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ミステリの祭典

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毒笑小説

作家 東野圭吾
出版日1996年07月
平均点6.12点
書評数8人

No.8 5点 まさむね
(2012/07/03 22:44登録)
 相当にバカバカしいお話が揃っています。でも,バカバカしいものほど,個人的には楽しめたりしちゃうのですなぁ。「誘拐天国」「ホームアローンじいさん」「本格推理関連グッズ鑑定ショー」あたりが好み。
 ちなみに,バカバカしさの超絶度合いで前作(怪笑小説)収録の「超たぬき理論」に匹敵する作品がなかったのがちょっと残念。否,それだけ「超たぬき理論」が卓越(?)しているってことかな?

No.7 7点 Tetchy
(2012/02/23 23:35登録)
東野氏の裏ライフワークと呼ばれている(?)ブラックユーモア短編集『~笑小説』シリーズの第2弾。
発表されたのは1996年。その頃の世相を反映していることもあってかネタ的には古さを感じる物もあった。
子供の「お受験」対策の過熱化する多くの習い事や社宅族にある上司の奥さんとの付き合いやマニュアル社会や母親の過保護のせいでロボット化するマザコン息子など。テーマとなった社会現象や当時のドラマが目に浮かぶようだ。女流作家が題材となった作品は宮部みゆき氏や髙村薫氏ら女性作家の台頭や海外の女性ミステリ作家、いわゆる4Fブームが反映されているのだろうか。

なんだか子供じみたネタまで躊躇せずに開陳するところがすごい。日常でありそうな事象を実に皮肉に、時に淡々と語る筆致はB級ギャグの応酬ともいえる。特にAVを観るために留守番を買って出るおじいさんなどは話としては脚色されているが、実際こんなジイサンいそうだな。かように慎ましく生きている庶民に訪れたある変化を面白おかしく綴っている。

決して名作とか傑作とか評されることのない短編集だが、こういうのがあってもいいではないか。これもやはり東野圭吾なのだから。

No.6 3点 ムラ
(2011/10/03 19:28登録)
前作よりも笑える内容が多かった。
とくに最初の誘拐の話は特に面白い。天下一の事件が実は間違っていたというのも笑いどころ。
ただ、掟や超推理作家に比べてまだ毒が足りない。捻りも足りない。オチが焼き増しで予想が出来てしまう。
最初の誘拐の話を長編にしたいと言ってたけど、あれの長編ならもっと楽しめたと思う。
最後の京極との対談はどちらも好きな自分にとっては楽しめる内容だった。個人的には笑いを中心の作品は、面白ければ好評かで迎えたい。

No.5 7点 VOLKS
(2008/10/28 23:40登録)
前作、怪笑小説よりも素直に笑える作品が多く更に楽しめた。

No.4 6点 COBRA
(2008/06/13 14:20登録)
笑える短編集。
言うても、そんなに笑える事もないけど、楽しく読める。

No.3 6点 sophia
(2004/04/03 10:10登録)
「手作りマダム」「ホームアローンじいさん」「花婿人形」はひねりが足りずガッカリ。
「つぐない」も「変身」の焼き直しのような話。
面白かったのは「エンジェル」「女流作家」ぐらいか。
期待してただけに残念。

No.2 7点 ドクター7
(2002/09/19 21:26登録)
前作ほどインパクトはありませんでしたが、あいかわらず笑えます。個人的には『マニュアル警察』と『殺意取扱説明書』が気に入りました。巻末の京極夏彦氏との対談も面白くて、『秘密』の秘密は納得でした。

No.1 8点 はこ
(2001/04/12 21:32登録)
変に可笑しい短編集。
けっこうキッツイ話が多いです〜。

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