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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.89点 書評数:2432件

プロフィール| 書評

No.592 4点 田舎の刑事の闘病記
滝田務雄
(2010/07/01 18:24登録)
脱力系の本格ミステリ連作短編集の第2弾。
伏線の張り具合と真相に至るロジックは前作よりまともですが、わざとらしいドタバタと文章力に萎えてしまいました。


No.591 3点 田舎の刑事の趣味とお仕事
滝田務雄
(2010/07/01 18:19登録)
脱力系の本格ミステリ連作短編集。
田舎の警察が扱う事件ということで、役場の苦情係が担当するような事件まで乗り出します。
主人公の黒木と部下の白石のドタバタ騒動の中に伏線をまぶして、気付きとロジックで読ませるタイプのミステリですが、文章が絶望的に拙く、残念ながらついていけなかった。


No.590 7点 沙蘭の迷路
ロバート・ファン・ヒューリック
(2010/07/01 18:01登録)
中国唐代を時代背景にした歴史ミステリ、ディー判事シリーズの第1作。ちくま文庫版「中国迷路殺人事件」で読みました。
このシリーズは色々な面で非常にユニーク。
一つはオランダ人作家が書いた中国歴史もののミステリという点で、しかも挿絵を作家自身が書いている。
二つ目は、ほとんどの作品で3つの事件が並行して進行する点で、モジュラー型の本格ミステリになっている。
本書は、中でも秀逸な迷路の秘密などミステリ趣向が好みに合い、シリーズの代表作といえる作品だと思います。


No.589 6点 維納の森殺人事件
高柳芳夫
(2010/06/30 20:34登録)
日本大使館書記官・草葉宗平を探偵役に据えた本格ミステリ。
連作短編集「ベルリンの柩」ではボン駐在の設定でしたが、今作はウイーン駐在で、物語の進展に伴いパリ、ジュネーブなど近隣諸国を飛びまわっています。
ミステリの趣向として、密室状況のホテルの一室からの人間消失、顔のない死体、幻の女など詰め込み過ぎの感がありますが、終盤になって真相が二転三転する様などなかなか骨太の本格編になっています。


No.588 6点 シルバー村の恋
青井夏海
(2010/06/30 20:22登録)
東京近郊に住むある一家のメンバーを各話の主人公にした連作ミステリ。
初期の日常の謎系のテイストを踏まえた家族小説風のミステリですが、それぞれの作品で探偵役が変遷していく点などちょっと凝った構成が面白い。


No.587 5点 せせらぎの迷宮
青井夏海
(2010/06/30 18:55登録)
「陽だまりの迷宮」の大村生夫が登場する「回想の日常の謎」シリーズ第2弾。
20年前の小学生時代に創った文集が同窓生たちの記憶からきえていたという謎を描いていますが、ファンタジーに近いミステリ度が薄めの作品でした。


No.586 5点 雲の上の青い空
青井夏海
(2010/06/30 18:45登録)
宅配便の運転手を探偵役に据えた連作ミステリ。
5編の日常の謎を描いていますが、物語設定のユニークさやキャラクターの魅力が、初期の連作ものと比べると劣るように思いました。


No.585 5点 星降る楽園でおやすみ
青井夏海
(2010/06/30 18:39登録)
マンション内の私設託児所を舞台に二人組の立て篭もり事件を描いたサスペンス。
作者が書くと緊迫した物語がなぜか盛り上がりに欠けてしまっています。サスペンス小説であっても、やはり日常にこだわっているという感じです。


No.584 5点 そして今はだれも
青井夏海
(2010/06/30 18:30登録)
従来のほのぼのミステリ路線から、シリアスな学園ものミステリに作風が変わった長編ミステリ。
悪意が隠し味なところは、加納朋子風から若竹七海風への転換といったところ。結末の落とし所も従来の作風ではちょっと予想できないですね。


No.583 5点 陽だまりの迷宮
青井夏海
(2010/06/30 18:17登録)
日常の謎系の連作ミステリ。
11人兄弟の家庭に生まれた主人公の青年による「回想の殺人」ならぬ「回想の日常の謎」テーマになっていますが、ミステリよりも家族の絆を謳ったほのぼのとした物語でした。


No.582 5点 赤ちゃんがいっぱい
青井夏海
(2010/06/30 18:06登録)
助産婦探偵シリーズの長編ミステリ。
ミステリ部分が弱いですが、前作を読んでいれば、それぞれの助産婦たちのキャラで楽しめます。
しかし、このタイプと同様のほのぼのとした軽ミステリを書く女性ミステリ作家が多数いる中、著者の独自性が見当たらない。


No.581 6点 赤ちゃんをさがせ
青井夏海
(2010/06/30 17:56登録)
駆け出し助産婦・亀山陽奈の視点でカリスマお婆さん助産婦を探偵役に据えた軽ミステリ、連作短編集。
助産婦3人のキャラやシチュエーションの面白さが魅力で、日常の謎系のミステリとしてもまずまず。
処女作から7年、文章が格段に巧くなっているように思います。


No.580 6点 スタジアム 虹の事件簿
青井夏海
(2010/06/30 17:45登録)
弱小プロ野球球団のオーナーで野球オンチの多佳子夫人を探偵役に据えた軽ミステリ連作短編集。
感心するようなトリックやロジックのキレはありませんが、キャラクターとシチュエーションの魅力で楽しめました。


No.579 6点 うまや怪談
愛川晶
(2010/06/29 20:47登録)
落語界を舞台にした連作ミステリ、シリーズ第3弾。
前2作を読んでいれば、主要キャラクターの言動や落語のウンチクに心地よく浸れると思いますが、今作はミステリ趣向より落語そのものに重点が置かれているように感じました。


No.578 6点 芝浜謎噺
愛川晶
(2010/06/29 20:39登録)
落語界ミステリの連作短編集。
シリーズ第2弾も、落語ネタと事件が綺麗にリンクして良質の短編集になっています。
落語の新解釈などもあって、作者がこのシリーズに力を入れていることがよく分かる。


No.577 7点 道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳
愛川晶
(2010/06/29 20:32登録)
落語界を舞台にした連作ミステリ、シリーズ第1弾。
同類の落語ミステリで比較すれば、田中啓文よりミステリ度が高く、大倉嵩裕と比べてより落語界の内情に踏み込んだミステリという感じか。
落語のネタに詳しければ、より伏線の妙を楽しめたのではと思います。


No.576 4点 ダイニング・メッセージ
愛川晶
(2010/06/29 20:16登録)
美少女代理探偵・根津愛シリーズの連作短編集。
残念ながら本格度は低く、キャラクター小説に近い内容。
まあ、この主人公に感情移入するというのは無理だと思います。


No.575 5点 巫女の館の密室
愛川晶
(2010/06/29 20:09登録)
美少女代理探偵・根津愛シリーズの長編ミステリ。
結構な分量の大作ですが、そのわりに密室トリックがちゃちでした。
古代文明など色々な情報を詰め込み過ぎな感じで、全体的にまとまりがない印象です。


No.574 6点 化身
愛川晶
(2010/06/29 20:03登録)
天涯孤独の身の女子大生の自分探しを描く鮎川哲也賞作品。
密室状況からの園児誘拐とか、叙述による誤誘導など本格趣向があふれた良作で、特に戸籍制度の盲点はちょっと感心。
しかし、インド知識に関するウンチクはあまり物語に溶け込んでいないように思います。


No.573 6点 人喰い
笹沢左保
(2010/06/29 18:20登録)
初期の本格ミステリで協会賞受賞作ですが、同時期の作品と比べても飛びぬけて出来がいいとは言えないと思います。
社会派+恋愛ロマン+本格トリックを組み込んだいつもの笹沢節の作品です。
社会派=労働組合というのはまたかと思わせますし、密室トリックもクレイトン・ロースンなどの前例があるので、あまり読後の印象はよろしくなかったです。

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