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ミステリの祭典

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雀蜂

作家 貴志祐介
出版日2013年10月
平均点4.33点
書評数6人

No.6 2点 ひとこと
(2023/06/02 21:29登録)
これはちょっと頂けないオチかな

No.5 3点 いいちこ
(2017/04/10 19:21登録)
著者の本領は、作品世界の構築力と、それに読者を引き込んでいくストーリーテリングにあると考えるところ、本作では残念ながらそのいずれも発揮されていない。
まず前者だが、本作の最大の謎である「なぜ雪山の山荘で殺人を犯すのに、大量のスズメバチを使うのか」さえ説明していない。
次に後者だが、スズメバチの怖さが十分に表現できていないうえ、ストーリーテリングにコメディ色が強すぎ、サスペンスを演出できていない。
ミステリとしての趣向も、あまりにも安易であり、サスペンスとしてストレートに完結させた方がよかったことは明らか。
私が読んだ著者の作品として、初めて、かつ大きく期待を裏切られた作品

No.4 6点 パンやん
(2016/04/17 10:37登録)
ホラーというよりパニック・サスペンスで、山岳グッズに疎い小生でも読める、可もなく不可もない中編といったところ。が、蜂の描写はさすがにうまく、妻の絵本の件も楽しい。で、問題のラストは、こ、これは折原一かっ!?(と、文庫本にツッコミ)(笑)

No.3 5点 白い風
(2014/05/20 11:24登録)
貴志さんらしいホラー(スリラー)系作品でしたね。
主人公が雀蜂と襲われる(戦う)シーンはヒッチコックを彷彿しましたね。
映画「鳥」と「サイコ」をミックスした感じだったな。
最後のどんでん返しは個人的にはビミョウだったけどね(爆)

No.2 5点 kanamori
(2013/12/09 20:20登録)
八ヶ岳の雪の山荘で目覚めたミステリ作家の”俺”が見たものは、次から次へと襲ってくるスズメバチの大群だった。一緒にいたはずの妻の姿は消えており、蜂毒アレルギー体質の”俺”は一人で蜂と死闘を繰り広げることに------。

角川ホラー文庫の200ページ余りの書下ろし長編。
雪の山荘を舞台に、そこで手に入る小道具を巧みに利用しながら、蜂の襲撃に対抗するアイデアが多彩で面白く、途中まではサバイバルもののサスペンスとしては上出来の部類です。
しかし残念ながら、ホラーとミステリを強引に融合させようとしたため、ラストの処理でぶち壊しにになっているように思います。そのままストレートにサスペンス小説として終わらせたほうがまだよかった。

No.1 5点 haruka
(2013/11/09 13:23登録)
雀蜂との戦闘シーンは、作者お得意のゲーム感覚を味わえる作風で楽しめる。ただ「ダークゾーン」もそうだが、オチの処理が雑すぎて、最後にがっかりしてしまう。

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