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ミステリの祭典

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そして今はだれも

作家 青井夏海
出版日2005年09月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 6点 パンやん
(2016/04/04 17:44登録)
いわゆるフーダニットものであるが、どんでん返しとか、Xは誰かとか、そういう所に主旨の無いかのような青春ミステリー。っていうか、犯人さがしよりも登場する人々の心象風景を、こちらがどう感じとれるかを試されているかのような描き方が面白い。

No.3 4点 蟷螂の斧
(2012/09/22 21:05登録)
名門学園で相次いで退学者が出る。その退学に関し、謎の教師Xが関係しているらしい。ミステリーとしては、そのXを探すのですが、割合簡単に判明しちょっと拍子抜けがします。作者としては、青春物としてのラストに一工夫したと思うのですが、それもあまり響いてきませんでした。読者には、あることを期待させるのですが、当事者にとっては当たり前のことであるので、読者にとっては期待を裏切られたことにはならないのです。

No.2 5点 kanamori
(2010/06/30 18:30登録)
従来のほのぼのミステリ路線から、シリアスな学園ものミステリに作風が変わった長編ミステリ。
悪意が隠し味なところは、加納朋子風から若竹七海風への転換といったところ。結末の落とし所も従来の作風ではちょっと予想できないですね。

No.1 5点 江守森江
(2009/05/23 18:20登録)
作者が初めて本格ミステリ路線を書こうとした作品。
ほのぼの日常の謎が作者の持ち味だと思うが、ダークな心理描写も巧い。

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