頁数のわりに一気に読めるのだが、相変わらずラストの詰めが甘い気がする。


No.124 6点 銀行総務特命
池井戸潤
(2013/03/13 20:59登録)
不祥事というフィルターを通して”銀行”という組織の実態を生々しく描いた短編集。どんでん返しとまではいかないが、各話とも皮肉なオチがついていて楽しめる。

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