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ミステリの祭典

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うまや怪談
神田紅梅亭寄席物帳シリーズ

作家 愛川晶
出版日2009年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 kanamori
(2010/06/29 20:47登録)
落語界を舞台にした連作ミステリ、シリーズ第3弾。
前2作を読んでいれば、主要キャラクターの言動や落語のウンチクに心地よく浸れると思いますが、今作はミステリ趣向より落語そのものに重点が置かれているように感じました。

No.1 7点 江守森江
(2009/12/28 06:01登録)
新解釈落語ミステリの第3弾で連作3編を収録。
落語のサゲとミステリのオチは似ているだけでなく相性も良い。
しかも、マジックと違い最後にネタバラシで終わるのでスッキリした読書が楽しめる。
さて本作だが、3編共に事件らしい事件は無く、主人公周辺での「騒動の真相」を落語の新解釈と合わせて解き明かす気付きの本格ミステリ。
シリーズとして話が進展かつ安定し、事件が起こる前に対応したり、探偵役の輪廻などミステリとして工夫されている。
その反面、落語の新解釈に力を注ぎ過ぎな感も否めず、作品で扱う落語の元ネタ程度は観るなり聴くなりしていないと楽しさが半減する弊害が生じた。
※本シリーズをより楽しむ為に!
図書館の落語ビデオやTBS「落語研究会」NHK「日本の話芸」なんかで古典落語に馴染んでは如何だろう。

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