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ミステリの祭典

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あつかいにくいモデル
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1962年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2020/02/01 18:22登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第66話。1962年1月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
短縮版をToronto Star Weeklyに掲載(1961-10-7) 掲載時のタイトルはThe Case of the False Feteet。絵の天才beatnikの登場が時代です。メイスンによるコン・ゲーム(偽造小切手で宝石商荒らし)の解説。デラはTwistを踊り、メイスンはカナリヤの世話、ドレイクはついに安全運転宣言、トラッグは神出鬼没。北上する旅が出てきてカナダへ…というのは掲載誌の楽屋落ち? 予審ではメイスンが掟破りの戦術(前例: 気ままな女)でバーガーを出し抜きます。解決は鮮やかですがモヤっと感ありです。60年代メイスンは喋りすぎでスピード感が失われているように感じます。銃は「センチネル(Sentinel)と呼ばれているハイ・スタンダード(HighStandard)の9連発22口径レヴォルヴァー」銃身2-3/8インチ、シリアル1,111,884が登場。この銃身の長さだと1957年からの製品です。シリアルから詳細な年代がわかる資料は未入手。
(2017年5月14日記載)

No.1 6点 nukkam
(2016/02/19 11:07登録)
(ネタバレなしです) カーター・ディクスンの名作「ユダの窓」(1938年)(ハヤカワ文庫版)の巻末解説で、被告を証人として立たせることは非常に危険で、あのペリー・メイスンさえ生涯三度しかやっていないと紹介していますが1961年発表のペリー・メイスンシリーズ第66作の本書はそれが見れる一冊です。名誉毀損という、メイスン好みと思えない事件ながら結構細かくフォローしているメイスンがなかなか好印象です(笑)(後で殺人事件もちゃんと発生します)。最終章の謎解きもやや駆け足気味ながらどんでん返しがきまっています。

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