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ミステリの祭典

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ムラさんの登録情報
平均点:4.28点 書評数:296件

プロフィール| 書評

No.216 3点 イナイ×イナイ
森博嗣
(2011/11/19 05:33登録)
ラスト数ページのほうが本編よりも重要という今作品。
事件の内容はあまり面白いと呼べるものではなかった。
Gシリーズと繋がる話として期待したいところ。


No.215 3点 密室殺人ゲーム・マニアックス
歌野晶午
(2011/11/14 21:16登録)
繋ぎの息抜きには悪くない作品。


No.214 4点 亜愛一郎の狼狽
泡坂妻夫
(2011/11/07 21:17登録)
どれもスムーズに進んで面白かった。
亜の少し抜けてる性格も読みやすくていい。
ちょっと飛躍しすぎな所もあるかなと思ったが。
しかしこの人はおばさんと子供に何か恨みでもあるのかと言いたくなるくらい性格が悪いな。


No.213 4点 11枚のとらんぷ
泡坂妻夫
(2011/11/03 15:31登録)
構成も面白くて、マジックショーも楽しめたのだが、肝心の殺人のほうがオマケになってしまって楽しめなかったのが残念。


No.212 6点 レタス・フライ
森博嗣
(2011/10/29 16:36登録)
刀之津診療所の怪だけのためにある短編集。
これまでもシリーズ(あと短編)全部読んだからこそのサンプライズがあった。
他の短編は正直な話よくわからなかった。


No.211 3点 サクリファイス
近藤史恵
(2011/10/27 23:02登録)
面白かったけど、ミステリとしてよりもスポーツとして見たかったと思ったのでこの点数で。
ちょっと彼女が不快な存在すぎたのがあれかも。


No.210 5点 そして二人だけになった
森博嗣
(2011/10/26 19:13登録)
トリックはこの作者にしてはまともな感じで悪くなかった。
最後のふわふわした着地点もやはりこの人らしいっちゃこの人らしい。
残念なのはわかりやすいのでだまされた感がないこと。
それと、キャラ小説(いい意味で)なこの人の登場人物にあまり魅力を感じなかったこと。
でも作中の雰囲気や言い回しは好き。


No.209 3点 死神の精度
伊坂幸太郎
(2011/10/22 16:08登録)
全体的にレベルの高い短編集
死神の冷静なキャラもいいが、個々の人物の物語も同様によかった。
きちんと落ちているのもいい。

(ここからネタバレ)
個人的には全部が繋がってたらさらにうれしかった。


No.208 6点 邪魅の雫
京極夏彦
(2011/10/21 02:45登録)
絡新婦の劣化と言ってはそれまでだが、それでも今回の作品は楽しめた。
久しぶりに関口さんを見れたのもあれだが、複雑な人物関係が最後の京極の話ですっきりするのがいい。真相はなんとなくわかったが、最後まで見れた。
個人的には山下さんが随分親しみやすいキャラに変わってたのが驚き。
そしてなにより最後の榎さんがかっこいい。
ただ妖怪話が無かったのは、今回はミステリに重点をおきたかったのだろうか。


No.207 4点 今夜はパラシュート博物館へ
森博嗣
(2011/10/13 02:41登録)
(ネタバレあり)

全体的に既存キャラの+αの物語を書いた作品。
主に結婚勢が多い。
ぶるぶる人形のセリフは完全に読者を騙すだけのものなので、それ以上の意味がないのが残念。Vシリーズおよび四季読んだ後じゃなかったら自分も騙されたと思うけど。
シリーズ外で好きなのは卒業文集と素敵な模型屋さん
卒業文集はオチのつけ方がよかった。素敵な模型屋さんは単に話として好き。


No.206 7点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2011/10/11 19:04登録)
消費税なんてつまらない動機でなぜ殺人をと思わせる入りがよくてどんどん飲み込まれていった。
社会派としても引き込まれたし、トリックの持って行き方も上手かった。
吉敷の熱さも嫌味がなくていい。
最後に気になったのは、老人がなぜそこまでしてこの犯罪を考えたってところだったが、「奇術が好きだった」の一言でなぜか納得してしまった。
そして相変わらずの金田一コメントで笑ってしまった。(ただこっちは事前に許可は貰ってるそうですね。)


No.205 5点 今昔続百鬼 雲
京極夏彦
(2011/10/08 11:01登録)
多々良センセイは榎さんをさらに人間的に歪ませた上に屑を付属させたような感じの人だけど妖怪馬鹿ってところは顕著に出ていた。好きか嫌いかで言えば、一度殴ってやりたいキャラであるが、里村先生との絡みは変人同士で面白い。
作品全体としては全体的に博学が見れて面白かった。謎に対するオチが適当な気もしたが、最後のミイラの話は面白かった。京極のブレなさも見れたのもよかった。
しかし、多々良先生は本編のときはここまで変人じゃなかった気が。


No.204 3点 毒笑小説
東野圭吾
(2011/10/03 19:28登録)
前作よりも笑える内容が多かった。
とくに最初の誘拐の話は特に面白い。天下一の事件が実は間違っていたというのも笑いどころ。
ただ、掟や超推理作家に比べてまだ毒が足りない。捻りも足りない。オチが焼き増しで予想が出来てしまう。
最初の誘拐の話を長編にしたいと言ってたけど、あれの長編ならもっと楽しめたと思う。
最後の京極との対談はどちらも好きな自分にとっては楽しめる内容だった。個人的には笑いを中心の作品は、面白ければ好評かで迎えたい。


No.203 4点 13階段
高野和明
(2011/10/03 19:25登録)
日本における死刑制度の感じが伝わってきて面白かった。
二転三転する話も最後までひきつけられてとてもいい。
ただ、話の内容からすると、作中に出てくる死刑囚はやはり死刑にされても仕方が無い人物ばかりだったように思える。
ただ、最後の手紙にあるように、全員が平等に裁けていないというのはやはり問題があるということがわかる。


No.202 7点 迷宮百年の睡魔
森博嗣
(2011/10/02 23:48登録)
もはや完全にSFとなったこの作品。
四季のSFだったけどこの作品の殺人のトリックはちょっと思いつかなかった。
民がウォーカロンまでは読めたんだが、まさかそれとは別のパターンは予想外。
ミステリではないが、S&Mから続く世界観の到達点としては面白い作品だと思う。
ところでメグツシュカ=真賀田博士なのだろうか。


No.201 3点 虚空の逆マトリクス
森博嗣
(2011/09/29 21:33登録)
オチが弱い、いつもの森という感じ。
萌絵と犀川がいい雰囲気になっていたのと、回文がやたらろすごかったのが見所。


No.200 7点 百器徒然袋 風
京極夏彦
(2011/09/28 21:30登録)
相変わらずの榎さんの破壊神っぷりが面白い。
特に雲外鏡は笑いをこらえるのが大変だった。
最後もきっちりと閉めてあり榎さんのちょっといい所が見れる。
しかし木場の旦那は貫禄があるなぁ、ちょっとしか出て無いのに妙に印象深い。
本島が語り部をすると、確かに関口が普通ではない分類の人物だということもわかる。


No.199 6点 赤緑黒白
森博嗣
(2011/09/26 04:16登録)
この作品単体についてはシリーズの〆と言った感じで楽しめた。
練無もいいキャラなんだが、最終的に紫子さんが一番普通を担当しているキャラで一番好きになれた。
しかしどちらかというとこの作品、この作品じゃない伏線が多いね。
林のフルネームとか、基志雄とか『四季』を見ないとわからない伏線などが包まれてる。
Vシリーズもこれで終わりだが、練無と紫子さんのペアはまた別で見たい。というか結婚すればいいのに、紅子とか保呂草は別のシリーズでも見れるしね。


No.198 6点 朽ちる散る落ちる
森博嗣
(2011/09/23 18:34登録)
短編集で出てきた設定をここまで色濃く使うとは思わなかった。
シリーズの中ではテンポも良くキャラも段々強く染まってきているので楽しめた。
トリックとしては、封印再度以来の専門臭が強い作品だろうか。
ただ、宇宙飛行士の密室殺人についてはガッカリされても仕方ないね。事実がっかり。これ密室って煽り文句つけちゃダメだと思う。初めのインパクトは強いが、拍子抜けするだけ。
ただ、最後の入れ替わりだけは騙された。泣きマネ美味いね紅子さん


No.197 4点 捩れ屋敷の利鈍
森博嗣
(2011/09/21 17:02登録)
面白い建物を舞台にしたと思うけど、いまいちトリックで使いこなせていなかった気がする。
特にエンジェルが取り外された理由も結局それなのという感想。
しかしS&Mから見た者としては楽しめた。紫子さんや小鳥遊さんが出なかったのが残念だが。
ちなみにこの話、後の『四季 秋』につながるストーリーでもある。あっちを先に見てしまった所為で紅子の言う秘密のネタバレを先に見てしまったのがお得感でもあり残念でもある。
森博嗣の作品によくある事だが、単品では楽しめない小説のひとつ。

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