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ミステリの祭典

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銀行総務特命

作家 池井戸潤
出版日2002年08月
平均点7.33点
書評数3人

No.3 6点 haruka
(2013/03/13 20:59登録)
不祥事というフィルターを通して”銀行”という組織の実態を生々しく描いた短編集。どんでん返しとまではいかないが、各話とも皮肉なオチがついていて楽しめる。

No.2 9点 akkta2007
(2012/02/29 15:22登録)
銀行内での不祥事担当の特命を受けている指宿修平。
彼がこの物語りの主人公である。
「漏洩 」から始まり「ペイオフの罠」にいたるまでの8編において、それぞれの不祥事を見事なまでに解決へと導く・・・・
また、短編集でありながら、全体でのストーリーも考えさせられるような流れになっており、社会における銀行の存在をはっきと考えさせられた気分である。
非常に面白い作品であった。

No.1 7点 E-BANKER
(2009/11/07 22:12登録)
都市銀行総務部、指宿課長を主人公とする連作短編集。
作者お得意のスタイルです。
指宿が上司の特命を受け、銀行内部の不正や犯罪の調査を秘密裏に行っていく・・・というのが基本展開ですが、企業というか銀行のドロドロした内部や、サラリーマンというか銀行員の悲しき習性といったものが身につまされます。
短編のため、どの一作も無駄のない筆致と余韻を残したラストが印象に残る良作でしょう。

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