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ミステリの祭典

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nukkamさんの登録情報
平均点:5.44点 書評数:2865件

プロフィール| 書評

No.1005 4点 本の町の殺人
ローナ・バレット
(2016/01/23 10:02登録)
(ネタバレなしです) ローナ・バレットはL・L・バートレットやロレイン・バートレット名義でも作品を発表している女性作家です。2008年発表の本書は本の町ストーナムのミステリ専門店店主のトリシア・マイルズを主人公にしたシリーズ第1作です。主人公の設定がキャロリン・G・ハートのデス・オン・デマンドシリーズを連想させますが、残念ながらハートの作品ほど謎解き伏線が用意されているわけではなく読者が推理に参加できる余地がほとんどありません。トリシアがコンビを組むことになる人物との人間関係の紆余曲折が数少ない読みどころです。


No.1004 5点 消える「水晶特急」
島田荘司
(2016/01/23 09:50登録)
(ネタバレなしです) 1985年発表の吉敷竹史シリーズ第4作でそれまでのシリーズ作品とはかなり異なる印象の作品です。前半は何とトレインジャックを描いたスリラー小説風で、サスペンスは豊かですが謎らしい謎がありません。後半になるとタイトル通り列車と乗客が「消える」事件が起きるのですが、吉敷の描写が少ないだけでなく彼の行動自体が謎を多く含んでいて、主人公の女性記者と一緒に読者も何がどうなっているのかわからなくてやきもきさせられます。最後は様々な伏線を見事に回収して真相が明らかになるのですが読者にあらかじめ知らされていない要素も多く(プロットの性格上これはやむを得ないのですが)、読者が謎解きに参加するのは難しいと思います。個人的には本書はサスペンス小説への分類に一票投じます。


No.1003 4点 フィリップ・マーロウよりも孤独
平石貴樹
(2016/01/23 09:27登録)
(ネタバレなしです) 1986年発表の長編ミステリー第3作です。レイモンド・チャンドラーの私立探偵フィリップ・マーロウ(読んだことありませんが私でも名前は知っています)をタイトルに使っていますが、ハードボイルドどころかミステリーでさえあるかさえ個人的には微妙な作品でした(強いて言えば本格派でしょうか)。大学の工事現場から10年以上前に殺されて埋められたらしい白骨死体が発見され、主人公はかつてオニイと呼んでいた人物が犯人ではないかと疑います。そこから主人公の回想を通しての謎解きが(本格派風に)始まるのですが、この回想が主人公とオニイとママの奇妙な三角関係描写中心でしかも筋道無視の妄想気味、ミステリーである以前に小説として読みにくいです。終盤に主人公が「謎は解決されるのでなく、かたちを得てはっきり残ったのだ。あたしに」と謎めいた述懐しているように、すっきり感のないままに終わってしまいました(私の理解力も弱いのですけど)。


No.1002 6点 不必要な犯罪
狩久
(2016/01/23 09:10登録)
(ネタバレなしです) 狩久(かりきゅう)(男性作家です)(1922-1977)は1951年に作家デビューして約100編の中短編作品を世に送り出しました。本格派推理小説から官能サスペンス、SF小説と作風は幅広いです。1962年から休筆状態になってしまいますが1975年に復活します。本格派の中編「虎よ、虎よ、爛爛と-101番目の密室」(1976年)(これは傑作ですよ)で長編執筆への自信を得た作者が生前の1976年に発表できた唯一の長編作品が本書です。セックス描写があるのは本来は私がミステリーに期待していることではないのですが、本書の場合は乱れた人間関係が本格派推理小説としての謎を深めるのに必要な要素となっています。さすがに子供にも勧められる作品とは言えませんけど、どんでん返しの連続が圧巻の謎解きを構築していることは間違いありません。復活した作者に残されていた時間がわずかだったのは本当に惜しまれます。


No.1001 5点 風の時/狼の時
天城一
(2016/01/23 08:52登録)
(ネタバレなしです) 数学者であった天城一(1919-2007)にとってミステリー執筆は余技でしたが、1947年から本格派推理小説の短編を書き始めました。本書は1990年発表の長編本格派推理小説ですがなかなか数奇な経緯をたどっており、最初に完成されたのが1948年で、その後改訂されて「圷家殺人事件」というタイトルで1955年に私家版で出版されました。作者は更に大幅に手を加え(殺人のあった圷家が阿久津家に改名されました)、まるで小野不由美の十二国記シリーズみたいなタイトルを付けて発表したのが本書です(本書の方が十二国記シリーズよりも先なんですけどね)。ちなみに1990年の出版もまた私家版で、ようやく商業出版されたのは作者没後の2009年でした(長編「沈める濤」やいくつかの短編が一緒に収まってます)。ということで最終版になるまでに作者の半生を費やした作品ではあるのですが、さぞや思い入れたっぷりかと思いきや意外とドライに淡々と書かれています。作者は動機とトリックにこだわったと述べていますが、喜怒哀楽がほとんど表現されていない人物描写ではせっかくの独創的な真相もインパクトが弱いです。途中の戦史評論もいかにも学者風な堅苦しい評論で血沸き肉踊るような戦闘描写など全くなく、冗長にしか感じられませんでした。


No.1000 6点 二つの陰画
仁木悦子
(2016/01/23 08:39登録)
(ネタバレなしです) 1964年発表の長編第5作の本格派推理小説です。アパートの大家から部屋代の値上げを宣言されて頭にきている若い夫婦が主人公で探偵役ですがシリーズ探偵の仁木兄妹といい、この作者はアマチュア探偵コンビの活躍を描くのが得意ですね。密室殺人事件を扱っていますが前半は地道な捜査と探偵の苦戦ぶりが丁寧に描かれていて盛り上がりには乏しいです。しかし終盤では謎解きのスリルを楽しめました。犯人が犯行に至るまでの経緯も詳細に説明されますが、ちょっと犯人に好都合過ぎな展開だったような気がします。


No.999 5点 新任警部補
佐竹一彦
(2016/01/23 03:50登録)
(ネタバレなしです) 佐竹一彦(1949-2003)は警察官出身のミステリー作家で作家生活は非常に短く、10作にも満たない作品を残しただけですが警察描写のリアリティーでは他の追随を許さないと評価されています。1993年発表の本書が長編第1作になりますが発表当時は「凶刀『村正』殺人事件」というタイトルでした(私が読んだのもこちら。いかにも警察小説っぽい今のタイトルだったら多分手に取らなかったと思います)。刀剣による殺人、密室、名刀(凶刀?)「村正」探しといった本格派推理小説的な派手な謎と地道で丁寧な捜査の組み合わせで読ませる作品です。現場を知らない新任警部補を主人公にしているのも新鮮ですが、この人独力での解決に持っていかないところが警察小説ならではでしょうね。第8章最後でのどんでん返しも本格派推理小説を期待する読者は「異色」に感じるかもしれません。密室トリック(こんなの通用するのかと思うぐらい単純なトリック)を犯人の自白で明らかにしているのも本格派を期待していた私にはちょっと拍子抜けでした。


No.998 6点 色っぽい幽霊
E・S・ガードナー
(2016/01/23 03:28登録)
(ネタバレなしです) 1955年発表のペリー・メイスンシリーズ第46作の本格派推理小説です。ハヤカワポケットブック版の裏表紙紹介では「全篇の約三分の二が法廷場面」と書かれていますがさすがに3分の2は誇大広告気味です。物語は全17章で構成されていますが法廷場面が開始されるのは第10章から。しかもその後も何度か捜査場面の挿入で中断されています。とはいえ内容は十分面白く、メイスンの宿敵(?)の地方検事ハミルトン・バーガーが自信満々なのもごもっともな状況設定と、複雑な人間関係が徐々に明らかになる展開はサスペンスに富んでいて、謎解きも意外としっかりしています。ちなみにタイトル(英語原題は「The Case of the Glamorous Ghost」)から色事描写を期待してはいけません(笑)。


No.997 5点 バビロンの迷宮
天野裕美
(2016/01/23 03:08登録)
(ネタバレなしです) 斎藤栄のミステリー講座を受講した天野裕美(あまのゆみ)(1957年生まれ)の1992年発表のデビュー作です。ファンタジー小説か冒険小説みたいなタイトルですが普通に現代を舞台にした本格派推理小説です。ゲーム好きな学生たちが大勢登場し、多少ご都合主義的なところがあるものの軽快なテンポの展開とどんでん返しの謎解きが楽しめます(動機はややひねり過ぎにも感じますが)。パソコン通信やフロッピーなど現代ではあまり使わなくなった用語やツールも散見されますがストーリーの流れを妨げるほどではありません。それにしても斎藤栄は本書の講談社ノベルズ版に推薦の辞を投稿しているのはまだしも、自作の「Sの大悲劇」(1993年)(私は未読です)に天野を出演させたりして一体どういう師弟関係なんだと下種の勘繰りを招きそうなことをやってますね(笑)。天野も恥ずかしくなったのか本書以降作品を発表していないようですが...。


No.996 5点 歌麿殺贋事件
高橋克彦
(2016/01/22 10:26登録)
(ネタバレなしです) 「北斎殺人事件」(1986年)に続く塔馬双太郎シリーズ第2作にあたる作品です。もともとは短編作品で、第一短編の「歌麿の首」が「北斎殺人事件」より早い1984年に出版されています。1987年までに発表された5短編を統合し、新たに書かれた物語を加えて6章形式の長編として1988年に出版されました。物語は各章で完結しているので長編というより連作短編風です。殺人事件は起きず(自殺はある)、美術品の真贋を扱っていますが単に本物か贋物かという謎解きでなくなぜ贋物を世に出したのかという動機の方に重きを置いた物語が多かったです。中にはいかにして悪徳業者をこらしめるかというコン・ゲーム(だまし合い)的な作品もあります。美術を扱ったミステリーとしては比較的読みやすい作品ですが、自分で謎解きをしたい読者にはあまり勧められません。


No.995 4点 読者よ欺かるるなかれ
カーター・ディクスン
(2016/01/22 09:59登録)
(ネタバレなしです) 1939年発表のヘンリー・メリヴェール卿(H・M卿)シリーズ第9作で、超能力(思念力)による殺人(に見える事件)という怪奇風というより科学的なテーマを扱っているのがこの作者としては異色に感じます。英語原題は「The Reader is Warned」ですがこの日本語タイトルは本格派推理小説好き読者へのアピ-ル度抜群ですね。ただ謎解き内容に関しては少々タイトル負けかなという気がします。メイントリックは短編作品の焼き直しですが、プロットが全く別物になってるので先に短編を読んだ読者でもなかなか気づかないと思います。ただこのプロットが結構問題で、第一の事件と第二の事件の関連性といい、事件解決の鍵を握る重要人物(登場人物リストにも載っていない)を終盤に唐突に登場させたことといい、ややアンフェアではないでしょうか。私の読んだハヤカワ文庫版の巻末解説では「いたずらっぽいはぐらかし」と弁護していますけど、個人的にはタイトルで期待が大きかった分、不満の方が強かったです。


No.994 5点 影は崩れた
陳舜臣
(2016/01/21 19:12登録)
(ネタバレなしです) 1966年発表の本格派推理小説です。私の読んだ徳間文庫版ではアリバイ崩しの謎解きと紹介されていますが、冒頭で事件が発生した後は被害者の過去調査にかなりのページが費やされ、事件捜査はしばらく放置状態です。最後にはユニークな手掛かりによる謎解きが待っているのですがそこに至るまでにものすごく遠回りしているような感じがします。もともと派手とは縁遠い作者ですが、それにしても本書は地味に過ぎているように思います。


No.993 5点 建築屍材
門前典之
(2016/01/21 09:19登録)
(ネタバレなしです) デビュー作の「屍の命題」(発表当時は「死の命題」)(1997年)が自費出版でのスタートだったので2001年発表の蜘蛛手啓司シリーズ第2作の本書が出世作と言えます。建築士でもある作者の本領を十全に発揮しており、建設中の建物という変わった舞台で起こった不可解な事件を描いています。建築に関わる様々な専門知識が丁寧に説明されていてそれは謎解きにも重要な役割を果たしており、膨大な知識披露が謎解きとはほとんど関係なかったヴァン・ダインの作品とは一線を画しているのは長所です。ただ読者が知識をある程度「勉強」しないと推理説明になるほどと納得しづらいし、謎自体もその知識がないとどうして謎なのかが読者に伝わりにくいのは短所とも言えそうです。勉強嫌いの私には少々敷居が高かった本格派推理小説でした(笑)。


No.992 5点 非常階段
日影丈吉
(2016/01/19 18:45登録)
(ネタバレなしです) 1960年発表の長編第4作で、台湾を舞台にした文学性の濃い「内部の真実」(1959年)と「応家の人々」(1961年)の間に挟まれて厳しい評価を受けているようですが本書は本書ならではの良さがあります。会社の人事採用に絡む諸事情と人事担当者の殺害という社会派推理小説で扱いそうな事件を描いていますが犯人の正体を最後まで隠した本格派推理小説です。事後従犯者による死体移動と、さらに何者かによる死体消失を発生させて謎を深めているのが工夫になっています。前後に発表された作品のような幻想性はありませんがそれは弱点ではなく、読み易いのは本書の長所と個人的には思います。ただ明快な語り口であるがために犯人当てとしてはアンフェアなところが目だってしまったのも否定できないのですが(発表当時もそこは厳しく評価されたようです)。


No.991 6点 南紀殺人 海の密室
長井彬
(2016/01/18 16:28登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表の本格派推理小説ですがタイトルに感心できません。旅情演出はそれほどでもないし、個人的にはこれは「密室」ではないだろうと思います。風変わりな謎ではあるし、ちゃんとトリックも用意されていますがトリックの必要性があったのかはよくわかりませんでした。主人公は犯人はこの人物だと決めつけて何とか自白させようと追い回します。アマチュア探偵ゆえに粗い推理で容疑者と勝負しているのですが、これが不思議なサスペンスを生み出して結構面白く読めました。登場人物が少ないので問題の人物が犯人なのか、それとも別に真犯人がいるのかは比較的わかりやすいと思います。


No.990 4点 踊り子殺人事件
嵯峨島昭
(2016/01/18 16:05登録)
(ネタバレなしです) 純文学作品も書いていて芥川賞まで受賞していながら官能小説家として大成功した宇能鴻一郎(1934年生まれ)が嵯峨島昭(さがしまあきら)名義で1972年に発表したミステリーデビュー作が酒島章警部(後に警視)シリーズ第1作の本書です。酒島の出番は控え目で、売れないセールスマンの久里村を主人公にした巻き込まれ型サスペンスのプロットと謎も推理もある本格派推理小説のジャンルミクックス型です。大胆な真相が用意されていますが謎解きよりも久里村の落ち目人生描写や濃厚な官能描写に力が入っていて、退廃的な雰囲気が漂っています。低俗趣味と敬遠したくなる読者も少なくないでしょうね。


No.989 6点 ローレライの幽霊船
高柳芳夫
(2016/01/18 15:26登録)
(ネタバレなしです) ミュンヘンのマリーエン広場の仕掛け時計から死体が飛び出す「ミュンヘンの宿」、ライン河で幻の観光船が目撃される「ローレライの幽霊船」など草葉宗平の活躍する中短編5作を収めて1986年に発表されたシリーズ第4短編集です。本格派推理小説の作品揃いですが、それぞれに持ち味があって多彩な印象を残します。書かれた時代と舞台ならではの作品があり、現在の日本の常識では理解しにくくなったところもあります。人間消失、自動車消失、UFO目撃とぜいたくに謎を詰め込んだ「ザルツカマーグートの尼僧院」や、霧のライン河に出没する正体不明の観光船の謎解きの「ローレライの幽霊船」はその典型ですが、個人的には外交官出身の作家ならではの個性とプラス評価したいです。この短編集でも草葉が解決に貢献できていない作品があり、本格派推理小説としてはすっきり感のない結末に好き嫌いが分かれるかもしれません。


No.988 5点 クッキング・ママの最後の晩餐
ダイアン・デヴィッドソン
(2016/01/18 02:37登録)
(ネタバレなしです) 2013年発表のゴルディシリーズ第17作のコージー派ミステリーですが、日本語タイトルの「クッキング・ママの最後の晩餐」は英語原題が「The Last Suppers」のシリーズ第4作「クッキング・ママの事件簿」(1994年)の方がふさわしいのではないかと思います(ちなみに本書の英語原題は「The Whole Enchilada」です)。再び書く可能性もダイアン・デヴィッドソン(1949年生まれ)は否定していませんが本書はシリーズ最終作になった模様で、ゴルディを中心にした人間ドラマに印象的な締めくくりが待っています(23章終わりのジュリアンの発言にも驚きました)。謎解きの方はゴルディは色々と疑うものの最後まで犯人を絞り込めず、またまた犯人が自滅するパターンで解決ですね。


No.987 6点 警官の騎士道
ルーパート・ペニー
(2016/01/18 01:58登録)
(ネタバレなしです) 英国のルーパート・ペニー(1909-1970)は生前は素性が謎に包まれていて、1936年から1941年の短期間にビール主任警部シリーズを8作発表した後は表立った活動をしなかったため、第二次世界大戦のロンドン空襲で死亡したという説が流れたほどです。このビール主任警部シリーズはエラリー・クイーンの影響を受けて「読者への挑戦状」を全作品で採用したことで知られる本格派推理小説です。本書は1937年発表のシリーズ第3作で、密室にアリバイ崩しの謎解き、現場見取り図にタイムテーブルまで用意されており典型的なパズル・ストーリーになっています。人物描写に個性がなく、感情表出があっても散発的なものに留まっています。またkanamoriさんがご講評の中で指摘されているように、物語としての起伏がないので展開が退屈に感じられる読者も少なくないと思います。しかしトリックはなかなか印象的で、推理説明も丁寧です。本格派好きなら一読して損はないと思います。


No.986 5点 黒い駱駝
E・D・ビガーズ
(2016/01/18 01:43登録)
(ネタバレなしです) 1929年発表のチャーリー・チャンシリーズ第4作の本格派推理小説です。過去に何があったのかを追求するプロットがシリーズ前作の「チャーリー・チャンの追跡」(1928年)の同工異曲といった印象を受けました。気の利いた手掛かりが用意されていますがほとんど終盤になっての登場のため、謎解きのプロセスとしては少し不満を感じました。この手掛かりがある容疑者を示すのですが、チャーリーはアリバイを理由にこれを簡単に間違いと断言します。そこから先の展開はネタバレになるのでここでは紹介しませんが、普通ならアリバイの方を1回疑ってもいいのではと思いました。映画関係者を大勢登場させたにしては非常に地味な内容で、作者も反省したのか(笑)、次のシリーズ作品は世界旅行に連続殺人を絡ませた「チャーリー・チャンの活躍」(1930年)になります。

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