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ミステリの祭典

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シュウさんの登録情報
平均点:6.78点 書評数:141件

プロフィール| 書評

No.41 9点 人形はライブハウスで推理する
我孫子武丸
(2008/10/04 23:26登録)
やはりこのシリーズは短編の方があってます。ミステリっぽさが戻ってきました。人が死ぬ話も多いですが日常の謎みたいな感じで楽しめます。
あとがきによると続編書く気はあるらしいので楽しみにしてます。


No.40 8点 ガラスの麒麟
加納朋子
(2008/10/04 07:08登録)
最終章の中盤までは非常に面白く読めました。ただ最後まで読むとテーマとしては上手く書ききってるんですが、
ミステリ的にはちょっと物足りませんでした。犯人の行動とかよく分からない所もあったし。犯人の独白とかあれば分かりやすくなったかな。


No.39 6点
横溝正史
(2008/10/04 06:52登録)
同じ短編集の人面瘡が岡山ものが5作中3作と多かったのに対してこちらの短編集は4作中表題作「首」1作と少なく、
それ以外の作品はみんなすごいエログロです。復顔術を行う博士がマッドサイエンティストとして書かれていたり
自然に女に性転換していったらしい男が出てきたりとか、なんだかよく分かりませんが当時の風俗が想像できて楽しいです。


No.38 8点 メビウスの殺人
我孫子武丸
(2008/10/04 06:50登録)
個人的に殺戮にいたる病より好きなのは愛着あるキャラが多いからかな。
そういえば木下刑事が今回怪我しなかった上に格好良かった。どうしたんだろう、絶対最後に怪我すると思ったのに。
オニジマさんがいい味出してるのでこれ以降長編が書かれてないのはもったいない。新作希望。


No.37 7点 マジックミラー
有栖川有栖
(2008/10/03 07:25登録)
やはり自分はトラベルミステリは大の苦手だということを再認識しました。時刻表のあたりはほとんど飛ばして読んだので、
アリバイ講義と最後の謎解きの所で少し罪悪感を持ちました。そういえば8の殺人の密室談義はテンポの悪さを感じましたが、
この作品のアリバイ講義ではそういったことは感じませんでした。
内容的には2人目の犠牲者が出た辺りまではかなり面白かったのですが、その後少しだれてしまったような気がします。


No.36 6点 続・垂里冴子のお見合いと推理
山口雅也
(2008/10/03 07:21登録)
まあ前作とそれほど変わらない印象でしたが、京一の大学受験の直前で終わっているので受かったのか落ちたのか気になります。
やはりページ数の短さが気になるので次回作があるなら長編で読みたいです。


No.35 6点 迷路館の殺人
綾辻行人
(2008/10/01 18:38登録)
中村青司ものなので密室に抜け道を使うのは許容範囲です。
個人的には作中作で終わってしまう方が美しいと思います。どうもあの最後の真犯人は蛇足にしか感じません。
ただ作中作での犯人はかなり分かりやすい人物なのでそれだとあまりカタルシスは得られないかも知れませんが。
タイトルで横溝正史の迷路荘の惨劇を思い出しましたが、あれよりは迷路である必然性を感じます。まあどんだけ広い家なんだとは思いますがw


No.34 7点 七日間の身代金
岡嶋二人
(2008/10/01 18:37登録)
確かに密室ものになってからは真相が半分明らかになり、主要登場人物も減るために犯人は分かりやすくなりますが
その分密室という新たな謎がある訳ですのでその辺は気になりませんでした。
もともと最初の誘拐事件から読者を引き込む力を感じる作品なので一気にぐいぐい読めました。
主人公カップルをはじめ登場人物が魅力的でドラマで見てみたい作品です。


No.33 7点 人形は眠れない
我孫子武丸
(2008/09/30 23:16登録)
安定して読めるシリーズですが我孫子さん特有のギャグ要素があまり無く、代わりに恋愛色の強い作品でした。
ミステリ要素はいつもにも増して薄かったけど鞠夫誕生秘話など楽しく読めました。
ただライバルの男がストーカーじみてる上にあんな秘密まであって魅力が全く持てない人物なのがもったいないです。
1作目2作目の後日談的な話もあるので最初にこれを読むのはやめておいた方がいいです。


No.32 10点 0の殺人
我孫子武丸
(2008/09/30 00:27登録)
特にアンフェアだと思う要素もないし、これはこれでありだと思います。犯人候補が4人に絞られてるのでこれは犯人当てないとと思い頑張りましたが
結局100人に1人になってしまいました。ただ真相に納得できましたし読後感も爽やかでした。
それにしても飛行機爆破はやはり爆弾魔がやったことなのかな?だとしたら爆笑したあの手紙もなんか恐ろしいものに見えてきます。


No.31 8点 ななつのこ
加納朋子
(2008/09/30 00:14登録)
作品の奥底に流れるあたたかさと地についた強さがこの優しい世界を支えてるんだと思います。
癒されたい時に読みたい作品です。


No.30 7点 人面瘡
横溝正史
(2008/09/28 21:13登録)
横溝正史は長編は面白いんだけど短編はあまり面白くないものが多いと思ってるんですが、この短編集はかなり面白いです。
それは5作中3作が岡山ものだからなのでしょう。磯川警部が出てくると話が引き締まります。
特に表題作の人面瘡が面白かったです。そういえば姉のものをなんでも取ってしまう妹って殺戮にいたる病にもいたなあ。


No.29 5点 淋しい狩人
宮部みゆき
(2008/09/28 20:22登録)
古本屋のおじいさんとその本好きの孫が探偵役で毎回本が絡んだ事件が起こるというのは設定だけ見るとかなり面白そうなんだけどな。
事件そのものにあまり魅力がないのでいまいち面白いとは思わなかった。


No.28 8点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2008/09/28 14:34登録)
猟奇的な内容ですがラストの衝撃はすごいですね。
エログロだけに目が行きがちですが樋口や雅子やかおるなど登場人物も良く描けていると思います。

それにしても稔が死体を弄ぶ時に歌う「夢をあきらめないで」が映画「逆境ナイン」の主題歌でもあるのがギャップがあって笑えます。
後に離婚したとはいえ石井浩郎と岡村孝子を結びつけた曲でもありますし。もちろん僕も稔と同じくこの歌が大好きです。


No.27 6点 人形は遠足で推理する
我孫子武丸
(2008/09/27 14:32登録)
話はとても面白いです。ただバスジャック犯がなんか浮いてるせいでちょっと違和感があります。コメディパートではバスジャック犯も憎めないんだけど、
彼がすぐキレて銃を振り回すせいで殺伐としてしまって人形シリーズっぽくなくなってしまうというか。朝永さんや野坂先生、園長先生もせっかくの長編なのに
あまり見せ場がなくてもったいないです。どうもヤクザの世界なんか持ち込んでしまったために、世界観がちょっとずれてしまったのではないかと。


No.26 6点 水車館の殺人
綾辻行人
(2008/09/27 14:19登録)
犯人は確かに分かりやすいのですが、そこは仮面の人物ものでは定番のあの有名トリックを素直に楽しむべきところだと思うのです。
ただ館が結構普通で、別に中村青司物でなくてもいいんじゃないかとは思いました。


No.25 6点 D坂の殺人事件
江戸川乱歩
(2008/09/26 22:53登録)
着物の色のあたりは現代だとちょっとアンフェアなんじゃないかと思います。
明智小五郎のデビュー作ですが、この時点での明智は金田一耕助にそっくりです。
フケをとばしたりどもったりまではしませんがw


No.24 9点 犬神家の一族
横溝正史
(2008/09/26 20:05登録)
横溝正史は死体の見せ方で読み手を恐怖させることに関しては右に出るものは無いと思うのですが、この作品がその頂点だと思います。
また田舎を舞台にした作品は人間関係がどろどろしたものは多いですが、その点でもこれは最高にどろどろしてます。
そして謎が全て晴れた後の怖さがせつなさに変わる所も他の横溝作品に共通してます。横溝ワールドの集大成的な作品です。


No.23 9点 地獄の道化師
江戸川乱歩
(2008/09/26 19:00登録)
乱歩の長編作品は犯人当てとしては結構分かりやすいものが多く、最高傑作とされる孤島の鬼でも犯人は中盤には分かってしまいます。
つまり推理小説というより冒険活劇小説と言った方がいいものが多いのですが、これは最後の最後に意外な犯人が判明するため珍しく犯人当てが楽しめます。
恐怖度も高く、今思い返してもあの犯人像にはちょっと寒気がします。ついでに明智の思いやりのかけらもない言動にも寒気がしますw
個人的には乱歩の長編作品としてはこれが最高傑作だと思うのですが、あまり分かってもらえません。


No.22 5点 殺人鬼
綾辻行人
(2008/09/26 18:42登録)
グロかったです。まあ絵や映像ならともかく文章で読むだけならこれくらいなら平気なんですが、それでも「喰え」のとこは気持ち悪くて数ページ飛ばしてしまいました。
最近の二階堂黎人作品みたく気持ち悪い表紙じゃなかったことが救いです。叙述トリックものはあまり読んでないこともあって、オチのあれには気づきませんでした。
このTCメンバーズというのはなんの集団なんだろうとは思ってたんですが、その辺もっと深く考えたら分かったのかな。まあそれなりに楽しめました。

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